<其の812>三池崇史監督最新作「怪物の木こり」超短評

 12月になりました。2023(令和5)年も、もうじき終わり・・・早いなぁ!って、毎年同じこと書いてる(苦笑)。

 

 連チャンで映画館に通っている筆者ですが、三池崇史監督最新作「怪物の木こり」を観ました。亀梨和也演じる平気で人を殺すサイコパス弁護士と、斧で頭を叩き割って人殺す怪物のマスクを被った謎の連続殺人鬼との攻防を描くサスペンス映画。いかにも三池さん向きな作品じゃないですか、グロそうで(笑)。

 公開して間もないし、サスペンスなんで下手な事書くとアウトなので、ホントにちょっとだけ書くと・・・同名の原作小説を筆者は最初の方だけ読んでるんだけど(全部読んで映画を観ちゃうとついつい比較しながら観てしまうから)、2時間ちょいで作らねばならない映画の“脚色”としては、巧くまとめてる気がしましたわ(全部読んでる人に言わせると「原作とは別物」だそう。筆者も読了したら、そう思うかも)。しかも、映画は大してグロくなくて(・・・三池さん、遠慮した!?)、何気にいい話になってる(笑)。

 亀梨くんのサイコパス演技も怖いけど、筆者が一番印象深いのは中村獅童!たけしさんの「首」でも小悪人の百姓を演じてたけど、今作の粗野な男の役も・・・ぴったり!マジでそういう人なんじゃないのかと思ってしまった(笑)^^

 

 原作未読なら、そんなに悪くはないサスペンス映画。ラストの締め方も筆者の好みだし。近年滑ってた三池さんとしても、全盛期にはまだまだ及ばないけど、復調の兆しが見えて個人的には良かったと思った。来年はもっとハードなバイオレンス描写が続出する作品で我々ファンを狂喜乱舞させて欲しいものだ。

 

 個人的にはあと映画館で1本観て今年を終えるつもり・・・。今年の更新は、なんか新作レビューばっかりになっちゃったけど、来年は以前のように過去作も勉強した上で更新していくつもり。いや、、、そうしたい(願:苦笑)。