<其の750>シリーズ最新作「ゴジラVSコング」寸評

 東京は4回目の「緊急事態宣言」決定・・・。つい、この間終わって「まん防」に移行したばかりですけど・・・。

 

 え~、気を取り直して本題へ。“モンスター・ヴァース”4作目にして、最新作の「ゴジラVSコング」を観て来ました。映画館行くのは・・・「エヴァ」以来(苦笑)。日本でも大ヒット上映中につき、ネタバレせぬようサクッと書こうかと思います。ただ世界観やキャラが継続しているので前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(’19)だけは最低観ておいた方がいいよ♪

 

 前作から3年後ー。研究機関「モナーク」は髑髏島にてコングを監視下に置いていた。そんなある日、ゴジラが何の前触れもなく、アメリカにあるテクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」の工場を急襲!ゴジラは<人類の敵>として認識されるようになる。エイペックス社CEOのウォルター・シモンズはゴジラの対抗策としてコングを担ぎ出すべく、以前「モナーク」に勤務していたネイサン・リンドを訪ねてー!?

 

 見所はタイトル通り、ゴジラキングコングの日米メジャー怪獣頂上決戦!!その昔、東宝が作った作品のリメイクではない。また前2作に出ていた「モナーク」の生物学者・芹沢猪四郎博士(渡辺謙)の息子・芹沢蓮役で小栗旬がハリウッドデビューしたのも話題。劇中、彼は白目をむいているが(笑)・・・何故、そんなシーンがあるのかは重大なネタバレになるので書けません!映画館で観てね❤

 率直に書けば、2大怪獣のガチンコバトルは燃えるね^^!!バッコンバッコン、互いに顔面を殴り合う様は大迫力。途中で一瞬「ロッキー」1作目のロッキーとアポロの試合を思い出したけど(笑)。監督のアダム・ウィンガードは新しいバトルを演出するのに相当悩んだそうだが(「ゴジラ映画」を全て観直したんだって)結果良かったわ。バトルの勝敗は・・・まぁ、想定の範囲内^^。

 バトルは楽しめたし、ここでは書けない意外な展開もあるのだけれど(ご都合主義部分も多々あり)・・・怪獣バトルに集約した分、人間ドラマが大幅縮小。前作の主人公は出番少々の脇役に降格!その分、主人公の娘が頑張る設定に。先述の小栗旬なぞ「芹沢猪四郎博士の息子役」と書いたけど、劇中にそんな説明は一切ありません(苦笑)。芹沢博士の息子だと説明するシーンも撮影したそうだが、翌年行われた追加撮影で初登場シーンも新たに撮り直したというから・・・編集してる最中に「人間ドラマは必要最低限にしよう!」と方針転換して切ったんだろうね。そうじゃなければ、あのチャン・ツィイーの出演シーンさえも全カットしてないと思うし。ある意味、大英断だけど<映画全体の出来>としては少々物足りなさを感じた。前作が良かった分、ゴジラとコングの戦いが更にもう1回ぐらいあれば、筆者の心の隙間が埋まった・・・かも。

 

 ぶっちゃけ、このシリーズ、最初からゴジラキングコングをゴールにしていたから、これが最終作・・・かと思いきや、続編構想もあるらしい(マジか)。ここまで世界的にヒットすると・・・きっと、いや絶対・・・あるんだろうな~(苦笑)。ここまで観たから、おそらく最後までつきあう事になりそう。ロボットと怪獣をこよなく愛する<昭和生まれの日本男児>としては「ゴジラガメラ」が一番観たいんだけどね(誰かやってくれんかな)。

 

<どうでもいい追記>近年、公開作品によってはパンフレットが「通常版」と「豪華版」の2タイプが発売されるようになった。筆者は観た映画のパンフを全て購入する人ではないけれど、今回は2大怪獣がスクリーンで再び戦う“記念”として「豪華版」を買った(ミステリーの新刊やDVD購入代もあるので両方とも買う資金なし)。今作はムビチケ発売もなかったみたいだし(→よって「当日券」で観賞)。あ~、この傾向が続くとお金かかり過ぎて困る!!