<其の801>宮﨑駿監督復帰作「君たちはどう生きるか」超短評

 酷暑・・・です。この暑さは・・・マジでやばい。これで梅雨明けしたら、果たしてどうなるのか!?

 

 宮﨑駿監督、2度目の監督復帰作にして10年ぶりの最新作「君たちはどう生きるか」を観て来ました。鳥の手書きイラスト1枚以外、一切宣伝なし・事前の情報なしーという異例の作品。ここまで何も明かさないというのも・・・逆に記憶にないわ。吉野源三郎の同名小説からタイトルだけとって(前作の「風立ちぬ」と同じパターン)、内容は全くのオリジナル(宮﨑さんは脚本も兼務)。

 公開されて1週間弱・・・声優情報(木村拓哉菅田将暉あいみょん他、超豪華メンバー)に音楽(常連、久石譲)、主題歌を米津玄師が担当したほか、さすがに内容もちょろちょろ出てきましたね・・・(賛否両論ながら大ヒット中という事も)。

 筆者も「ジブリ」リアル世代だからねぇ(「ナウシカ」ほか大半リアルタイムで映画館で観てるし)・・・これから観る人の為に、許される範囲で少々書いてみようかなと。

 

●舞台は日本

●主人公は日本人の少年(勿論、ジブリ的ヒロインも出る^^)

●ジャンルは冒険活劇ファンタジー(まさにジブリ

●手書きポスターの鳥も出てきます→筆者は「フラッシュ・ゴードン」に出てくる鳥人間みたいな感じかなと予想していたら、まるで違ってた(笑)

 

 まぁ、書けるのはこれぐらいかしら!?ちなみに上映時間は2時間ちょいです。

 

 ジブリは以前アニメーターを一斉解雇しちゃったんで、作画面を気にしていたんだけど、そこはいつもの宮﨑キャラ&クオリティーになっていたので安心した^^。

 で、肝心要の内容なのですが・・・。賛否両論あるのは、よ~く判る!!観た人達から「難解」とも言われてますが・・・確かにその通り!筆者には刺さらなかったけど、宮﨑さんが言いたい事は主人公もまんま台詞で語るので(個人的解釈ながら)理解は出来たつもり(皆が言うように機会があれば筆者も「もう1回観たい」)。

 ただ、それを皆に理解できるよう映像で表現するには・・・余韻がなさすぎたね。「えっ、これで終わり!?」と思っちゃったもん。ハナからこれでいいと思ったのか、長くなってカットしたのか、作画してる時間がなくて止めたのか理由は不明だけど。

 筆者は観ている間寝る事もなかったし、つまらないとまでは思わなかったけど、ドキドキワクワクはしなかったし、久石譲の音楽も大して印象に残らなかったな。決して悪くはないんだけどね・・・。なんか宮﨑さんとつきあいが深い庵野さんの「シン・仮面ライダー」と同じ感想になってしまった(笑)。

 作品全体は過去の宮﨑テイストにあふれていたと思うし、もっと分かりやすく作れる話だったとは思うけど、そうなると過去の作品と大差なくなるので、あえて難解な方向に舵を切ってみた・・・と思いたい。北米での上映も決まったそうなので、海外の方の反応も後日聞いてみたい。

 

 ちなみに今作のパンフレットはいつ発売するんだろ?早く出してほしい(筆者はパンフコレクターでもあるので)。

 

<どうでもいい個人的な追記>アメリカの俳優協会のストライキで、いくつかの作品が制作延期に(楽しみにしてるリドリー・スコットの作品もその中に入ってる)!トム・クルーズの来日もなくなっちゃって残念だったが、「ミッション:インポッシブル」の最新作「デッドレコニング PART ONE」がいよいよ公開されるけど、このストライキの影響で「PART TWO」の製作が延期になりそうだという・・・。2本撮りしてると思ったOR「キル・ビル」みたいに尺が長くなりすぎたので分けたーと思ってたので、ちょっとビックリした!我々、映画ファンの為にも早期のストライキ終結を望みます。