2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

其の85:快作!!「ザ・グリード」

スティーヴン・ソマーズ・・・「ハムナプトラ」シリーズの監督である。これもエセ「インディ・ジョーンズ」の味わいでなかなか面白かったですね。頭使わなくていいし(笑)。大作「ヴァン・ヘルシング」はイマイチでしたが。そのソマーズが「ハムナプトラ」…

其の84:天才森田芳光の傑作2本!

筆者は学生時代、ある映画監督にハマっていた。森田芳光監督である。彼の初期の数本は皆、傑作だと思う。デビュー作の「の・ようなもの」、沢田研二主演「ときめきに死す」、薬師丸ひろ子の「メイン・テーマ」・・・。中でも「家族ゲーム」は彼の名を一躍世…

其の83:「極道恐怖大劇場 牛頭」(笑)

三池崇史監督作品。オリジナル脚本を執筆したのは「殺し屋1」、また俳優として「キル・ビル」にも出演した才人・佐藤佐吉。三池作品はナンセンスとバイオレンスに彩られた傑作の数々で知られているが(「戦国極道志 不動」、「DEAD OR ALIVE 犯…

其の82:フェリーニの隠れた超大作「サテリコン」

一般的にフェデリコ・フェリーニ監督といえばイタリアーひいては世界的な<巨匠>であり、「道」や「甘い生活」他で知られているが、この「サテリコン」ははっきり言って<エログロ>である(笑)。筆者は同じ<エログロ>でも、やはりイタリア出身のパゾリ…

其の81:「鬼畜」を観て、この国を憂う・・・

我が国を代表する社会派推理作家・松本清張の同名小説の映画化。いま、秋田で起こった子供の殺害事件をワイドショーは大々的に取りあげているがーこの「鬼畜」にこそ、秋田の事件同様、大人の身勝手さ・幼稚さがストレートに描かれている。いま、この国の全…

其の80:鬼才・川島雄三の代表作「幕末太陽傳」

「幕末太陽傳」は先日、亡くなられた今村昌平監督に多大な影響を与えた人物(=師匠)が川島雄三監督である。その川島の代表作にして、45歳で夭折した彼の最高傑作でもある。川島は以前から、男同士がいきなりフェンシングで戦う(!)等の<とんでも演出…

其の79:全ての男女に捧ぐ!「エターナル・サンシャイン」

世の中、そうそう<才能>ある人間ばかりではない。だが、この「エターナル・サンシャイン」の脚本家チャーリー・カウフマンは、数少ない稀有な才能の持ち主だといえよう。ネタ枯れのハリウッドにおいてオリジナリティ溢れる脚本を連発している彼は・・・只…

其の78:掘り出し物映画「タイム・アフター・タイム」

筆者は作品を<厳選>しているのでーなんでも書けばいいタイプの映画ブログと異なり、その生みの苦しみには想像を絶するものがある(苦笑)。例えば「ブルーベルベット」とか「ビデオドローム」辺りでいいならすぐに書けるけれど、それでは自分が面白くない…