其の50:ジャッキー・チェンの最高作は・・・

 第1回目が「ワイルド・パーティー」で、記念すべき50回目がジャッキー・チェンの作品紹介とは、本当に我ながらいいセンスしてると思う・・・(苦笑)。
 筆者の中学生時代のアクション・ヒーローのひとりがジャッキー・チェン御大である。ブルース・リーも好きだが世代的には少し上。子供の時に映画を観て好きになる<きっかけ>というのは「ゴジラ」映画とか、ジャッキーのようなアクション映画からではないだろうか。ゴダールタルコフスキー観て映画を好きになる子供はまずいないと思う(笑)。
 で、そのジャッキー(今でも現役でアクションやってるとは・・・凄い!)の最高作となるとやはり「プロジェクトA」か「ポリス・ストーリー/香港国際警察」だろう。どちらが上か筆者にはとても優劣がつけられない!!
 「プロジェクトA」はそれまでのコミカル・カンフー路線の集大成(監督もジャッキー自身)。今では語り草となった「自転車チェイス」や「時計台からのダイブ」と見せ場がてんこ盛り(爆破シーンも多数あり)!サモハン・キンポーとユン・ピョウも登場し、最後まで楽しい娯楽作(でも「2」はイマイチ)。

 
 そして「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(これも監督兼任)。ジャッキー自身が「もっとも愛着のある作品」と語った通りカンフーから離れ、現在の香港(当時はまだイギリス領)を舞台に近代的アクションを見せつけた記念碑的傑作!カーチェイスは勿論、デパートを破壊し尽くすラスト・バトルは驚嘆の一語に尽きる(マギー・チャンのデビュー作でもある)。筆者がこの作品に感化され、高校受験前にも関わらずビデオで「刑事もの」を撮ったのも今となっては懐かしい想い出だ(苦笑)。
 
 肩の凝らない娯楽映画を創り続けるジャッキーに筆者は惜しみない賛辞を送ります!!