2006-01-01から1年間の記事一覧

其の77:超大作!「キング・コング」三たび

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン監督が子供の頃からの夢だった「キング・コング」をリメイク!それも「史上最高の制作費(今のところ)」をかけて名作の誉れ高い1933年度版を新たに創り上げた(70年代のジョン・ギラーミン…

其の76:ヒッチコック「サイコ」は最高(駄洒落)

我が敬愛するアルフレッド・ヒッチコックは言うまでもなく<映像の魔術師>である。そしてご存知の様に<サスペンスの神様>!筆者は大学時代に彼の作品をビデオで繰り返し観た程、ハマっていた。彼は映画史上に残る傑作を数多く残したと思う。よって、ここ…

其の75:この島、なんかエロい!「ウィッカーマン」

デ・パルマの「スカーフェイス」や「ファントム・オブ・パラダイス」、リンチの「ブルーベルベット」や「ルールズ・オブ・アトラクション」、「まぼろしの市街戦」等も考えたのですが、結果「ウィッカーマン」を(笑)。70年代前半にイギリスで製作された…

其の74:「紅いコーリャン」の色彩美に酔え!

先日、日本で一番グレートな俳優・高倉健主演作を公開した中国映画界の巨匠チャン・イーモウの記念すべき監督デビュー作!このブログ初の<中国映画>(私は何でも観るのだ)。彼は本当にいい作品を数多く作っているが、筆者はこの作品が彼のいまのところの…

其の73:進化したゾンビ!「ランド・オブ・ザ・デッド」

1968年、その後の映画史に多大な影響を与える<衝撃的>な映画が公開された。「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」である。監督はジョージ・A・ロメロ。続く第2作(日本ではこれが最初に公開された)「ゾンビ」(’78)によって「生…

其の72:ベッソン、最後の輝きか?「レオン」

その昔、友人の紹介でスウェーデンの方々と飲んだ事がある。その時、話題になったのが公開されてまだ間もなかったリュック・ベッソン監督(フランス人)のアクション映画「レオン」。「あれは良かった!」と国境を越えて誉めあった(笑)。それもー今となっ…

其の71:日本が誇るカルト映画、それが「真田風雲録」

かのフランソワ・トリュフォーも絶賛した裕次郎の「狂った果実」とか今村昌平の「神々の深き欲望」、大島渚の「青春残酷物語」とかを考えましたがー全てやめて(笑)、知る人ぞ知る怪作「真田風雲録」をチョイス!主演は中村錦之助(萬屋錦之介)。タイトル…

其の70:正に大ドンデン返し!「ワイルドシングス」

アメリカ映画「ワイルドシングス」は誰も知らない間にシリーズ化した(笑)記念すべき第1作。「アウトサイダー」のマット・ディロン、「フットルース」のケビン・ベーコン、「スクリーム」シリーズのネーブ・キャンベル、そして「007」にも出演したデニ…

其の69:ガンダムの元ネタ「スターシップ・トゥルーパーズ」

原作はロバート・A・ハインラインの同名小説(邦題「宇宙の戦士」)。ここに出てくる<パワード・スーツ>を発展させたのが、ご存知「機動戦士ガンダム」の<モビルスーツ>である(「クラッシャージョウ」シリーズの原作者・高千穂遥氏が富野監督に小説を…

其の68:三十路以上は観ろ!「パリ、テキサス」

そろそろ「エル・トポ」とかタイ映画「マッハ!」あたりがこのブログらしいのだが、たまにはマジなやつを(笑)。今回取り上げる「パリ、テキサス」はドイツ人監督ヴィム・ヴェンダース(このへんから「ベルリン・天使の詩」までが彼の全盛期だったように思…

其の67:「ギャング映画」の傑作はー!

「ギャング(あるいはマフィア)映画」といって、すぐ頭に浮かぶのはフランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」シリーズだろう。全3作あり、「1」と「2」はシリーズ初のアカデミー作品賞連続受賞の<偉業>でも知られている。 先日、筆者…

其の66:オードリー・ヘップバーンの最高作は・・・!

日本人はオードリー・ヘップバーンが好きである。無論、筆者も!非の打ち所のない完璧なマスク、スレンダーなボディ、そしてどことなく上品で清楚な雰囲気(貴族の血を引いてるから当然といえば当然か)・・・。もう、こんな女性が現れる事はないだろう。永…

其の65:悪夢的管理社会「未来世紀ブラジル」

本当はそろそろ「女囚もの」とか「拷問映画」でも選ぼうと思いましたが(笑)、いまの日本政府の現状を憂いて「未来世紀ブラジル」にする!当局に徹底的に管理された窮屈な状況の中で奮闘する男の姿を描くジャンルで言えば<アンチ・ユートピア>SF大作だ…

其の64:男泣き必至!「あしたのジョー2」

漫画「あしたのジョー」が<傑作中の傑作>である事に異論はないだろう。当然、テレビアニメ化され、それをまとめた映画版も公開された。この「あしたのジョー2」は、いまや伝説の力石徹戦以降のジョーの戦いが描かれる。あの<真っ白に燃え尽きたラストシ…

其の63:陪審員になる前に!「十二人の怒れる男」

日本でもいずれ「陪審員制度」が適用されますが・・・その前に観ておかないといけない作品が「十二人の怒れる男」であろう。名優ヘンリー・フォンダ(晩年はなんにでも出るようになったが・苦笑)が唯一、製作も担当した大名作である。このブログに書くには…

其の62:御大、大活躍!「ザ・シークレット・サービス」

クリント・イーストウッドは監督としても、いまやすっかり巨匠の仲間入りを果たしたが少し前までは自作以外にも俳優として、いい味を出してくれていた。「Uボート」で知られるウォルフガング・ペーターゼン監督が演出した「ザ・シークレット・サービス」は…

其の61:死ぬ前に絶対観ろ!「ロッキー」シリーズ

つい先日、うちの番組スタッフの一部が「ロッキー」を観ていない事が判明(怒&嘆)!これを観ずして何を観るというのか?なにをしに映像業界に入ったのか??・・・レトロ懐古映画やお涙頂戴純愛映画観る前に、おすぎではないが筆者は叫ぼう!「この映画だ…

其の60:エログロ鬼畜コメディ!「メリーに首ったけ」

「メリーに首ったけ」は人気絶頂時のキャメロン・ディアスのー人気を決定付けた1作といえるだろう。それは、彼女がこの仕事を受けた<勇気>があったからだ(笑)。監督のファレリー兄弟は・・・危ないネタを平気でギャグにする鬼畜系(ホント:笑)。まぁ…

其の59:摩訶不思議な映画「マルコヴィッチの穴」

映画「マルコヴィッチの穴」!・・・まずタイトルが凄い!映画を観ないと全くの意味不明題(笑)。原題は「ジョン・マルコヴィッチであること」の意。勿論、<マルコヴィッチ>とは映画ファンなら誰もが知っているあの個性派俳優である。そのタイトルロール…

其の58:金田一耕助は「犬神家の一族」でしょ!

筆者は「ミステリー・マニア」でもある。特に小学生時代は折りしも<横溝正史ブーム>の真っ只中!金田一ものはテレビでも放送されていたので、毎週欠かさず観ていた。 中でも監督・市川箟+主演・石坂浩二の金田一映画は全て観た。中でも一番面白かったのが…

其の57:和製大ハード・アクション!「新宿純愛物語」

東映による和製大ハード・アクション映画「新宿純愛物語」・・・。このある意味、<コア>な映画(東映作品)をご存知の方はいるだろうか?筆者は大学時代、この映画を観てー勿論、期待などせずー余りの面白さに狂喜乱舞し、周りの友人たちに話して回ったも…

其の56:「恋しくて」は超感激系青春映画!!

最近、観なくなりましたが筆者はメアリー・スチュアート・マスターソンのファンである(勿論、他にもいっぱいいますよ!ま、小出しで紹介していきます)。で、彼女の他の出演作も観ましたが・・・一番好きなのが「恋しくて」。あのキムタクもこの作品のファ…

其の55:情念の作家・石井隆「ヌードの夜」

1970年代、自称<三流エロ劇画家>として(ごく一部で)一世を風靡した漫画家・石井隆が自作の映画脚本から出発して、程なく映画監督となった。あのクエンティン・タランティーノも<好きな日本人監督>のひとりにその名を挙げているほど(やっぱオタク…

其の54:今こそ観るべき映画!「日本沈没」

一時期、第2次ブームだったのかどうかは不明だが<ディザスター・ムービー(災害映画)>が多数公開された。火山帯でもないのに何故かロスが噴火する(笑)「ボルケーノ」、「ダンテズ・ピーク」。一気に世界が氷河期となる「ザ・デイ・アフター」。漁師が…

其の53:映画史上の大傑作「2001年宇宙の旅」

筆者は量こそ全盛期よりはかなり減ったが、今でも月に数冊の映画雑誌に目を通す。先日、発売された某雑誌の特集「世界の映画オタクが選ぶ史上最高の映画」で史上ナンバー1に選ばれたのはー「ショーシャンクの空に」だった!確かにいい映画だとは思うが・・…

其の52:豪華絢爛!貴族の世界「山猫」

先日、民主党代表に就任した小沢一郎氏が青年時代に観た映画として「山猫」の台詞の一説(のニュアンス)を引用していたが、筆者もこの作品が大好きなひとり!但し、誰もが観て楽しめる作品ではない。監督ルキノ・ヴィスコンティの<美学>がわかる人だけが…

其の51:暴走系青春映画「バタアシ金魚」

このブログでこれまでのラインナップから考えると青春映画「バタアシ金魚」が出てくるのは意外に思われるかもしれない。だが筆者は「オールジャンル」全て観る人なのだ!余り驚かないように(苦笑)。岩井俊二の「花とアリス」だって好きだ(注:「花と蛇」…

其の50:ジャッキー・チェンの最高作は・・・

第1回目が「ワイルド・パーティー」で、記念すべき50回目がジャッキー・チェンの作品紹介とは、本当に我ながらいいセンスしてると思う・・・(苦笑)。 筆者の中学生時代のアクション・ヒーローのひとりがジャッキー・チェン御大である。ブルース・リーも…

其の49:「リング」はマジでゾゾーッ!!

そういえば、ここで「ホラー」を紹介していなかったですね!筆者は余りホラー系は好きではない。勿論、理由は怖いから(苦笑)!で、この「リング」はビデオで観た(実は高橋克典主演で1回単発ドラマになったのは観てた)。 結果・・・マジで怖かった!!現…

其の48:正統派大作「ダンス・ウィズ・ウルブス」

ある一時期、奇をてらった映画ばかり公開されてゲンナリした時期がある。そんな時に観たのがアカデミー作品賞に輝いた西部劇「ダンス・ウィズ・ウルブズ」。上映時間は3時間以上あったが全く飽きなかった!「映画らしい映画」を観た感じがした。最近、この…