其の659:100%スピルバーグ印「レディ・プレイヤー1」

 ・・・今月は殺人的スケジュールで・・・疲れ果てました(涙)。

 そんな中、無理矢理観に行ったのが、今年2本目のスティーヴン・スピルバーグ監督作品「レディ・プレイヤー1」!大ファンの監督の作品がこんな短い期間で2本も観られるなんて超ラッキー^^。日本のポップカルチャーをこよなく愛するオタク作家アーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」の映画化(クラインは今回脚本も担当)。想定通り、大ヒット公開中につき、ネタバレしないよう短めに書きマスわ^^。


 西暦2045年ー。人類は環境汚染や人口増加に伴うエネルギーの不足、政治の機能不全等により貧富の差が拡大。人々の大半はスラム街で絶望的な生活を送りながらも<オアシス>と呼ばれるバーチャル・リアリティ(仮想現実)の世界で別の人生を過ごす事でかろうじて心の平穏を保っていた・・・。
 現在、<オアシス>内では、5年前に亡くなったシステムの創始者ジェームズ・ハリデー(=マーク・ライランス)の遺言による宝探しゲームが継続していた。<オアシス>内に隠した3つの謎を最初に解いた者にはハリデーの遺産、約5000億ドル(注:現在の日本円に換算して約56兆円)と<オアシス>の所有権が与えられる。だが、未だ第1の関門となる「公道レース」すら誰もクリアーできていなかった。現実世界ではパッとせず、両親も早くに亡くしたアメリカ・オハイオのスラム街に住む若者ウェイド・ワッツ(=タイ・シェリダン)は貧困からの脱出を夢見て<オアシス>内に入っては奮闘する日々。そんなある日のレースでウェイドは<オアシス>内では凄腕と呼ばれる人気アバターの“アルテミス”と出会う。だがゲームには世界第2位の巨大企業「IOI社」の最高顧問ノーラン・ソレントが自社を第1位にする為、遺産を狙って参加者を送り込んでいた。なんとか第1の関門を突破したウェイドの現実世界に「IOI社」が襲い掛かるー!!

 
 映画のスタート早々、ヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」が流れてきて一気に気分が上がってくる今作(ベタベタな選曲だが🎵)^^。劇中の“バーチャル・リアリティ”の中には・・・主に80年代前後の映画やアニメ、テレビゲームのキャラが次々と出てきてはバトルしたりして・・・題材的にも「スピルバーグによるスピルバーグ映画」だよね^^。適任だし彼が監督したのは必然だと思う。

 それにしても大量のキャラやネタが投入されていて・・・デロリアンや「AKIRA」の“金田バイク”、アイアン・ジャイアントやファースト・ガンダム(!)辺りは長々出るので分かりやすいけど・・・一瞬しか映らないキャラとかもいるので、筆者も全てを認識する事は出来なかった!DVD出たらコマ送りしてチェックするか(笑)。今作を観る上ではキューブリックの「シャイニング」とオーソン・ウェルズの「市民ケーン」ぐらいは押さえておくとストーリーを理解しやすいかも。

 今作は<大CG大会>にして(お金めちゃかかってそう)冒険あり、アクションあり、ラブあり・・・と単純に観てて面白い映画なんだけど・・・映画で扱っているネタで考えると、1980年代に10代を過ごした筆者の世代にはどストライク!!学生さんよりも、30代後半の人達からがネタ的に本当に愉しめる映画だと思う❤若人よ、申し訳ないね^^。「ペンタゴン・ペーパーズ」のように「傑作!」・・・とは書かないけど面白い映画ではありました!

 ちょっと話はそれるけど、先日、某TV番組観てたら小室哲哉を知らない10代のタレントさんがいて・・・超ビックリしたんだけど(信じられん)、それに比べたら本作の主人公は半世紀以上前のカルチャー・ネタに超詳しい(素晴らしい)!彼に比べて、いまの日本の若い人たちは、自分で率先して物事を調べる人が少ない気がする(ネットですぐにリサーチ出来る時代だから「いつでもできる」という気持ちにより拍車がかかっているのだろう)。この映画観た後でいいので、気になるキャラや音楽があったら自分で調べてみましょうね^^。


 さて、今後のスピさんは・・・「インディ・ジョーンズ5」と「ウエスト・サイド物語」のリメイクを監督予定(キャスティング中らしい)!スピルバーグ初のミュージカル映画も気になるけど、ハリソン・フォードはまだインディ役出来るのだろうか!?動きが鈍いんで<CGキャラ>になったりして(苦笑)。


 <どうでもいい追記>話題のミステリー「屍人荘の殺人」をようやく読了。まさか●●●でクローズド・サークルが出来るとは・・・(あんぐり)!ちょっとビックリしたし、正統な本格とは言い難いけど、これもアリだな^^。そのうちバーチャル・リアリティー内で起きる連続殺人事件とかも書かれるかも(笑)。