<其の760>どんでん返しものの定番!「探偵╱スルース」と「デストラップ・死の罠」

 世界的にも日本国内的にもコロナは大分落ち着いたようですが・・・その分、予想される第6波が来ると思うと怖いわぁ・・・。

 

 今回はソフト化された森崎東監督の人情喜劇「喜劇 特出しヒモ天国」辺りを考えたものの・・・一旦白紙にして(笑)、読むのも観るのも大好きなミステリー・サスペンスのジャンルから“どんでん返し”ものの古い作品を書こうかな、と。毎年、新しい作品が山ほど公開されるから、古いものもちょいちょい書いていかないと忘れ去られてしまうのではーという個人的な心配があるので^^。

 

 当ブログでも様々な“どんでん返しものの古き名作”を書いてきましたが・・・メジャーどころでいえば「情婦」、「スティング」、「悪魔のような女」、「生きていた男」等々ありますけど「探偵╱スルース」(’’72・米)も超有名作!

 老推理作家(=ローレンス・オリヴィエ)が妻を寝取った美容師(=マイケル・ケイン)に復讐するため屋敷に招きよせる・・・というお話。ジョゼフ・L・マンキウィッツ監督によるアンソニーシェーファーの舞台劇の映画化。

 「あっ!」と驚く展開に加えて、凝った美術(迷路になってる庭や真っ白のジグソーパズルとか出てくる)にも要注目の面白い作品なんだけど・・・日本では未だにDVDになってない(激怒り)!!!メーカーさん、こういう作品こそ<映画遺産>と考えて、発売して下さいよ、マジで!!・・・それを考えると大昔、テレビ放送かレンタルビデオかで(忘れた)今作を観られた筆者はラッキーだったかも。

 後にリメイクされたのだけど(年とったマイケル・ケインがオリヴィエが演じた老推理作家を演じてる)筆者は未見。やっぱりオリジナル版を観たいよねぇ・・・。

 

 続いて紹介するのは「死の接吻」や「ローズマリ―の赤ちゃん」で知られるアイラ・レヴィン原作、シドニー・ルメット監督作「デストラップ・死の罠」(’82・米)。こちらはDVDになってる(ホッ)^^。

 スランプが続いている劇作家(=マイケル・ケイン!)が教え子から送られてきた脚本の素晴らしさに目をつけ、妻(=ダイアン・キャノン)の制止も無視して、教え子を殺して脚本を自分名義で発表しようと企てる・・・。勿論、驚きの展開ありね^^。「探偵╱スルース」と「デストラップ・死の罠」は<舞台劇の映画化>ということの他に<どちらもマイケル・ケインが出演>という共通点もある(笑)。

 教え子の役を「スーパーマン」シリーズで知られるクリストファー・リーヴが演じていたのも今となっては懐かしいけど、ミステリー映画マニアの間では「探偵╱スルース」の方が評価は高い。理由は・・・出来れば見比べてほしいなぁ!頼むから日本のメーカーはオリジナル版「探偵╱スルース」のDVDを出してくれ!!プラスして書くならば、ジャン・ピエール=メルヴィル監督の「ギャング」もDVD化してくれ~(昔、ビデオは出てたけどね)!

 

 さて・・・2021年もほぼほぼゴールが見えましたな。めっちゃ忙しいんだけど(と書きつつ、「ルパン三世 PART6」は毎週録画して鑑賞)、せめて年内に映画館でスピルバーグ初のミュージカルにして、超有名作のリメイク「ウエスト・サイド・ストーリー」と、過剰な期待はしてないけど「マトリックス レザレクションズ」ぐらいは観に行きたいなぁ・・・(遠い目)。