<ご報告>このブログ移転しておりました(本当)

 時代も平成から令和に変わりました(「レイア姫」に似てると思ったのは・・・筆者だけか??)。

 このブログが平成末期から長らくストップしているので、筆者が死んだのか、はたまた筆者の怠慢か、と思われた方もいるかもしれませんが・・・そうではありません!

 このサイトの大元「はてな」さんの諸事情で更新作業がストップ(それを「カメ止め」の回で予告しておくのを書き忘れてしまった)・・・<移管>作業を自分でやるか、あるいは<自動移管>を数か月(!!)待つか・・・という選択となった為、その結果、<別ブログ>を立ち上げて更新していたのです^^。その時、筆者のPCスキルがなさ過ぎて、いろいろ間違え余分なブログを幾つも立ち上げてしまいました(そこには何も書かなかったけれど)。

 ところが筆者の意図せぬ別のタイトルとなり(タイトル変更方法を知らなかった)・・・その上、やっと旧ブログの<自動移管>が令和になってようやく完了したとの報告があったものの、そこには「同一IDでブログが3つ以上あると前のブログは開けません」という文面が・・・(それは事前に書かれていなかったので知らなかった)!

 

 そんなことで、隙のある時にやり方を調べて(注:「GW10連休」などは多忙なTVマンとは一切無縁である)ついさっき、余分なブログ自体を削除&タイトル変更に成功、やっとこちらも再開する事で出来たのであります❤

 

 ということで・・・このブログを読まれていた方は移転先の「本当に面白い映画、教えます2」という新ブログを検索して読んで頂けますと幸いです。そちらには、つい先日公開されたイーストウッドやバートンの新作も書いてありますので^^。

 

 筆者にある程度の時間ともうちょいPCスキルが上がったあかつきには、1つのブログに<統合>するかもしれませんが、いまのところ、そんな暇はないので(苦笑)、移転先の方の「2」の方を(昔のシリーズものの表記みたいな^^)どうぞ宜しくお願い致します!!

 

 あ~、新ブログには書いたけど・・・やっと休止理由が書けてスッキリした!!

 

其の682:いまさら「カメ止め」寸評

 寒い日々が続いております(しっかし、雨降らないね〜)。「働き方改革」関係なしでめっちゃ働かされて弱ってるから・・・インフルエンザが怖い!

 
 さて、去年の話題作「カメラを止めるな!」を今更ながら鑑賞しました。「無名の俳優、スタッフがワークショップで作った予算300万円の映画」でありながら驚異の拡大公開&ロングラン&大ヒット!なんと日本アカデミー賞にもノミネート、先日発売された「映画秘宝」のベストテンでも選者、読者投票共に1位(驚)と凄い事になってます(公開後、アイデア盗用問題が起きたのもここまでヒットしたからだろうし)。勿論、このブログではネタバレしませんのでご安心を^^。


 郊外のある廃墟にてー。「ゾンビもの」を撮影している撮影クルーが、突如本物のゾンビに襲撃される!!リアリティーを重視する監督は嬉々としてカメラを回し続ける。襲われたスタッフ、キャストは次々とゾンビ化していくがー!?


 ・・・書けるのはここまで!これ以上書くとネタバレ!!興味のある方は是非ご覧下さい。「こういうことか!」とビックリすること間違いなし。筆者も初めの内は「無理に長回ししなくてもいいのに」、「この下手っぴなカメラワークは何!?」とか、何でここまで褒められてるのか分からなかったけど・・・こういう話だったとはねぇ。素直に面白かったですよ^^。これまで山ほど作られたゾンビ映画にまた新しい風を起こしたとも思うし。まぁ、これまで観た最高の映画とまで筆者は言わないけどさ(笑)。ちなみに筆者が予想していた展開は「ゾンビの他、ヴァンパイアや狼男、フランケンシュタインとかも現れて収拾つかなくなって終わり」・・・だったが、全然違ってた(爆笑)。

 海外では「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」とか“低予算”でも大ヒットした映画は幾つかあるけど(で、後にメジャー監督になってたりする)、日本映画でここまでのヒットって・・・他にあったかしら!?スピルバーグ出世作となったテレビ映画「激突!」同様、「話が面白ければ、予算は関係なし」を改めて認識させる内容になっている。

 北野武監督は「日刊スポーツ映画大賞」の時、今作の上田慎一郎監督(脚本、編集も兼任)ご本人に「今回の下手うまが、次の作品で予算を貰ったらどうなるか」という旨を話していたけど・・・デヴィッド・リンチしかりコーエン兄弟しかり、低予算の話題作作った後、スタジオから大予算を与えられて作った映画が・・・スベる傾向にある。アングラ精神と商業性を兼ね備えて一本仕上げるのは、まだ経験値の浅い監督はなかなか難しいもので・・・。今作の成功で勇気を貰った若い映像作家も大勢いると思うし、ホントに上田監督には次回作、頑張ってほしいと思います!

 
 ・・・あと怖いのは「300万でもヒット映画を作れる!」と勘違いする映画プロデューサーが大量発生しない事!映画はあくまで「面白いお話」が重要なのであって、「低予算」というワードの方ではないので。そこんとこ、何卒宜しくお願い致します^^

 ふと思い出したがリンチといえば・・・新しい「ツイン・ピークス」・・・観れてないなぁ・・・。

其の681:新年1発目は「クリード 炎の宿敵」

 明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願い致します・・・って、もう半月過ぎたけど(苦笑)。
 
 本日、「クリード 炎の宿敵」(2018)を観て来ました。「ロッキー」シリーズから誕生した「クリード チャンプを継ぐ男」(2015)の続編。これを今年最初の紹介作として書く為に公開を待っていたのさ🎵
 主人公・アポロの息子がなんと今回は「ロッキー4/炎の友情」(1985)で父・アポロを殴り殺したドラゴの“息子”と対戦するという、もの凄い設定!これはリアル「ロッキー」世代は観るしかないでしょ!!!ネタバレしないよう、サクッと書きますわ。サクッと^^


 
 アポロの息子アドニスクリード(=マイケル・B・ジョーダン)は信頼するロッキー(=もち、シルヴェスター・スタローン)をセコンドに「世界ヘビー級タイトルマッチ」で見事勝利!新チャンピオンとなった。その日の夜、彼は恋人のビアンカ(=テッサ・トンプソン)にプロポーズをし、結婚する事を決める。
 そんなある日、アドニスビアンカがバーを訪れると、テレビではウクライナからやって来た最強のボクサー、ヴィクター・ドラゴ(=フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌ)の記者会見を放送中。彼はアドニスに自分と試合をするよう迫っていた。ヴィクターは父・アポロを死に追いやった旧ソ連のボクサー、イワン・ドラゴ(=ドルフ・ラングレン)のひとり息子!ドラゴはロッキーに敗れた為に妻から捨てられた上、祖国からも追放。ウクライナで極貧生活に耐えながら息子を一流のボクサーにする一念のみで過ごしていた。アドニスはヴィクターとの試合をロッキーに相談するものの、彼は試合を受けぬようにアドバイスする。結果、ヴィクターとの試合を了承したアドニスは、ロッキーのサポートを受けぬまま試合に臨むのだがー!?
注)今作を観ようと考えている御方は「ロッキー4/炎の友情」は絶対、チェックしておくように!!


 素直な感想としては・・・ドラゴの息子、めちゃ強!!ドーピングなしであの強さはハンパねぇー^^!!!因縁の相手の息子にして最強の敵に主人公が立ち向かう今作。スタさんとドルフの2ショットは個人的には「エクスペンダブルズ」シリーズで共演してるの観てるからそれほど新鮮味は感じなかったけど。勿論、「ロッキー」シリーズお約束の“特訓シーン”もあります❤

 ウリの<ボクシングシーン>で「スポーツ映画」の側面もある一方、「人間ドラマ」としての深み&重みも増し増し!主人公の家族の話の他、ロッキーと離れて暮らす息子との話、ドラゴ親子のお話と・・・この年になると「生きること」について色々心に刺さってきたわ。最後には「ロッキー4」の後、あんな状況に陥っていたドラゴとヴィクターが可哀そうに想えて・・・いい映画なんだけど、シリーズで最も爽快感のない一作になった気がしないでもない(苦笑)。この辺りは製作、共同脚本も担当したスタさんのお考えだろうけど。今回新たにメガホンをとった俊英、スティーブン・ケイプル・Jrの演出も正攻法で良かった。

 加えて、映画の見所のひとつ(?)がドラゴの元妻役、ブリジット・ニールセンの再登場(ちょい役ではあるが)!大分、年くってたけど・・・綺麗だったな。彼女はかつてスタローンの2番目の奥さんであった事は皆さんもご存じの通り。この人を筆者がスクリーンで観たのは・・・「ビバリーヒルズ・コップ2」以来か。トリビア(無駄知識)として彼女が「ビバリーヒルズ〜」の監督、故トニー・スコットと浮気したのでスタローンと離婚した事を書いておこう^^。

 
 公開して間もないので、これ以上内容について書くのはやめますが「ロッキー」リアル世代も、前作からの新しいファンも観るべき一本には間違いない。

 
 <追記>本年は遂に「ランボー」の5作目が公開予定。最後のランボーにどう決着をつけるのか!?
 また先日、スタさんは「もうロッキー演じるのはいいかなぁ」的な発言をしているんで・・・いずれ製作されるであろう「クリード3」がどうなるのかも気になるわ〜!

其の680:2018年ミニミニ総括

 2018年も本当に残り僅かとなりました。よって2018年、平成最後、恒例の<総括>を行います。なんか・・・無理矢理更新してる気がしないでもないけど(苦笑)。

 以下、劇場で観た作品がこちら(試写会、テレビ放送、ソフトでの視聴は除きます)


 1:「祈りの幕が下りる時」(2月)
 2:「北の桜守」(3月)
 3:「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(4月)
 4:「レディ・プレイヤー1」(4月)
 5:「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」(5月)
 6:「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(8月)


 ・・・以上6本!!多忙&個人的にそんなに観たい映画がなかったのもあるけれど、これは少なすぎる。話題になった「カメラを止めるな!」も「ボヘミアン・ラプソディ」も観てないし、試写会足しても9本だから<ベスト10>すら選べない(苦笑)。物心ついてから映画館に行ったのが最小本数となった年になった。

 だけれども、スティーヴン・スピルバーグの「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は良かった。よくキャロル・リードの「第三の男」やマーティン・スコセッシの「レイジング・ブル」あたりが<完全映画>と言われますが、この「ペンタゴン〜」もそのカテゴリーに入る作品だと思う。脚本、撮影、俳優の演技、編集、音楽・・・どれも非の打ちどころがない。これを観れただけでもいい年だったと思う。「レディ・プレイヤー1」は、「ペンタゴン〜」よりは落ちたけど、敬愛するスピルバーグの作品が1年に2本も観れたのは・・・マジで良かった良かった^^。

 あとは観た本数少なすぎて・・・何も言えねぇ(北島康介風:苦笑)!

 
 今年は・・・実父が亡くなった他、プライベート的には激動の1年だった。改めて周囲を含めて年を取ったと思ったし、同世代の著名人たちが亡くなった事で自分の死さえも意識するようになった。あとどれだけ余命が残されているのかは分からないけど・・・映画鑑賞とミステリー小説の読書だけは数少ない趣味として、最後まで続けていくつもりです。

 それでは皆様、また来年^^!良いお年をお迎え下さい。新たな元号含めて<2019年>は・・・どんな年になりますやら?!

 



 

其の679:前衛青春映画「初恋・地獄篇」

 もうじき2018(平成30)年も終了・・・。子供の時と比べて、二十歳越えると1日があっという間に終わる事は分かっていたけど、アラフィフのいまは年単位で過ぎるのが本当に早くて困ってしまう(汗)!

 ・・・で本題。紹介する映画は「初恋・地獄篇」(’68)。年末というのにタイトルが凄すぎる(笑)。監督は一連のドキュメンタリー作品でも知られる羽仁進(昔はよくメディアにも顔出てましたな)。現在隆盛の「胸キュン映画」とは真逆の青春・・・が展開されます!


 シュン(=高橋章夫)はナナミ(=石井くに子)という少女と出会った。2人はそのままホテルへ行くものの、未経験で彼女に気後れした彼は体を交わす事が出来ずにその日を終える。シュンは幼い時に父と死別。母親の再婚によって孤児となったが、彫金師の夫婦に引き取られて成長した。一方、ナナミは集団就職で上京したものの、勤めていた工場は賃金が安い上に、給料の遅配もあり、いまはヌードモデルをしている。そんなある日、ナナミは常連の中年男性に誘われ、女同士が戦う“女闘美(俗にいう「キャットファイト」)”に参加する。偶然、その姿を覗き見たシュンだったが、見張りの男に追い返される。その後、シュンはナナミが勤めるヌードスタジオの入り口を見張って、彼女が中年男性と歩く様子を目撃するが・・・!?

 
 <出会ってすぐの男女がろくに相手の事も知らぬまま性交>・・・先日亡くなったベルナルド・ベルトルッチの大ヒット作「ラストタンゴ・イン・パリ」(’72)を彷彿とさせるシチュエーションだが、こちらの方が4年も早い。

 映画は商業映画(←でも「ATG」ゆえ女性の裸がバンバンに出るので、当時は「18禁」)ながら、即興演出にドキュメンタリーの手法(手持ちカメラや隠し撮りの多用)を加味&アヴァンギャルドなイメージシーン、8ミリフィルムの使用(映画はモノクロだけど、ここだけカラー)など、実験映画、前衛映画の要素と混然一体となった異色作品となっている。観ていても「このカット、必要ある?」なんて時々思った(笑)。あらすじでは書かなかったけど、シュン君には他にもちょいちょい色んな事件があって・・・マジ大変な青春時代!!
 「脚本」はクレジットでは才人・寺山修司と羽仁の「共同脚本」となっているものの、実際は羽仁の原案、オリジナル脚本であり、寺山は基本「名義貸し」。一部アイデアを出したりはしたものの、ガッツリ書いてはいなかったそうだ。ヒロインが働く「ヌードスタジオ」なる風俗は・・・“時代”だなぁ。筆者も知らん(笑)。お金払って、パンツ以外は脱いで貰うというシステム(お触りなし)は、マジックミラーのない「のぞき部屋」みたいなものか?!いまも「のぞき部屋」ってあるのかさえ知らんけど(苦笑)。
 古い話で恐縮だがATG(日本アート・シアター・ギルド)は60年代の終わり頃から、約1000万円の製作費を独立プロとATGが折半する「一千万円映画」というものをスタートして、今作はその先駆けともいえるもの。羽仁監督は厳しい予算の中、オールロケ(当時の新宿駅や上野公園の様子が分かる)で基本「一発撮り」。同時録音せず、1回目に映像を撮って、2回目に同じ事をやらせて音声を録る(録音スタジオの経費削減。映画観てると唇と声のタイミングが妙にズレてる^^)。撮影中は現地集合、現地解散(電車がある内に帰らせて、車両費削減)。あるいは朝まで撮って電車で帰らせていたらしい。予算がない現場での気持ちは・・・同じ映像の仕事してるから、筆者もよ〜く分かる(苦笑)。
 ドキュメンタリー出身の監督さんは既成の俳優ではなく、色のついていない素人を起用する傾向が多分にありますが・・・主人公・シュン役の高橋章夫は羽仁監督が当時18歳の彼(大学受験前の高校生)を銀座でスカウト。もち、演技初挑戦!ヒロインのナナミ役の石井くに子は一般募集して応募してきた中からの選出。予算の都合でメイクさんやスタイリストも不在で、衣装は全て自前だったとの事。他も大勢、スタッフが兼任してちょい役出演しているという。劇中、主人公と絡む幼い女の子は監督の実の娘(後にエッセイストとして活躍した故・羽仁未央)。皆それぞれ職業俳優にはない、独特の存在感がある。

 「シュールな作品」ではありますが「名義貸し」の条件で撮影現場を見学した寺山がその後、監督業にも進出するきっかけにもなったと言われる今作(そして寺山の監督作もシュール)。かのキューブリックによるSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」もこの年の公開だったし、1968(昭和43)年は世界映画史において本当に重要な年だったなぁ!!!

其の678:「十二人の死にたい子どもたち」寸評

 先日、来年公開のミステリー映画「十二人の死にたい子どもたち」を試写会で観ました(めちゃめちゃ久しぶりに行った試写会)。原作は映画化もされた「天地明察」の著者でアニメの構成も手掛ける才人・冲方丁の同名小説(2016年、第156回直木賞候補作)。公開前ですので、さくっと書いてみようかな、と思います。勿論、ネタバレなし!!


 サイトの主催者・サトシ(=高杉真宙)の呼びかけに応じ、12人の未成年達(=杉咲花新田真剣佑北村匠海ほか)が廃病院の地下にある多目的ホールに集まった。彼らの目的は皆で同時に<集団安楽死>を図る事。それぞれ事情を抱えた一同は「ひとりで死ぬのは怖いけど、複数でなら死にたい」と考えて募集してきたのだ。ルールでは人数が揃い次第、全員の意思を確認した後に、計画は速やかに実行される。ところがナンバーリングされた「1番」のベッドに既に冷たくなった男性が横たわっている。11人は主催者の1番が先行して実行したのだろうと考えた・・・その時!「1番」の主催者・サトシが遅れて入室して来たのだ!!
 十二人の筈が十三人いる・・・。「1番」のベッドに横たわっている少年は誰なのか?何故、ここで死んでいるのか?サトシもその少年の事は知らないと言う。もし仮にこのまま自殺して警察が発見した場合、「12人が謎の1番に殺された」、あるいは「12人が謎の1番を殺して集団自殺した」と不名誉な疑いをもたれる可能性がある。そこで一同は、この死体の謎を解明する事にするのだが・・・!?


 「自殺サイト」で集まって集団自殺する(練炭使用)という設定は・・・いかにも“SNS時代”ですなぁ。ちなみに映画のコピーでは「密室ゲーム」と書かれてるけど、確かに<1シチュエーションドラマ>ではあるんだけど(基本、カメラは病院から出ない)この廃病院は<出入り自由>で決して密室ではないので、アガサ・クリスティーばりの設定を期待しないよう御注意^^!
 監督は堤幸彦。“少年少女たちのミステリー”といえば、彼の出世作となった連ドラ「金田一少年の事件簿」シリーズが想起されるけど・・・筆者曰く「TVドラマは天才、映画は普通」の堤さん。今作で、あの天才的カメラワークが発揮される事を期待したのだが・・・今回もなかった。これは筆者が勝手に思ってた事なので、堤さんに何の責任もありませんが。筆者は未読ながら原作は緻密に伏線が張られた小説らしいので、そこの辺りは分かりやすく見せてくれているので良かった。
 俳優陣は(物語の設定上もあり)杉咲花新田真剣佑高杉真宙ほか若手俳優が集結。皆、これまでのイメージとは異なるキャラを熱演してるんだけど・・・筆者が仕事上知ってるせいもあるんだけど、ほとんど「成人」さん!ちょっと「子どもたち」には無理があったかな〜。実際には二十歳越えてるのに高校生役演じる昭和の学園ドラマを思い出してしまった(苦笑)。でも、杉咲花はいい味出してたと思う。ちなみに顔隠して出てくる「4番」は誰が演じているのか、後日発表されるそうなので、そこはご注目あれ^^!

 筆者はミステリー映画も推理小説も大好きなので・・・終盤、なんとなく犯人わかっちゃった。特に最後の最後のオチは誰もが予想できる。お話自体は面白いんだけど・・・ミステリー映画としては個人的にはサプライズがないんで及第点かな。全体的に同じトーンで進むので、<謎解き>に入る下りは少しトーンを変えてメリハリを付けた方が良かったかもしれない。
 あまり今回は褒めてないけど、決して駄作ではないのでミステリー好きな方は是非来年、劇場に足をお運び下さい^^

 
 <どうでもいい追記>話題になったミステリー小説「屍人荘の殺人」の実写映画化決定。最近は話題作の映画化早っ(苦笑)!この原作は既に読んでるのであえて書くけど・・・予算はかけて欲しいな〜!特に●●●がチャチかったら、目も当てられないので・・・スタッフの方、マジで頼みます!!

 
 
 

其の677:<番外編>某映画誌80年代ベスト10

 12月も下旬です。今年も残り僅か・・・。

 前回に続きまして某映画誌(あくまで某です。あしからず)の<1980年代ベスト10>を紹介していこうかな、と。本当は来年にしようと思ったけど、なんか年内に書いた方がスッキリする気がして^^。「80年代」は筆者が少年時代から思春期を過ごす&成人もした、ある意味、人生の中で最も重要な10年(感慨深い)。

  
 まずは洋画のベスト10です。年は本国の公開年にしてますのでご注意。

 第1位:「ブレードランナー」(’82・米)
 第2位:「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(’84・米=西独)
 第3位:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(’85・米)
 第3位:「非情城市」(’89・台湾)
 第5位:「E.T.」(’82・米)
 第5位:「動くな、死ね、甦れ!」(’89・ソ連
 第5位:「男たちの挽歌」(’86・香港)
 第5位:「友だちのうちはどこ?」(’87・イラン)
 第5位:「最前線物語」(’80・米)
第10位:「グロリア」(’80・米)
第10位:「ニュー・シネマ・パラダイス」(’88・伊=仏)
第10位:「ブルース・ブラザース」(’80・米)

 
 ・・・というラインナップでした!にしても「第5位」が多いな(苦笑)。
 1位の「ブレラン」は公開当時はコケたけど、ビデオ時代の到来でカルト映画から名作にジャンプアップした稀有な作品(リドリー・スコットも喜んでいると思う)。筆者も1位、異議なし!!今作も「スター・ウォーズ」同様、遥か後に続編観る事になるとは、当時は誰も思わなかった(笑)。
 説明不要の超ヒット作「E.T.」は公開された中学生当時、「アメリカでは2人に1人は観てる大ヒット作!」とマスコミに煽られまくってたので、早朝友人たちと並んで観た映画。いまと違って昔は席の事前予約は出来なかったから、話題作は早くから並ぶしかない訳よ。でも映画は感動したし、早起きして並んだ甲斐は十分にあったわ^^。
 「男たちの挽歌」は落ち込んでる時に大学サボって観に行って(こらこら)、チョウ・ユンファ達の2丁拳銃による凄まじいガン・アクションに大興奮して元気を貰った作品。映画館出る頃には、すっかり立ち直れた記憶あり(笑)。
 「ニュー・シネマ・パラダイス」は素直にいい映画!映画が好きである事を良かったとマジで思える傑作。エンニオ・モリコーネの音楽も最高にいいし。これをきっかけに筆者は延々、ジュゼッペ・トルナトーレの新作が公開される度に劇場に足を運ぶようになった。ちなみに「劇場公開版」と「完全版」があるけれど、筆者は最初の「劇場公開版」の方が好き。成長したトトが娼婦を買うシーンは・・・いま観直しても嫌だな〜(トトには申し訳ないけど)!
 改めてラインナップ観ると・・・「ロシア」じゃなくて「ソ連」の表記、懐かしいな〜。まさに「時代」ですね^^。


 続いて邦画です。

 第1位:「家族ゲーム」(’84)
 第2位:「ツィゴイネルワイゼン」(’80)
 第2位:「ゆきゆきて、神軍」(’87)
 第4位:「戦場のメリークリスマス」(’83)
 第5位:「その男、凶暴につき」(’89)
 第6位:「台風クラブ」(’85)
 第7位:「転校生」(’82)
 第8位:「風の谷のナウシカ」(’84)
 第9位:「Wの悲劇」(’84)
第10位:「どついたるねん」(’89)
第10位:「となりのトトロ」(’88)


 ・・・という順位だそうです。どれも懐かしいなぁ^^!
 現在の<邦画バブル>しか知らない若い人には想像つかないかもしれないけど「80年代の日本映画」はすっかり下降気味&「ダサい」と言われて、一番ダメな時代だった。筆者も洋画観る方が圧倒的だったし。そんな80年代の第1位が天才モリタの「家族ゲーム」・・・ベストチョイス!本当にこの映画は新しいことをバンバンやってたと思う。でもその影響か、一時期日本映画は意表をついたアングルとかで撮られる映画が増えちゃって、観ていて「ここは普通に撮ればいいのに」とか思った事も多々あったな^^。
 80年代は「異業種監督」が多かった時期でもある(映画を売る為の話題作りも兼ねて)。そんな中、ビートたけし北野武名義)が初めて映画を撮ったのが「その男〜」。これも新しい事、バンバンやってた一作!犯人追いかけた刑事が疲れて歩いてるシーンは・・・「太陽にほえろ!」観てた世代としては絶対ありえなかった名演出(笑)。また、暗いお話なのに、観終わると何故か元気が出る不思議な作品でもある。その後、巨匠になってフランスで勲章まで貰うたけしさんを当時は誰も予想していなかった。たけしさん、すみません!
 あとは筆者が唯一ファンだった薬師丸ひろ子の代表作の1本に、「日本のディズニー」化する前の宮崎アニメ(当時は「ジブリ作品」とは言わなかった)が2本ランクイン(凄っ)!筆者はあくまで「カリ城」至上主義だけど^^。
 
 こう観ると、日本映画は大作映画がほとんどなくて(斜陽産業だったから)、作品規模的には小粒だけど、なかなかいい映画がありましたね!個人的にも人類的にも1980年代は・・・一番いい時代だったような気もする。80年代の日本はバブル経済もあったし、デジタル時代のいまほど、世の中複雑じゃなかったし。全ては21世紀のいま、考えてみればだけどね・・・。

 いつか「1990年代ベスト」が発表されたら、また紹介しようと思いマス。意表をついて「1960年代ベスト」とかに逆行したりして(笑)!?