其の667:イーライ・ロス新作「デス・ウィッシュ」

 ・・・7月から8月に入り、死ぬ程暑い日が続いております。先日、熱中症で倒れたご年配の婦人を目撃(驚)!皆様、水分補給をどうぞお忘れなくー!

 そんなある日、「ジグソウ:ソウ・レガシー」を鑑賞。延々続いた「ソウ」シリーズの復活作!あんまり書くとネタバレするので詳細は省きますが・・・タイトな作りでなかなか良かった。無駄がなくて、意外なオチもありで^^。ただ、やっぱり最高なのはどう考えても1作目!

 
 さて、これからようやく本題→「グリーン・インフェルノ」で筆者を大爆笑させてくれたイーライ・ロス監督の新作「デス・ウィッシュ」を試写会で観ました。70年代にチャールズ・ブロンソンが主演したアクション映画「狼よさらば」(及びそのシリーズ)のリメイクです。亡きブロンソンに代わって主演を張るのは「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス!さて、その出来は!?こちらもネタバレせぬようサクッと書きます🎵


 シカゴで救急救命医をしているポール・カージー(=ブルース・ウィリス)は妻(=エリザベス・シュー)と娘(=カミラ・モローネ)と共に平和に暮らしていた。彼の誕生日の夜、家族でディナーを過ごす予定だったものの、緊急の呼び出しで病院へと向かうポール。その晩、自宅に押し入った3人組の強盗によって妻は殺され、娘は頭を撃たれて昏睡状態になった・・・。
 遅々として進まない警察の捜査。セラピーにも通うようになったポールだが、次第にこの街には“自衛”ではなく“自警”が必要と考えるようになり銃を入手、人知れずトレーニングを開始する。ある夜、車を狙った強盗と遭遇!激しい銃撃戦の末、相手を射殺する。この様子を居合わせた一般人が動画で撮影、ネットで拡散した事からポールはマスコミに<死神(リーパー)>と呼ばれ注目の的となる。果たしてポールは妻子の仇を討つ事は出来るのか!?


 ブロンソン御大が演じられた全5作のシリーズは<家族を殺された男の復讐>という昔から山ほどあるお話にして、「キック・アス」とか<自警ヒーローもののルーツ>とも言える内容。今回のリメイク版は1作目をベースに他の作品要素をちょいちょい混ぜた贅沢な内容になっている。この辺りのアイデアは脚本書いた映画監督ジョー・カーナハン(「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」他)によるものかも^^。オリジナルへのリスペクトはビンビンに感じるものの、原作小説の影はかなり薄いかも(苦笑)。

 ぶっちゃけ、ブルース・ウィリス出てるからといって安易に「ダイ・ハード」みたいな大掛かりなアクション(爆発あり)を想像しちゃダメ!!あくまで割とリアルな復讐劇なんで^^。ブルースが動画に撮られて(←幸いフードを被っていたから顔バレせず)それがネットに出て人気が出るなんて(「キック・アス」と同じだけど)“今どき”の設定も加えて、なかなか楽しめる一作でしたよ!復讐方法にイーライ・ロスの<グロ趣味>も出てるし(笑)。出演してるブルース・ウィリスの「ダイ・ハード」シリーズも、奥さん役のエリザベス・シューが出た「ベスト・キッド」もリアルタイムで映画館で観てる世代なんで少々贔屓もしてるけど(笑)。

 映画「デス・ウィッシュ」は日本では10月公開予定。勿論、筆者は今作の宣伝に全く関与しておりません^^。



 <コアな映画ファンに向けての追記>先日、日本でも公開が始まったトム・クルーズの某人気アクション映画シリーズ最新作ですが・・・なんと、ムビチケの発売がなかった(怒)!!ついこの間の某有名SFアクション映画の真似しないで欲しかったな〜!恐竜映画シリーズ最新作以外に、さほどライバル作が上映してない&興行成績上げるための戦法は分かるけど日本は世界一、映画の入場料高いんだからマジでやめてほしかった。他の作品も追随しない事を切に願う。