其の428:ひたすらバトル「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

 某シリーズの“研究”は遅々として進まず・・・ですが、あまり間空けると過労で倒れたと思われるのも嫌なので、“研究”の合間に観た「世界侵略:ロサンゼルス決戦」についてさくっと書くことに(これ震災で延期されたいわくつき)。公開中なので極力ネタばれしないように書きますがータイトル通り、まんま<宇宙人侵略もの>ですわ!過去何十本も作られてきたベタベタな設定ではある。なら、何故とりあげるのか?それは・・・筆者が<宇宙人>が好きだからだよ〜ん♪日本人男子ならロボットとかに乗って悪の宇宙人と戦いたいじゃない^^(・・・筆者だけ?)

 
 ちょっと前の2011年8月ー。世界各地の沿岸部に流星群が落下。そして海から現れたのは−宇宙人の大軍だった!人類と宇宙人の壮絶な戦いが展開される中、退役間近のナンツ(=「ダークナイト」、「ブラック・ダリア」のアーロン・エッカート)ら海兵隊第1小隊に与えられたミッションは、警察署にとり残された民間人を空爆前に救出すること。・・・かくして一行は観客の予想通り、大変な目に遭う(笑)。

 一言で言えば、全編戦いっぱなしの宇宙人バトル版「ブラックホーク・ダウン」!スピルバーグ版「宇宙戦争」は、民間人(トム・クルーズ)目線でのみ戦闘状況が描かれたが、今作は海兵隊員の視点のみで描かれるモキュメンタリー・タッチ(=手持ちカメラを多用し、ドキュメンタリーっぽくすること。いまの流行でんな)で、観客も彼ら同様、地獄のような状況に叩きこまれる。

 1942年2月におこった史実「ロサンゼルス決戦」が今作の発想のようですが・・・詳しくは自分で調べてネ(笑)。その後、世界各地で目撃されたUFOのお話も全部ひっくるめて<人類の動向を長年、リサーチしてた宇宙人がついに進軍を開始した>という設定になっているけど・・・まぁ、この辺りは目新しくもなんともない。リドリー・スコットの「エイリアン」のヒット以来、<宇宙人=怪物型で真っ裸>という図式がすっかり定着したが(笑)一見ロボットっぽいけど<ヒト型でバトルスーツ着てる宇宙人>を久々に観られたのは良かった^^

 監督は「悪魔のいけにえ」リメイクの続編「テキサス・チェーンソー ビギニング」(’06)のジョナサン・リーベスマン。この御仁、戦争映画と宇宙人が出るSF映画が大好きということで(まんま今作じゃん)、この仕事を勝ち取るために「第9地区」の監督ニール・ブロンカンプに連絡してアドバイスをもらい(→リーベスマンとブロンカンプは同じ南アフリカ出身)“プレゼン用の短編”を製作してみせたことで今作の仕事をゲットした。そのせいか、最後に出る●●●が「第9地区」の●●●に似ているのは・・・リーベスマンなりの謝意&オマージュか?

 キャストが役作りのため3週間ブートキャンプを行った・・・とか、アーロン・エッカートが撮影中、腕を骨折したまま撮影を続けた・・・とか、細かいネタは割愛!ミシェル・ロドリゲス(「アバター」、「マチェーテ」)は、屈強の男前なオンナ兵士ーという、いつもの役(苦笑)。

 映像に迫力はあるし、兵士たちの英雄的行動も描かれて悪くはないんだけど・・・基本設定がベタ中のベタだし、ラストは予想通りだから、もう一工夫あればもっと良かった。★5つ中、3つ半ってところかな。


 
 今年は<宇宙人映画>が多くて個人的には大変嬉しいが・・・次は「カウボーイ&エイリアン」だな!で、ラストを飾るのは「宇宙人ポール」(タイトルだけで爆笑)!!