2011-01-01から1年間の記事一覧

其の440:2011年総括!

大晦日も元日も“仕事”で、残された自由時間も少ないので、今年最後の更新をー。 2011年、筆者が劇場で観た映画は以下の通り(試写会、テレビ放送、DVD鑑賞等除く) 1:「キック・アス」(1月) 2:「冷たい熱帯魚」(2月) 3:「ソーシャル・ネ…

其の439:森田芳光監督を偲ぶ。

日本国としても日本人としても生涯忘れえぬ2011年となったが・・・今年は本当に数多くの著名人が亡くなったのだが・・・この暮れの師走に、それこそ何の前触れもなく森田芳光監督が、わずか61歳で生涯を終えるとはー全く予想していなかった。幼少時よ…

其の438:映像オモチャ箱「HOUSE・ハウス」

今年もあと残り11日・・・。風邪を引いたらしく、体調激ワルな中、PCにむかってる。ボーッとした頭で、なにを書こうか考えた時・・・一瞬、タイムリーな韓流映画にしようかと思ったけど(「シュリ」とか)止めて(笑)日本の“カルト映画”を(なんでやね…

其の437:スピ最新作「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」

ここ2本マニアックな映画が続いて“カルト映画大全集”と思われるのも嫌なので(苦笑)睡眠時間を削ってスピルバーグ3年ぶりの新作「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」を観た(暇が欲しい、暇が・・・)。筆者的に原作漫画の「タンタン」は、イラストを…

其の436:爆笑カンフーバトル「片腕ドラゴン」

いよいよ激動の2011年も残り1か月弱・・・。 この映画ブログには、実のところほとんど扱っていない映画ジャンルが多い。中でも「文芸もの」や「史劇」、「恋愛映画」とかはほぼ皆無(笑)!勿論、観てはいるんですけどね・・・ただデヴィッド・リーンの…

其の435:これもカルト「血を吸うカメラ」

このブログを読んで「こいつの書いてる映画、全然わからん!」とお嘆きorお怒りの方には「仰天カルト・ムービー100」(洋泉社刊)という“映画初級者向け”マニア解説本が出ているので、是非そちらを読んで頂きたい。映画おたくが読むと、洋画オンリーで…

其の434:園子温最新作「恋の罪」

「愛のむきだし」、「冷たい熱帯魚」の園子温監督最新作「恋の罪」。1997年に起こった「東電OL殺人事件」にインスパイアされたオリジナル・ストーリーなのだが・・・今作も相変わらずパワフルな内容だった!平日の午前中、劇場で多くのシニア世代の方…

其の433:新作レビュー2発!

・・・超多忙につき、命削って映画観てる(苦笑)。観たいものほど単館公開だったり、人気なくて2週間ぐらいで打ち切られそうなものばかりなので・・・。今回は、そんな映画を2本紹介!勿論、上映中の作品につき、内容は長々書かないことにします(勿論、…

其の432:最新宇宙人映画2連発!

ろくすっぽ休みもない中、いま無理やりこれ書いてる(苦笑)。 2011年は・・・日本人にとって歴史と記憶に永遠に刻まれる1年になったわけだけど、映画界でいえば「宇宙人映画」が多く公開された年ともいえよう(いいか悪いかは別の話)。宇宙人好きの筆…

其の431:アメリカの黒歴史「マンディンゴ」

町山智浩著「トラウマ映画館」(集英社刊)は、著者が少年時代に観て、タイトル通り“トラウマ”になった25本の映画が紹介されているがーあいにく日本でソフト化されている作品がほとんどない。そんな中、掲載中の1本「マンディンゴ」(’75・米)が先日奇…

其の430:バーグマンの方じゃない「追想」

日本人による洋画の<邦題>には原題より素晴らしいものが多々あるけれど(「望郷」や「風と共に去りぬ」とか)、その反面、他の作品とカブってたり、めちゃめちゃ紛らわしいものも多いので(それがメーカー側の狙いではあるのだが)よ〜くソフトのパッケー…

其の429:DVD化熱望!「いちご白書」

何度か書いている“研究”の発表は・・・多分、新春だな(苦笑:こうも忙しいと年内はキビしいわ)。そのつなぎではないけれど、あまり間が空くのも嫌なので新ネタを・・・。 これまで何回も書いてるけど・・・有名作にもかかわらず、未だDVD化されない映画…

其の428:ひたすらバトル「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

某シリーズの“研究”は遅々として進まず・・・ですが、あまり間空けると過労で倒れたと思われるのも嫌なので、“研究”の合間に観た「世界侵略:ロサンゼルス決戦」についてさくっと書くことに(これ震災で延期されたいわくつき)。公開中なので極力ネタばれし…

其の427:出崎監督を偲んで「エースをねらえ!」

出崎統(でざき・おさむ)さんが本年4月17日に亡くなられた(→本当は「さき」の字は違うんだけど、何故かここでは誤変換されることと、長い事「出崎」表記であったため、ここではあえて「出崎」とする)。言わずとしれた日本を代表するアニメ監督、演出家…

其の426:異色の青春初恋ホラー「ぼくのエリ」

構想中の某シリーズ作紹介は今秋か今冬にするとして(→そればっか観てたら、あまりの本数の多さに段々記憶が混乱してきた:苦笑)今回は昨年忙しすぎて見逃した内の1本、「ぼくのエリ 200歳の少女」(’08)を紹介。ここでスウェーデン映画を紹介するの…

其の425:番外編 今年観たい映画

・・・忙しいし、暑いし、某有名シリーズ研究中とあって、更新しとられへん(節電の意味もあり)。 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーが初共演したサスペンス「ツーリスト」を観たけど(ソフィー・マルソー主演作のリメイク)オチが・・・もうバレ…

其の424:祝DVD化「明日を夢見て」

未だにDVDにならない映画は数多くあるけど(怒)、「ニュー・シネマ・パラダイス」(’89)のジュゼッペ・トルナトーレ監督、1995年度の作品「明日を夢見て」がよ〜やくDVD化!ワタシの記憶が確かならば、今作は公開後、日本ではビデオが発売され…

其の423:何事も程々に?「ショック集団」

400回を過ぎて紹介するのは“孤高の映像作家”、“B級映画の巨匠”サミュエル・フラー!!・・・マニアには「遅いって!」とお小言を頂きそうだが・・・それだけ映画の世界は広くて深い、っていうことで(苦笑)。ゴダールの「気狂いピエロ」で本人役として…

其の422:終わりよければ全てよし?「トプカピ」

ついに「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観ましたわ!勿論、人が買ったDVDを借りて無料で(笑)。筆者の友人・知人で映画を観た10数人(普通のリーマン含)がひとりとして誰も誉めない・・・という、ある意味“問題作”だった「ヤマト」(普…

其の421:スピ印満載「スーパーエイト」

2011年も半分終わりました。果たして、いつ原発は・・・放射能漏れはいつ止まるんでしょうねぇ・・・。 TVドラマ「エイリアス」、「LOST」をヒットさせた才人、J・J・エイブラムスとスティーヴン・スピルバーグ(製作)がタッグを組んだ「SUP…

其の420:驚愕のラスト「スカイライン」

あんまり忙しいんで・・・10数年ぶりに映画の“はしご”をしてしまった!それも「スカイライン−征服−」と「SUPER8/スーパーエイト」のSF映画2本立て(笑)。共に公開してまもないので・・・極力ネタばれしない範囲で書こっと。まずは「スカイライ…

其の419:お洒落女子向き映画「唇からナイフ」

最近、<男の子映画>ばかり書いていたから、たまには<女の子向き映画>を書こうかな^^ さて、一時期<渋谷系>なる言葉が流行ったが(今では“死語”)、今回紹介するアクション・コメディ作「唇からナイフ」(’66)もその文脈に入る一本だろう。一言で…

其の418:<番外編>世間の評価は高いけど・・・

アイデアは色々あるのですが、それらについてリサーチする時間がないので(毎週毎週欠かさず1本書けるほど筆者は暇ではないのだよ)今回は久しぶりに<番外編>! 世間には<必要以上に評価の高い作品>が多々あると常々思っている。近年では、所詮あらゆる…

其の417:DVD再発記念「影なき淫獣」

前回、予告した通り今回は“ジャーロ”です(注:ジャッロ、ジャイロの表記も)。で、数あるジャーロ作品のとりあえずの代表としてセレナ・グランディの「デモンズ・キラー」・・・ではなくて(う〜ん、マイナー)、「影なき淫獣」(’73)をご紹介(タランテ…

其の416:話題作「ブラック・スワン」を観る

震災以来、ひっさびさに映画館で公開中の話題作「ブラック・スワン」を観る。なんせ、ここ何週間は超ハードで、休日も疲労が抜けず・・・とても映画館に出かける程のパワーはなかった。「気力」、「体力」そして「時間(=“暇”ともいふ)」がないと映画館に…

其の415:レジスタンスの悲劇「影の軍隊」

残念ながらカンヌ国際映画祭で日本映画の受賞はありませんでしたが(テレンス・マリック監督、おめでと^^)・・・“カンヌ”があるのは“フランス”。“フランス”といえば“フィルム・ノワール”ということで(強引な前ふり)ジャン=ピエール・メルヴィル監督の…

其の414:「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」

福島原発のメルトダウンで、このブログもいつまで書いていられるのか先行き不透明ではありますが・・・。 これまで400本を越える映画をとりあげてきたけれど、ふと<カーアクションもの>が少ないことに気付いた。そこで誰もが知るマックイーンの「ブリッ…

其の413:血の近現代史「日本暗殺秘録」

先日「ワケありな映画」(沢辺有司:彩図社刊)なる書籍を購入。上映禁止にあったものや公開後にトラブルのあった作品が邦洋併せて46本書いてあるんだけど・・・映画のほか小説や漫画等の“封印作品”好きの筆者にとっては・・・メジャーなネタがほとんどで…

其の412:早すぎたハリウッドの黒作品「マイラ」

シネフィルの読者なら前回の“前ふり”でお察しの通り・・・筆者が約20年間、観たくて観たくて仕方がなかった&本当に書きたかったのが・・・マイケル・サーンの長編第2作「マイラ ーむかし、マイラは男だったー」(’70・米)!!勿論「マイルーラ」の略…

其の411:ヒロイン映画の快作「ジョアンナ」

ディープな「映画マニア」ならお分かりだろうが・・・長い間“伝説”や“逸話”のみが語り継がれ、未だに観られないままの作品が多々あるのが21世紀になっても変わらず存在している。 筆者にとってイギリス映画「ジョアンナ」(’68)もそんな中の1本だった…