<またまた番外編>実写版「悪の華」寸評

 七夕も過ぎ、梅雨真っ最中の7月です(去年は6月末で終わったけど)・・・。

 

 またまた「はてな」さんから「更新が1か月経ちました」メールがきて・・・メインは「2」の方に移行しているんだけど・・・まぁ、いいか(苦笑)。

 そこで、またまた番外編として、来週「2」の方に書こうと考えていた9月末公開予定の映画「悪の華」の寸評をこちらに更新します^^。原作は押見修造の同名漫画。以前、アニメ化もされましたが・・・初の実写映画化です。

 

 群馬県桐生市ー。平凡な中学2年生の春日高男(=伊藤健太郎)はボードレールの詩集「悪の華」を愛読書として、閉塞感に満ちた毎日を過ごしていた。そんなある日の放課後、憧れの同級生・佐伯奈々子(=秋田汐梨)の体操着を偶然発見、つい自宅に持ち帰ってしまう。翌日、クラスで盗難事件として問題になったが、春日は勇気が出ず真相を言えずに終える。すると、その日の放課後。教師にも平気で暴言を吐くクラスの問題児・仲村佐和(=玉城ティナ)から呼び止められた春日は、彼女から「体操着を盗んだのを見た」と告げられる。そして、見た事を秘密にする代わりに春日は仲村から次々と理不尽な要求をされるようになり・・・!

 

 原作漫画は<中学編>とその3年後を描いた<高校編>の2部構成になっているんですが、今回の映画はその2つの時系列をシャッフルして脚色。高校生の春日が3年前を回想したり、現在に戻ったりする展開となってます(アニメと異なり、<高校編>は初の映像化)。

 監督は「片腕マシンガール」、「ヌイグルマーZ」他の井口昇。原作に惚れ込んで企画を提出。その原作愛が映像からビンビン感じられた(・・・ふと考えると、筆者は井口作品久々に観たわ^^)。原作の押見先生も井口作品ファンという事で映画の出来に満足しているそうな。

 ぶっちゃけ筆者は漫画連載中、リアルタイムで読んでいて好きだったんだけど・・・最終回がはっきりしない描き方をしていて、少々がっかりした記憶が。映画は大筋を抜粋して、ラストもある程度、明確な形を提示しているのに好感が持てた。逆に分かりやすくし過ぎた気がしないでもない(苦笑)。

 漫画読んでた時も映画観ても思ったけど・・・基本、仲村さんは怖すぎ(笑)。彼女が何故ここまでの人になったのかは原作にも描かれていないんで不明だけど、ある意味<思春期の象徴>・・・という風に筆者は理解している。違ってたらめんご!アラフィフの筆者から観たら、女子の体操着嗅ぐとか、リコーダー(たて笛)舐めるとかの行為は小学生時代で終わりにしとけ、と春日くんには言いたい(笑)。

 

 漫画の実写化、数多くあれど、このテの青春映画はあまりなかったからヒットしてほしいな~!漫画読んでない人も映画を観て、登場人物たちの言動についてあれこれ語り合って欲しいと思います。でも彼らの真似はしちゃダメよ!!