其の620:娯楽映画の王道を往く「ジャック・リーチャー」

 猛烈に忙しいっす・・・。もう11月も終わるのに今年も何もしなかった・・・(猛省)。

 トム・クルーズ主演映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」を観ました(もう半ば無理矢理)。英国人作家リー・チャイルドによる小説「ジャック・リーチャー」シリーズを実写映画化したサスペンスアクション「アウトロー」の続編です。上映中につきネタバレなしで!さくっと書きます。さくっと♪


 元米軍の凄腕捜査官にして放浪の旅を続けるジャック・リーチャー(=もちトムさん)。自分の後任・ターナー少佐(=「アベンジャーズ」シリーズのマリア・ヒル役、コビー・スマルダーズ)に会うため軍を訪れると、彼女はスパイ容疑をかけられ逮捕されていた。裏に何かがあると察したリーチャーは彼女を救出。軍内部に潜む真相を探り出すべく、ターナーと共に行動を開始したー!!

 
 2016年現在、21作書かれている「ジャック・リーチャー」シリーズ(→残念ながら日本では一部しか翻訳されてない)。前作「アウトロー」は原作の9作目、今作は原作18作目の映像化となる。トムさんといえば「ミッション:インポッシブル」シリーズが“継続中”だけど(おそらく)、この「アウトロー」も<シリーズ化>というのは→→→シルベスター・スタローンで例えると「ロッキー」演りながらの「ランボー」シリーズ化・・・という感じ(あってるよねぇ)!?

 冒頭、ちょっとした<事件>があって、さりげなく主人公のキャラ紹介した後に<本題>となる事件が起こって・・・と、「ダーティハリー」のほか、これまで何十回も観てきたハリウッドのヒーローアクションものの定番中の定番のストーリー展開^^。原作未読なので、元々のお話かもしれないけど、この王道っぷりは・・・安心して観られますなぁ(誉めてます)!女性のキャラは前回も出たけど、今回はリーチャーの娘(!?)も出てきて、キャラも掘り下げられてるし。

 今回、「グローリー」や「戦火の勇気」ほかで知られるエドワード・ズウィックが監督・共同脚本を担当。トムさんと組むのは「ラスト サムライ」(’03)以来のタッグ。「ミッション〜」がハイテク兵器駆使&ド派手アクションで魅せるシリーズだとしたら、この「ジャック・リーチャー」シリーズは<リアル路線>!ハードボイルド的ミステリーがあって(だから謎自体は大したことない)程よいテンポに肉弾アクション・・・と、きちんと色分けされている。往年のテレビドラマシリーズを元にした「ミッション〜」の大アクションは、いずれCGキャラにでも差し替えないと出来ないアクションが多々あるけど、このシリーズなら原作はたんまりあるし、もっと年とってもまだ出来るアクションだから・・・トムさん的にもいい原作に目をつけたかも^^

 筆者的に一番目を見張ったのはターナー少佐役、コビー・スマルダーズの軍人ぷり!美人で知性を感じる顔立ちに男勝りのアクションも披露。軍服も決まってるし・・・オファーされる役にもよるけど、彼女はこれからもっと売れるのではないかしら。前作「アウトロー」に出てたロザムンド・パイクもその後の「ゴーン・ガール」でブレイクしたし。個人的にもっと売れてほしい女優さんだわ。

 長々書くとネタバレするので、この辺りにしときますが(笑)サスペンス・アクション映画の王道中の王道を往く本作。トム・クルーズが嫌いでもお薦めっす。・・・捻ったお話も大好きなんだけど、時にはこういうストレートな展開の映画もないとね〜!!


 “捻ってる”といえば・・・筆者以上の映画ジャンキー・Sくんに薦められたテレビアニメシリーズ「コンクリート・レボルティオ 超人幻想」を見続けて、ようやく第2期の半ばまでさしかかった。どアタマから時系列がバンバン飛ぶので、非常に難解なんだけど・・・面白い!!「特撮ヒーロー」から「アメコミヒーロー」まで元ネタあちこちから取りまくって、近現代史を再構築するという野心的な試み!最終回がどうなるのか楽しみ❤

 近年、2、3の小説を常に並行して読んだりしてるんだけど・・・ダン・ブラウンの「インフェルノ」も文庫本下巻の後半まで辿り着いた。これは先に映画観ておいてマジで良かったわと思う今日この頃^^