<其の757>ダニエル最後のボンド「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」寸評

 多忙にしてたら1か月近く間が空いてしまいました(汗)。・・・それにしてもコロナ陽性者の急激過ぎる減り方は何故??ワクチン接種の効果か、はたまた冬に予想される嵐(第6波)の前の静けさか・・・。

 

 前回、予告したように今回は洋画!で、コロナで公開が伸びに伸びた「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」をさくっと書きます。

 ・・・今年、映画館行ったのこれで3回目。「エヴァ」と「ゴジラ」に、この「007」。物心ついてから、こんなに映画館に行かなかったの初めて!昨年でさえ5本観てるから、それよりは観たいなぁ(願)。

 

 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」はシリーズ25作目にして、ダニエル・クレイグで仕切り直したジェームズ・ボンド映画の5本目。これまでのダニエル版ボンド同様、前作「スペクター」からお話が続いているので、過去4作を観ていない人はお気を付け下さい。

 

 <ネタバレ>しないよう、冒頭だけ超ざっくり書くと→→→スパイ稼業を引退して恋人マドレーヌ(=前作に続き演じるのはレア・セドゥ)と過ごしていたボンドの前に新たな敵が現れる・・・!ちなみにラスボスは「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ演じてたラミ・マレック

 

 基本はアクション映画だから、これまで同様、随所に凄いアクションを挟みつつ(昔のようなお色気はなし)ボンドの新たな活躍を描く。監督はキャリー・ジョージ・フクナガ(共同脚本も兼任)。ダニー・ボイル降板を受けてオファーがきたそうで、筆者は彼の過去作品は観た事がないけれど、大バジェット映画を巧く演出してると思った。そうでなければ2時間44分もの長尺、観てられない(笑)!名前にある通り、日本にルーツのある方のようで、悪役が「能面」つけてたり、アジトに畳のスペースがあったりと、ちょこっと日本テイストが入ってる。

 結果でいうと・・・映画自体は悪くはないのだけれど・・・<ダニエル・クレイグ最終作>を大前提として作ってて・・・5作の中では一番落ちたかも。前作で完全につけたオチに、あえてプラスアルファをつけ足したような感じ、とでも言うべきか。ラミ・マレックも最凶の悪役には見えないし。白いペルシャ猫抱いて、猫の頭でもなでてた方が大物感が出たかも知れない(笑:ベタベタな演出^^)。

 詳細は書けないけど・・・あのラストにしちゃうと、新しい人(いつ決まるんだろうね?)が次のボンドを演じる時にどうするのか、ちょっと心配になった。恐らくニュー・ボンドは何事もなかったかの様に、しれっと登場するのだろうけど(笑)。また仕切り直して原作の1作目「カジノ・ロワイヤル」やる事はないとは思うが(笑)。

 

 でも何だかんだ言っても、ダニエル版ボンド5部作は過去作を一新して、アクションに加えてジェームズ・ボンドという人物を掘り下げた面白いシリーズだった事は間違いない^^!!

 余談だが今作のパンフレットがスチールばかりで、読む箇所が少ないのが惜しまれる。もう少しパンフまで買う観客、映画ファンを意識した作りを考慮して頂きたい。