其の432:最新宇宙人映画2連発!

 ろくすっぽ休みもない中、いま無理やりこれ書いてる(苦笑)。
 2011年は・・・日本人にとって歴史と記憶に永遠に刻まれる1年になったわけだけど、映画界でいえば「宇宙人映画」が多く公開された年ともいえよう(いいか悪いかは別の話)。宇宙人好きの筆者としては、激務の中、少ない自由時間をやりくりして最新の宇宙人映画を2本観た。・・・てゆーか、これで今年公開されたの全て観たことに(苦笑)。これから観る人の為にも、長々書くのをやめて寸評に終始しようと思う。


 まず1本目は「カウボーイ&エイリアン」(公開中)。19世紀、大西部時代のアメリカ・アリゾナに宇宙人が襲来し、西部のガンマンたちが立ち向かうSFアクション。漫画みたいな話だが・・・元は漫画である(やっぱし)。記憶を失った謎の主人公に「007」のダニエル・クレイグ。そしてハリソン・フォードインディ・ジョーンズ!)が町を牛耳るワル役で共演!“宇宙人”という概念がまだ無い時代の人々が凶悪なエイリアンに立ち向かうアイデアは面白い。

 プロデュースにスピルバーグロン・ハワード、監督が「アイアンマン」シリーズのジョン・ファヴローと、スタッフ・キャストも超豪華なんでちょっと期待したんだけど・・・出来は“並”だった(とほほ)。

 宇宙人とのバトルシーンも迫力あるし、ちゃんとストーリーに謎ときや伏線はって丁寧に描いてるんだけど・・・いかんせんテンポが一本調子なんだよね。観ていてあきはこないけど、ラストもいまいち盛り上がりに欠けたよなぁ・・・。本国アメリカでも賛否両論(ラストも原作変えてるそうだし)で大ヒットにはならなかったそうだ。ジョン・ファヴロー、次は頼むぞ!!


 
そして2本目が近日公開予定の「宇宙人ポール」!勿論、試写会で観たんだけど・・・タイトルからも分かるように基本コメディで、タイトルだけでもウケる^^

 「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ」のサイモン・ペッグニック・フロスト扮する<SFおたくのボンクライギリス人>2人が渡米してコミコンに参加&UFOスポット巡りをしていたら、エリア51から逃げてきたポールと名乗る宇宙人と遭遇。彼を星に返すべく奮闘する。
 まずポールの設定が最高!デザインはベタベタながら(でも近年流行の全裸ではなく、ズボン履いとる)長年、アメリカにいたため英語もスラング含めて完全にマスター。アメリカ・カルチャーにも詳しく、地球人相手に率先してマリファナも吸う(笑)。スピルバーグの初期作(なんとスピルバーグ自身も本人役で「声の出演」)に「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」ほかのSF&映画ネタが満載。いや〜笑ったよ!笑わせながらも地球人と宇宙人の友情を描くのって「ギャラクシー・クエスト(これも面白いゾ)」以来じゃない?ポールを執拗に追う政府関係者(悪役)に、“宇宙人”絡みで超有名な大物女優も出てくるので、これも観てのお楽しみ^^。ただ、このテのコメディは・・・日本でウケるかな〜?監督は「スーパーバッド 童貞ウォーズ(←この邦題つけた奴誰だ)」の新鋭グレッグ・モットーラ。彼も早く日本でブレイクしてほしいね!


 上記2作を元に、いずれ日本でも「サムライ&エイリアン」(京都・太秦ロケ)や「宇宙人ひでお」とか作られそうな気がしないでもない(笑)。映画は予算でない。大事なのはアイデアと情熱だ。日本の若き映画人からセンスある“粋な宇宙人映画”が誕生することに期待する。

 
 それにしても「3.11」以後、宇宙人映画も漫画「進撃の巨人」とか読んでも、全て地震津波のメタファーにみえてしまうのは筆者だけだろうか・・・?