其の56:「恋しくて」は超感激系青春映画!!

 最近、観なくなりましたが筆者はメアリー・スチュアート・マスターソンのファンである(勿論、他にもいっぱいいますよ!ま、小出しで紹介していきます)。で、彼女の他の出演作も観ましたが・・・一番好きなのが「恋しくて」。あのキムタクもこの作品のファンだとか。メアリーだけでも、そうでなくともマジでこれはいい映画です!!

 物語は絵を描く事が好きな変わり者の青年(エリック・ストルツ)が学校一番のマドンナ(リー・トンプソン)に恋をする。彼から相談を持ちかけられたドラマー志望の女の子(勿論、メアリー!!)は青年に恋の手助けを約束する。自分の彼への恋心を押し殺してー。・・・この設定だけでも泣かされる(笑)。

 こう書いてしまうとフランソワ・トリュフォーの「恋のエチュード」を彷彿とさせる<三角関係>ものだと想像しがちだが、80年代の青春映画をリードした「フェリスはある朝突然に」、「ピリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」のジョン・ヒューズ(脚本)とハワード・ドイッチ(監督。のちにリー・トンプソンと結婚)のコンビ作なだけに、ライト且つ思春期特有の甘酸っぱい感情表現が抜群なのだ。俳優陣がみな好演しているが、ビジュアル的にも可愛いのに、わざと男っぽく振舞って強がるメアリーの健気さが筆者の心にジャスト・ミート!こんな娘に出会いたかった(笑)。
 また、親と子が進路の事で対立する下りなど単なる<胸キュン(死語)映画>にはなっていない。<青春時代の悩み>は万国共通だと改めて実感させられる。この為、いま青春時代を送っている人々も、それを過ぎてしまった人でも昔を思い出しながら(苦笑)楽しめる一作だと思う。
 愛を忘れて金や快楽(=セックス)に耽りがちな若者に是非、観て欲しい!<人が人を想う事の大切さ>が分かって貰えると嬉しいです・・・❤