其の661:韓流ゾンビもの「新感染 ファイナル・エクスプレス」

 新緑の5月になって半月・・・今月は全然“ツキ”がない!!パチンコやっても単発ばかりで連チャンせず、負けっぱなしだし、先日は数年ぶりに急性胃腸炎になって日曜に救急病院に行き、高〜いお代を支払ったばかり(とほほ)。心身共にマジでツイてないけど、先日観た韓国映画新感染 ファイナル・エクスプレス」(’16)の登場人物たちに比べたら全然マシ!なんせ旅行で乗り込んだ列車内にゾンビが大量発生、襲撃してくるんだから(→比較する規模が違い過ぎるな^^)!!筆者はロマンポルノ同様、そんなに韓国映画も詳しくはないのだけれど・・・ゾンビものは珍しいのではないかしら!?加えて「映画」として素直に面白かったのでチョイスした次第^^。勿論、今回もネタばれしないように書きますが・・・この酷い<ダジャレ邦題>考えた奴、姿を見せろ〜〜〜(まだ英語タイトルの「Train to Busan」にすれば良かったのに)!!


 ファンドマネージャーのソグ(=コン・ユ)は妻とは別居、母と娘のスアン(=キム・スアン)の3人で暮らしていた。ある日、仕事人間の彼は誕生日に何が欲しいのか娘に尋ねると「釜山に行って母親に会いたい」と言う。一度は断ったものの、翌朝、親子2人はソウル発釜山行きの高速列車に乗車した。発車直前、ひとりの女性がおかしな様子で同じ列車に乗り込む・・・。車内には妊娠中の妻・ソンギョン(=チョン・ユミ)を抱える夫のサンファ(=マ・ドンソク)に高校生の野球チーム、高速バス会社の常務・ヨンソク(=キム・ウィソン)等がいた。
 様子のおかしかった女性が倒れていた為、乗務員が近付いたところ、女が急に襲いかかる。彼女はゾンビウイルスに感染していたのだ!!噛みつかれた乗務員もゾンビ化し、次々と周囲を襲い始めた。異変に気付いた乗客達だが列車は走行中のため逃げ場がない!!しかも韓国の各地でゾンビが発生、途中の駅にも停車出来ない状態に!果たしてソグやスアン達の運命はー!?

 
 ・・・とまぁ、ゾンビ映画の熱狂的ファンの方に言わせれば、厳密にいえばゾンビじゃないかもしれないけど、そこは近年公開されたブラピや大泉洋の映画同様、“ニューウェイブ”のゾンビ映画ということで大目に見て頂ければ^^。

 監督はヨン・サンホ。アニメーションの監督ながら初の実写作品との事で。日本でも押井守監督とか、基本アニメだけど、実写も撮る方もいるので個人的には珍しいとは思わないけど・・・韓国では珍しいんだろうなぁ(多分)!もっとも、ヨン・サンホさんのアニメ作品観たことないんで(申し訳ない)、彼の作品の特徴や傾向は筆者分からず。そちらは韓国アニメに詳しい方のサイトを探してご一読下さい^^。筆者は日本のアニメしか詳しくないんで(しかも少し昔の:笑)。

 それにしても初実写作品としては大・大・大、上出来ですよ!!実写だとアニメでは簡単に出来る表現や演出も大分制限されたと思うけど・・・いや〜素晴らしい!また劇中「そもそもゾンビは何故発生したのか?」という理由は説明されないので、気になる方は今作の前日譚「ソウル・ステーション/パンデミック」をご覧あれ。こちらは「アニメ作品」^^!

 アイデアの良さ(「走る高速列車内で逃げ場がない」というナイスなシチュエーション🎵)、ゾンビ周りの演出の巧さは書くまでもなく素晴らしいのだが(マ・ドンソクの男っぷりは要注目^^)、このテの映画の愉しみのひとつは「誰が生き残るか!?」という“展開”にある。ある意味、「大脱走」とかの<脱走もの>と一緒(笑)。「自分だけは助かりたい!」という自己中な奴が今作には多々出てくるので(観ててムカついた)そんな輩も含めて、誰がどうなっていくのかを推理しながら観るのも一興。筆者も「すげー!」とか「マジか!」とか笑ったり、驚いたり一喜一憂しながら観賞した^^。


 ハリウッドでのリメイクも決まってるそうで(誰が出演するんだろ?!)そちらの方も楽しみだが、その流れに乗っかって、香港映画も再びキョンシー映画作ればいいのに・・・って、いまさらヒットは難しいか(苦笑)。