<其の803>また新作映画更新!「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」

 酷暑の中、お盆も過ぎ・・・コロナの増加と水不足が懸念される今日この頃。

 

 本当は昔の映画を書きたくて色々考えたんだけど(ハワード・ホークスとか)、結果はまたまた新作(めんご)。ドキュメンタリー映画クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」(’19)です。余り好んでミュージカルとドキュメンタリー映画は観に行かない筆者だが・・・モリコーネタランティーノならば観に行かない訳にいかない(笑)。現在、世の中的にタランティーノをどれだけの人が知っているのかは、筆者は分からんけど(苦笑)。

 

 日本では先週から上映されているけど、製作年が2019年なので、取り上げられているのはデビュー作の「レザボア・ドッグス」から8作目の「ヘイトフル・エイト」まで(9本目はラストの方で撮影風景がちょこっと紹介されてる。オムニバス映画「フォー・ルームス」については言及なし)。彼の映画に出演したスター達と関係者のインタビューをベースに構成。存命しているのにタランティーノ本人のインタビュー映像がないのは、このテのドキュメンタリー映画としては珍しい。

 サミュエル・L・ジャクソンティム・ロスマイケル・マドセンクリストフ・ヴァルツゾーイ・ベルほか<常連組>がちょいちょい興味深いエピソードを披露してくれているが・・・ブラッド・ピットレオナルド・ディカプリオはスター過ぎてインタビュー無理だとしても、やっぱりタラさんが監督デビューするにあたって貢献したハーヴェイ・カイテルや「パルプ・フィクション」で復活したジョン・トラヴォルタ辺りの発言は聞きたかったなぁ!

 <監督作品>を中心にインタビューが進むので、タラさんが生まれた家庭環境とか成長過程については説明なし。有名になってから(破局したものの)某女優と交際していたとか、いついつ結婚したーとかのプライベート話もなし。勿論、タラさんの<負の部分>→「キル・ビル」撮影中、ユマ・サーマンが自動車事故を起こした話(映像あり)や彼の映画のプロデューサー:ワインスタインのセクハラ&逮捕についても触れられている。

 

 当たり前だけど、あくまで“ファン向け”の作品だね。「引退する」と公言してる監督作10本目までの“つなぎ”になったような、ならないような・・・(いつからクランクインするかも不明)。筆者は今作観て映画館から帰宅した夜、DVDで2本ぐらい観直したわ^^。ファンはただ次回作を待つ&引退撤回を期待するだけ。蛇足ながら、今作のパンフレットは作られていなかったー残念。

 

 “パンフレット”と言えば・・・先日ようやく発売された「君たちはどう生きるか」のパンフを購入。ところが劇中写真が大半で中味がすっかすか!期待していた誰がどの役の声を演っていたのか記載なくて分からずじまい・・・。頼むわぁ!!