<其の799>マイケル・キートンの「バットマン」復活!!「ザ・フラッシュ」短評

 忙しい中、スケジュールの都合で半ば無理矢理「ザ・フラッシュ」を観に行きました。自分は大して「アメコミ映画」のファンではないし(リブート多すぎ)、気力・体力がないと長い映画には対峙出来ないと思うので(今作は144分)本当は別日にしたかったんだけど・・・マイケル・キートンが約30年ぶりに「バットマン」演るとなれば観に行くしかないでしょ(筆者はバットマンのファンなのよ。でも、この間公開された若きバットマンのリブート作は観なかった。・・・今更、若返られてもねぇ)♪絶賛上映中につき、ネタバレしないようサクッと書きマス(当ブログのいつものフレーズ^^)。

 

 「ジャスティス・リーグ」のメンバーとして活躍する「フラッシュ」ことバリー・アレン(=エズラ・ミラー)は、学生時代の女友達に再会した事で“あるアイデア”を思いつく。実は彼が子供の時、母親が何者かに殺され、父親は無実の罪で現在も投獄中。そこで自らの能力で過去に遡り、凶行を未然に防いで母親を助け出そうーというもの。「バットマン」ことブルース・ウェイン(=ベン・アフレック)の助言も聞かず、時空を遡り、無事、母親を助ける事に成功したアレンだったが、現代に戻る途中、謎の影に押し出され別次元に出てしまう。そこは2013年。母親は生存、家族は平和に暮らしていた。バリーは大学生の自分と出会い、歴史が変化している事実を知る。自らがスーパーパワーを得た日時と場所を思い出したバリーは、大学生のバリー(=エズラ・ミラー2役)を伴ってその瞬間を待つが、大学生のバリーが力を得た一方、自分は能力を失ってしまう。そこにかつて「スーパーマン」が倒した筈のゾッド将軍(=マイケル・シャノン)らが地球を襲撃!!だが、この世界には「スーパーマン」はおろか、「ワンダーウーマン」も「アクアマン」も不在!!唯一、検索でヒットしたブルース・ウェインを求めて2人は彼の屋敷へ向かう・・・。

 

 書けるのはここまで!「何故、マイケル・キートンバットマンが出るのか?」とか「何故、スーパーガール(しかも初のノー金髪女子)がいるのか?」等々、素朴な疑問は映画館で自らの目でお確かめ下さい^^。ヒントはいまハリウッドで流行の<マルチバース>にあり(といって全ての映画がこのパターンばかりになっても困るけど)。

 日本では今作を「トム・クルーズが絶賛した」とか「スティーブン・キングが褒めた」他、<史上最高のアメコミ映画>のキャッチコピーがついていますが、筆者は史上最高、とまでは思わないけど(個人的に「凄ぇ~!!」と思ったのはクリストファー・ノーラン監督のリブート版シリーズの第2作目「ダークナイト」)面白い映画がある事は激しく同意(笑)。ちょいちょい笑わせて、最後はホロリ・・・と泣きはしなかったけど、SFコメディアクション大作として申し分なし。日本映画では絶対無理な恐ろしい程、予算掛かってると思うので(バットマンの秘密基地なんぞ、まじでセット造ったそうな)恐るべしハリウッド。

 監督はホラー映画「IT」2部作をヒットさせたアンディ・ムスキエティ(個人的には1本目の方が面白かった)。まだそんなに長編作やってないのに、この超大作をまとめ上げた手腕はお見事!主人公の2人合成も・・・大変だったろうな~。撮影素材つないだら4時間分あったので、結果90分カットしたらしいし・・・超大変だったろうね(笑:前述のキングがこの映画を褒めた理由は自分の原作の「IT」の監督だからーという義理的な理由じゃね~だろうな!?)。彼自身もマイケル・キートンバットマン復活は大興奮したそうで(筆者もリアル世代だから萌えた^^)。70年代の「スーパーマン」シリーズの後、ややあってスタートしたティム・バートン版の「バットマン」シリーズこそ、現在の「アベンジャーズ」シリーズや「DCユニバース」の<礎>だからねぇ。やっぱり疲れた体に鞭打って観に行って良かった(笑)。

 劇中、タランティーノの映画みたいな<知る人ぞ知る映画ネタ>がそこそこあるので、ハリウッドの内幕に詳しい映画オタクの方がより愉しめると思う(筆者も驚愕したカットあり)。エンドクレジット前の“オチ”の意味を理解する為にティム・バートンがスタートさせた「バットマン」シリーズ4作を事前に観ておくこと!じゃないと意味が分からないから。あとエンドクレジットが終わる最後まで席を立たないように。ちょっとした<エピローグ>あり^^!

 

 今作でベン・アフレックバットマン役卒業という事で、その意味でも観る価値がある(?)作品にもなってる。個人的には今後も続くDCユニバースで、時々はザック・スナイダーも参加して欲しいなぁ・・・(祈)。

 

<どうでもいい追記>次回、ようやく更新800回目!!残り200回だが・・・このペースじゃ、残り何年かかるんだろう(恐ろしくて、あえて計算しないけど)。還暦には終了したいけど・・・いつまで生きてるか分からないしな。年金貰う年になっても書いてたら・・・個人的にも嫌だわ(苦笑)。