其の600:妻帯者の浮気はNG「ノック・ノック」

 世の中は<大型連休(ゴールデンウィーク)>の真っ只中で御座います。書くまでもなく、まともに仕事しているTV屋さんには全く関係ありません・・・。暦通りに休んで友達と遊びたい学生さんは映像業界は志望しないように(ホントです)!

 
 このブログをスタートして早10年。加えて、ある程度キリのいい“ジャスト600回目”に紹介するのは・・・来月公開予定の「ノック・ノック」!監督は「ホステル」シリーズや「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス!!他の映画も沢山観てるんですけどね・・・「600回目」で「イーライ・ロス作品」を書くって・・・このブログらしいかなぁって(苦笑)。


 芸術家の妻と2人の子供に恵まれ、幸せに暮らす建築家のエヴァン(→キアヌ・リーブス!!)。本来は家族で旅行に出かける予定だったのだが、仕事のために皆を送り出し、ひとり自宅にて留守番をする事になる。豪雨となったその日の夜ー。仕事中の彼はノックの音に気付いて玄関のドアを開けた。すると、そこにはズブ濡れになった若い女ジェネシス(→ロレンツァ・イッツォ)とベル(→アナ・デ・アルマス)が立っていた。訪ねる家の場所が分からず、携帯電話も水没したと言う2人をエヴァンは家の中へ招き入れる。呼んだタクシーを待つ間、ジェネシスとベルの強引な誘惑に負けてしまい、エヴァンは彼女達と一夜を共にしてしまう・・・。翌朝、起床したエヴァンを待っていたのは昨夜とは別人のように豹変した2人の姿だった・・・!!


 “ジャンル的”には「サスペンス」、「サイコスリラー」という事になるのでしょうね。筆者的には「拷問映画」だと思うけど(笑)。絵に描いたような理想的な家庭の父親が、一夜の過ちで地獄のどん底へと突き落とされる・・・過去作品同様、まさにイーライ・ロスによるイーライ・ロス的な映画(笑)。ちなみに極悪ビッチのひとり・ジェネシスを演じるロレンツァ・イッツォはロスのマジ奥さん!「グリーン・インフェルノ」で食人族に襲われたヒロインが今度は襲う側に回ったわけだ(食べはしないけど)^^。

 公開前だから<ネタバレ防止>のため、詳細は伏せますが・・・一番の見所はやはり「拷問映画」に初出演したキアヌ・リーブスのボコられっぷりに尽きる。「スピード」や「マトリックス」シリーズのヒーローを演じたキアヌがこんな目に遭うとは・・・いいのか(苦笑)!?本人的には今作の製作も兼任してるし、撮影は「楽しかった」とコメントしているから・・・まぁ、いいか(笑)。必死のキアヌの姿にファンがショックを受けることは間違いなし。あと、短いながらもジェネシスとベルの乳出しもあり(映画的観客サービス:笑)。

 なんでも今作は「メイク・アップ」(’77)という作品の“リメイク”ということで(←筆者は世代的な問題で未見)、オリジナルに登場するビッチコンビをコリーン・キャンプ(今作にも1シーン出演)と、クリント・イーストウッドの元恋人にして「ガントレット」(’77)他でイーストウッドと共演していたソンドラ・ロックが演じていたそうな(驚)。このお二人も一応「製作」という形で今回クレジットされとる事を付記しておきます。「メイク・アップ」観てない筆者は「ファニーゲーム」の女版という風に感じた次第。でもオリジナル「メイク・アップ」とはオチを変えてるそうだから、「メイク〜」観てる方もまんまじゃないんでご安心あれ(!?)。


 正直、前作「グリーン・インフェルノ」と違って今作は大して笑えもしない“厭な映画”だけど、アラフィフの妻帯者として心に刺さるものがありましたよ!その昔、マイケル・ダグラス主演で大ヒットした「危険な情事」って映画もあったけど、理由はどうあれ結婚してる人は(当然のことながら)浮気したらあかんという事ですヨ。芸能界の昨秋の「結婚ブーム」から一転、今年早々から始まった「ゲス不倫ブーム」みてれば・・・よく分かることですな!!


 <マジでどうでもいい追記>今年の「流行語大賞」に「卒論」、「ゲス不倫」、「センテンス・スプリング」はノミネートされると思う(笑)。