其の542:<短期集中連載>ハリ・ポタ全作一気観③

 先日、試写で11月公開予定の映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」を鑑賞。これまで同様、主演のシルベスター・スタローン、「ターミネーター」シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー、「トランスポーター」シリーズのジェイソン・ステイサムら主要レギュラーのほか、今作には「ブレイド」シリーズのウェズリー・スナイプス(←スタローンとは「デモリションマン」でバトル済)、「暗殺者」でスタローンと共演、「デスペラード」シリーズでも知られるアントニオ・バンデラスハン・ソロインディ・ジョーンズハリソン・フォードが参戦!!そして敵役には「マッドマックス」シリーズ、「リーサル・ウェポン」シリーズのメル・ギブソン!!!ホントにアクション映画の“レジェンド”が集まった^^(ブルース・ウィリスは高額過ぎるギャラを要求して今作は降板。果たして復帰はあるのか?)。ちょい役のロバート・ダビは・・・久々観たな。

 ストーリーは・・・これも前2作同様、よくあるシンプルな話なんであえて書きませんが(笑)、近年台頭してきた若手アクション映画俳優達や格闘技のプロたちをチームに入れての<新旧合体>、<アナログ世代&デジタル世代の融合>を果たしたことが新機軸かな。それ自体も目新しい設定ではないけど、このシリーズだから許す(笑)! クライマックスはご想像通りスタローンとメル・ギブソンのガチ対決!!もう、この漢(おとこ)祭りも第3弾。安心して観ていられるね^^。CGではない「ランボー」と「マッドマックス」の生身の戦いは燃えるよん♪

 スタさんによると今回クリント・イーストウッドジャック・ニコルソンに声をかけたけどタイミングが合わなかったそうだから、パート4では出演するかも?!なんでも「007」ピアース・ブロスナンは次の出演立候補しているそうだし、まだニコラス・ケイジジョン・トラボルタジャッキー・チェンも出てないし(ジェット・リーと中国系でかぶるけどいいじゃん♪)。敵のラスボスを女にしてミシェル・ヨーとかアンジェリーナ・ジョリー出すとか・・・いろいろ妄想が広がる「エクスペンダブルズ」シリーズなのだった❤アクション映画ファンは今回も必見だろう。



 さて、本題の「ハリー・ポッター」一気観の話題へ。
 2009年、第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」公開。監督は前作「〜不死鳥の騎士団」に引き続きデヴィッド・イェーツが担当した。

 
 闇の帝王ヴォルデモート(=レイフ・ファインズが特殊メイクで怪演!)がマグル(→魔法を使えない人。普通の人間)と魔法界、両方の世界でその力を徐々に強めつつあったー。
 夏休み中、ハリー(=ダニエル・ラドクリフ)らは偶然会ったドラコ(=トム・フェルトン)を怪しみ、後をつけてみる。するとドラコは「夜の闇横丁」にある店「ボージン・アンド・バークス」へと入っていった。ハリーは、彼が父親と同様<死喰い人(デス・イーター)>ではないかと推理。学校へ向かうホグワーツ特急内で正体を探ろうと試みるも失敗に終わる。
 6年生に進級したハリーたち。以前「ホグワーツ魔法学校」にいて、また新たに赴任することになったスラグホーン先生の「魔法薬学」の授業中、ハリーが偶然手にした教科書には魔法薬の事だけでなく、多くの魔法の呪文が記されていた。その内容を参考にして高成績を上げるハリー。本には持ち主の名前として“半純血のプリンス”とのサインが書かれていた・・・。


 邦題のサブタイトルが「謎のプリンス」なんで、ホグワーツに魔法界の王子的存在の新入生がくる話かと思ったら・・・まるで関係なかった(苦笑:意訳してるから致し方なし)。

 原作は7巻で完結なわけなので・・・この6作目のクライマックスには思わぬ展開が待っている!デヴィッド・イェーツの演出も前作同様、ダークで快調(←彼はこのまま完結8作目まで演出)ーここまで観て最後観ない人はもういないでしょ?



 そして最終第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」は・・・なんと「Part1」(’10)、「Part2」(’11)の<前後編>として映画化された(めちゃひっぱりよる)!!おまけに「Part2」は時代の波を受けて<3D>でも上映された。



 前作のラスト(う〜ん、書きたいけどネタバレするんで書けへん)を受けてハリーは、ヴォルデモート卿を滅ぼす唯一の方法である<●●●(ネタバレになるんで伏字)>の破壊を行うため7年生に進級せず、親友のロン(=ルパート・グリント)、ハーマイオニー(=エマ・ワトソン)と共に旅に出る。だが、困難が続く旅の中でハリーとロンが対立、ロンはハリーたちのもとを去ってしまう・・・。
 その間、ヴォルデモート達によって「魔法省」は乗っ取られ、「ホグワーツ魔法学校」にも異変が起きていた。<●●●>の在り処を探して歩くハリーとハーマイオニーだがー!?


 筆者はこれまでサブタイトルについてる言葉の意味が分かるように、そこまでは粗筋書いてたけど・・・もう、ここまで来るとネタばれ事項が多すぎて、はしょるしかない・・・(めんご)。「Part1」から、これまでレギュラー出演してたキャラクターたちもあっさり亡くなったり・・・凄い展開になりますよ。勿論、「Part1」はいいところで終わって(苦笑)最終作「Part2」につながる訳ですが、1作目から<話の軸>となっている「何故、ハリーはヴォルデモートに殺されずにすんだのか?」の謎もちゃんと解けますのでご安心を^^。それにはなぜか復活したのにヴォルデモートの顔が<モンスター化>しているのも絡んでて・・・いや〜、もうこれ以上はネタばれをしないポリシーがあるんで書けましぇ〜ん!

 この“前後2部作”はこれまでになかったロードムービー的な味わいもあるし、某レギュラーキャラがまたも意外な動きを見せ、最後は(こうなるしかない)ヴォルちゃんとの超絶バトル・・・と。もう1作目のムードなし。完全にダークな地点で完結したね。まともに原作読んでない筆者が個人的に一番驚いたのは「後日談」がついてたことかな^^

 振り返って考えれば第1作目の「〜賢者の石」公開が2001年。ラスト「死の秘宝 Part2」公開が2011年。実に10年をかけて(前準備の期間を考えればそれ以上)完結を迎えた映画「ハリー・ポッター」シリーズ全8本。出演者もすっかり成人して・・・親戚の子供の成長を見続けたおっさんの気持ち(笑)。スタッフ、キャストの方々、長い間お疲れ様でございました^^。

 全て観て改めて思うのは「究極のファンタジー小説、あるいは映画は何?」と尋ねられた場合には創り込んだ世界観にも敬意を表して「ロード・オブ・ザ・リング指輪物語)」という答えになるけれど、この「ハリー・ポッター」は(前も書いたけど)両親殺害事件に絡むミステリーを軸にあらゆる神話、ファンタジー、オカルト的なネタをうま〜くとりこんで書かれた21世紀型の少年冒険もの・・・という気が筆者はしました。ホント、よく考えられた作品っす(今からこれ以上のファンタジー小説を発想するのは・・・かなりハードル高そうだ)。


 筆者的には第4作の「〜炎のゴブレット」が一番面白かったけど、あくまで長編作の1パーツ。暇とお金がある方は是非8本ご覧ください。全部観ればUSJの「ハリー・ポッター」に行って元ネタが全て分かるメリットもある(笑)。