其の77:超大作!「キング・コング」三たび

 「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン監督が子供の頃からの夢だった「キング・コング」をリメイク!それも「史上最高の制作費(今のところ)」をかけて名作の誉れ高い1933年度版を新たに創り上げた(70年代のジョン・ギラーミン版ではない!ましてやトンデモ映画「キング・コング2」はなしとして・笑)。ジャクソン入魂の一作といえよう。
 ストーリーは・・・これもメジャー作なので、いつものように割愛(単純だし・笑)!最新CGを駆使してコング並びに「髑髏島」の恐竜ほかクリーチャーの数々をリアルかつダイナミックに描写。筋も知ってて、且つ3時間超の上映時間に少々不安もあった筆者だが、時間を忘れて映像にのめり込んでしまった。ホントに3時間があっという間!
 「映像の凄さ」は<生物系>だけではない。1930年代のニューヨークが完璧に再現されている事も驚嘆に値する。金と時間(それと「情熱」)をかければもはや創れない映像はない、と改めて実感した。
 コングと情を交わすヒロイン(=映画の肝)にナオミ・ワッツ(「マルホランド・ドライブ」、「ザ・リング」シリーズ)。線が細いので少々心配したものの、その演技力で見事、大役を果たした(ジェシカ・ラングのように「おっぱいポロッ」はありません。念のため)。
 相手役には「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ。映画監督役には「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック。イメージは「市民ケーン」のオーソン・ウェルズとの事だがー体型ふくめてそっくり(笑)。適材適所の配役だと思う。
 ジャクソンの<コング愛(笑)>が全編を通して炸裂。彼の次回作も決まったようだが、やりたい事をやり尽くした彼がふぬけになるのではないかーと一抹の不安もある・・・。
 
 P・S 「みなまろさん」今回は駄洒落抜き(オヤジはあってる・笑)で真面目に書きましたが、いかがでしょうか(笑)?