其の666:ファン必見!巨匠、自らを語る「デ・パルマ」

 日本列島を猛烈な暑さが襲い続けております。この国は・・・大丈夫か!?

 
 今回でこのブログも実に666回!そこで、この回に書くなら「オーメン」(勿論、ダミアンの数字にからめて^^)と思ったものの、止めまして(笑)・・・唐突にブライアン・デ・パルマ(笑)!!オリジナル版の「キャリー」や「スカーフェイス」、「殺しのドレス」に「アンタッチャブル」etc・・・サスペンス映画を中心に数々の作品を手がけてきた巨匠監督であります。そのブライアン・デ・パルマにインタビューしたドキュメンタリー作品が今回紹介する「デ・パルマ」。このブログ、ほとんどドキュメンタリーないからね・・・。にしても、まんまなタイトルだな(笑)。デ・パルマ御大が幼少時代から最近作「パッション」まで全作品を語り尽くします。ちなみに近日公開されるトム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル」シリーズの第1作目はデ・パルマ監督ですから!!加えて、ドキュメンタリー作品なので、いつもの粗筋はなし^^。

 観ていて「これ凄いな〜!」と思ったのが、作品に第三者のナレーション的な要素(音声や字幕)が一切ない事!完全にデ・パルマの“ひとり喋り状態(の編集)”。監督したのは「ヤング・アダルト・ニューヨーク」、「イカとクジラ」他のノア・バームバックと「マッド・ガンズ」のジェイク・パルトローの2人。自分たちの声を完全に切ってつないだのか、あるいは質問のカンペ出して聞いたのか・・・。最終的にこうした理由と、言い出しっぺがどちらかは不明だが、テレビマンとしてちと驚いた。テレビ番組でこれでプロデューサーに見せたら絶対直し食らう(笑)!

 あと個人的に筆者はヒッチコックからの流れでデ・パルマのファンでもあるのだけれど(その昔、デ・パルマはさんざんヒッチの模倣だと言われ続けた)さすがに学生時代の自主映画や日本未公開作品は観れてないので(当たり前だが)、その辺りの作品が一部とはいえインサート映像で見られたのは嬉しかったなぁ。つい、いくつかの作品を観直したくなったよ。御大が影響を受けた監督や作品(「めまい」や「欲望」ほか)の映像もコメント通りにインサートされてたし。この辺りは許可取るの大変だったと思う(苦笑)。

 長い間、映画評論家やレイティング指定と戦ったデ・パルマ御大ですが、随所に興味深い裏話を披露!それは観てのお楽しみということで❤。ファンの期待を裏切らず、あっという間に上映時間が終わりますゼ^^。

 
 筆者が知る限り、日本では研究書が2冊しかないし(キネマ旬報社の「デ・パーマ・カット」&洋泉社の「ブライアン・デ・パルマ World is yours」)、「パッション」から、ここ数年新作のないデ・パルマ。ところがつい最近、2本ぐらい企画が発表されたそうで。もう御大もいい年だから、早く撮らないと死んじゃう!もうなんでもいいから早く新作を撮って下さい!宜しく頼みます!!


 <追記>劇場版「エヴァ」、2020年公開決定!・・・って、間あきすぎだって!