其の500:80年代テイストアクション「バレット」

 500回目の更新となりました^^。さて・・・いつまで続けますかね(笑)。南海トラフ地震が起きるまでかしら?!

 ラス・メイヤーの「ワイルド・パーティー」に始まり、500回目の今回はシルヴェスター・スタローン主演の「バレット」!!先日はシュワちゃんの「ラストスタンド」を鑑賞したが、続いてスタローンということで^^。おまけに監督は「ストリート・オブ・ファイヤー」、「ウォリアーズ」のウォルター・ヒルだぜ〜。これを観ない“80年代アクション映画ファン”はいないだろう。上映中につき、またまたネタバレしないように書きますゼ♪


 長年、数々の修羅場をくぐり抜けてきた殺し屋ジミー(=もちスタさん)。今回も相棒と共に依頼された殺しをそつなく終えた・・・筈だった。だが、その夜、相棒は何物かに殺され、自身も命を狙われる。ジミーらが暗殺したのはワシントンの元悪徳刑事。そこで現地から刑事テイラー(=「ワイルド・スピード」シリーズのサン・カン)がやってくる。“全容解明と相棒の復讐”という利害が一致したことからジミーは接触してきたテイラーとやむなく手を組む。2人はひとつひとつ事件の鍵を握る人物たちと接触していくが、そこには巨大な陰謀が隠されていた・・・!果たして2人の運命は!?


 ↑・・・と粗筋を書きましたが、テイストは70年代から80年代風味のアクション映画!“陰謀”の内容も割と早い段階で出演者が御丁寧に全部しゃべってくれるし、全く頭使わないで済むのも80年代風(笑)。スタローンがタトゥーを彫りまくったムキムキボディーで銃撃戦&肉弾戦を披露。勿論ハリウッド映画なので爆破もあり(笑)。今時のテンポの早い“チャカチャカ編集”じゃないのもいいし(時々サービスでおっぱい出てくるのも昔風味)、この辺りの功績はやはりウォルター・ヒルの手腕によるところだろう(「エイリアン」シリーズの製作してるだけじゃファンは物足りなかったのよ)♪

 元々はこれフランスのコミックで、当初は監督も別の人が予定されていたそうだが「もっとダークな作風にしたい」というスタさんの要望&更に「監督はヒルで」というゴリ押しもあって、ウォルター・ヒル久々の監督復帰となった(←前にもヒル&スタローンコンビの企画があったものの、ポシャっていた)。

 その昔、「48時間」シリーズ(ニック・ノルティエディ・マーフィー・・・懐)や「レッドブル」を演出したヒルだけに、今作のような“バディ(相棒)もの”はお手の物。「48時間」と同じく“刑事&犯罪者”に加え“異人種同士(→スタさんはイタリア系、サン・カンは韓国系)”というのもまんま(で、考え方、やり方の異なる2人が少しずつ絆を深めてゆくと)。ラストのスタさんとラスボスとなる殺し屋のタイマンバトルは・・・もろに「ストリート・オブ・ファイヤー」だった(笑:でもハラハラした)。そういった意味では良くいえば“ヒルの集大成”、悪くいえば“ヒルの過去作品の焼き直し”・・・評価の別れるところかも。

 スタさんは・・・悪い職業の役を演っても、いつものスタローン^^。対するサン・カンは、劇中そのまま、スタさんから見たらまだまだ20〜30代の“若僧”。やっぱり格が違うよな〜。悪い役者じゃないけれど、もう少し喜怒哀楽がハッキリしている人が演じていたらもっと良かったと思う。「ヘザース」、「ブロークン・アロー」で活躍していたクリスチャン・スレイターがちょい役の小悪党演じてたのは少し悲しかったナ。


 テイラーの携帯電話でのリサーチ依頼で、すぐに次の人物を探し当てるストーリーの安易さや撃たれても、弾抜いただけですぐに普通に活動しているリアリティーの欠如(良くも悪くも80年代アクション)で、完成度はシュワちゃんの「ラストスタンド」には及ばないものの、筆者はこの作品好き(“神推し”まではいかんが)❤昔、好きな監督のひとりだったウォルター・ヒルの新作をスクリーンで観られたことだけでも良かったと思う。長生きはするもんだ(笑)。


 <どうでもいい追記>ホントに仕事も私生活もハードなので・・・次の更新は7月になる気配濃厚!ホントに次は・・・なに書こうかな?