其の618:ラングドンシリーズ第3弾「インフェルノ」を観る

 ・・・怒涛のスケジュールだった10月が終わり、11月に・・・。もう今年も残り2か月!!

 さて、ダン・ブラウンのミステリー小説をトム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督で映画化した“ロバート・ラングドン”シリーズ第3弾「インフェルノ」を観ました。「ダ・ヴィンチ・コード」の時は映画になる遥か以前に読んでいた上での鑑賞だったものの、「ここ省略してる!」「ここで上巻終わったな」・・・とか色々思い出しちゃったんで(苦笑:良くないね〜)今作は将来絶対に映画化される事を見越して、あえて原作を読まずにいました。さて・・・その結果とは!?絶賛上映中につき、勿論ネタばれせぬようサクッと書きます^^


 米・ハーバード大学教授のロバート・ラングドン(=トム・ハンクス)は世界が地獄と化す悪夢をみて目を覚ました。するとここ数日間の記憶がなく、今いるのは何故かイタリア・フィレンツェの病院!!担当医のシエナブルックス(=「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ)は頭部への銃撃による怪我が原因で短期的な記憶喪失に陥っていると告げる。そこへ突然、女性警察官が現れラングドンに発砲してきた!シエナはラングドンを連れ、自身のアパートへと逃げる。そこでラングドン上着の中から小型のプロジェクター(ファラディー・ポンインタ)が見つかる。投影して見ると、そこにはイタリアの詩人ダンテの「神曲」“地獄篇(→英訳「インフェルノ」)”をモチーフにボッティチェリが描いた「地獄の見取り図」が現れた。だが、その画像にはオリジナルにはない修正が加えられていた。シエナのアパートを急襲してきた昨夜の謎の女殺し屋達から逃亡を余儀なくされた2人は謎を解くべくダンテの作品や歴史を追うー!!


 「インフェルノ」はダン・ブラウンの“ロバート・ラングドン”シリーズ第4作。当初は第3作「ロスト・シンボル」の映画化が告知されたのだが・・・ロン・ハワード的にはワシントンDCが舞台だったので、監督としては触手が動かなかったそうな(笑:そりゃイタリアロケある方がいいよね)。ということは・・・「ロスト〜」は映画化されずに終わるかも!?

 過去2作を振り返ると・・・一休さん的に「はい、わかった!次いこう!」でポンポン展開した「ダ・ヴィンチ・コード」よりも「天使と悪魔」の方が映画としては面白かったけど・・・今作はこれまでで一番尺が短い分(2時間1分)、ウリの“薀蓄”が大分少なかったね(苦笑)。何でもこれ迄のアメリカ本国での<オープニング興収>は「ダ・ヴィンチ・コード」が初登場1位で77億強稼いだものの、「天使と悪魔」は初登場1位でありながら約46億強と減少した為、今作の製作費は「天使〜」の半分(約75億円)に切り詰められていたそうだから・・・その影響もあったのかも。75億でも邦画で考えれば“超大作””だけどさ(苦笑)。

 ヒッチコック的“巻き込まれ型サスペンス”なんだけど、原作未読で良かったですよ!!多分、前に読んでいたらあれこれまた思い出してたと思う。初見なんで素直に映画に入れました。映画の出来としてはまぁまぁ・・・じゃないですか。話も二転三転して飽きないし。加えて個人的にいつか行きたいと思っているフィレンツェヴェネツィアの風景&歴史的絵画や作品も観られたので(余談だが、先日今作をテーマに「世界ふしぎ発見!」が取り上げていた。この番組は公開される映画をネタにするパターン多々あり)。トム・ハンクスの教授も完全に見慣れたわ^^

 実際に現地のあちこちでロケされていますが、勿論撮影許可出ないところはセットなりでの撮影。ダンテのデスマスクの設置場所は実際と大分違うけど(笑:あんな近代的なケースに展示されてない)。でもかなりいいモノ見せて貰った気がします♪映画のテーマも<いま、そこにある人類の危機>で考えさせられるし。原作とはラストのほか、ちょいちょい変更されているそうなので、ようやくこれから原作が読めますわ❤


 日本で“ダンテ”といえば・・・個人的には永井豪先生を思い出すけど(「神曲」の漫画化の他、まんまタイトルを冠した「魔王ダンテ」という「デビルマン」の元になった作品も書いている)永井先生は今作をどう観るか?先生の意見を聞いてみたい(笑)!