其の488:「ダイ・ハード」新作の出来は・・・

 本日発表されたアカデミーの作品賞はベン・アフレック主演、監督による実話作「アルゴ」でした。観ていないんでコメントしないけど(いずれは観るけどサ)、てっきりスピルバーグの「リンカーン」が獲ると思ってた。勿論、「リンカーン」は劇場に観に行く予定です(→“スピ世代”だから)^^。

 お話は変わりまして本題に。「ダイ・ハード/ラスト・デイ」を鑑賞しました。約6年ぶりに作られた、ご存じ人気シリーズ第5弾。“初登場首位”の成績は予想通りだし、筆者もそこそこ期待して観たのだが・・・例によって例の如く、上映中につきネタバレしないよう、ちょっとだけ書きマス♪



 昔から仲が悪く、ここ数年疎遠になっていた息子のジャック(=トムさんの「アウトロー」でワル演ってたジェイ・コートニー)がロシアで逮捕されたことを知ったジョン・マクレーン刑事(=勿論、ブルース・ウィリス)。彼の身柄を引き取るため現地を訪れたところ、ジャックが入った裁判所が爆弾テロの餌食に!!大混乱する中、マクレーンは政治犯コマロフ(=「ブラックブック」でナチの士官を演じてたセバスチャン・コッホ)を連れてクルマを運転するジャックと再会する。だがジャックは制止をさえぎってクルマを発進、謎の武装一味がそれを追う!訳もわからずクルマを盗んで息子を追うマクレーン。こうして彼は、またまた陰謀渦巻く大事件に巻き込まれてゆくー!!


 シリーズ初の海外が舞台の今作(→ロシアが舞台だが・・・実際のロケ地はブタペストだって^^)。前作は<娘との絆>が“肝”になっていたけど(今回もちょこっと出るが)、今回は<息子との絆>がポイントになってる(ウィリスのアイデアらしい)。<限られた舞台で孤軍奮闘>は、ウィリスの頭髪同様、今はもう遠い昔・・・(笑)。

 今作も「これぞハリウッド・アクション!」とばかりに大アクションが展開!!まぁ、派手・派手・派手(笑)!!!序盤のカーチェイスだけでも車両を何十台も破壊してるし、戦闘ヘリを使った銃撃戦も大迫力。莫大な金と時間をかけて作ったことは誰が観てもよ〜く分かる!

 アクションはホントに凄いんだけど・・・肝心のストーリーが・・・ねぇ(苦笑)。そもそも「ダイ・ハード」の1作目は先述した<限られた舞台>&<巻き込まれたおっさん刑事、孤軍奮闘>に加え、ちょいちょい伏線が張られていて、それが最後に見事に回収される“脚本の妙”があったからこそウケたのよ!今作はその視点でいうと、どストレートな展開。「1」には遥か及ばず。

 ちょっとだけフォローするなら・・・気持ち少ーしだけ、ひねってはあるんだけど、映画そこそこ観てる人ならそれも何となく分かっちゃう(残念)。監督のジョン・ムーアは頑張ってたとは思うけど・・・このホンの出来に何とも思わなかったのだろうか(ムーア監督作「エネミー・ライン」は面白かったけれど)??頭からっぽにして観るポップコーンムービーとしては上出来だと思うが(←これじゃ誉めてないか^^)。


 「〜ラスト・デイ」なんて日本人による余計な副題つけて最終作っぽい売り方してるけど、こりゃ絶対最低でも、もう1本はあるね!筆者の“予想”では、定年退職を2、3日前にひかえたマクレーンが、またまた家族ともども事件に巻き込まれるという筋。それじゃなきゃ当初「3」で考えられていた豪華客船が舞台のお話(笑)。どちらのパターンでもないことに期待します^^