其の468:話題の「プロメテウス」を観る

 時間がない中(もう無理矢理)映画「プロメテウス」を鑑賞。あのリドリー・スコットが「ブレードランナー」以来、30年ぶりに手がけたSFだぜ。観るしかないでしょう(弟トニー・スコットの自殺で気落ちしていなければいいのだが)!公開中につき出来る限りネタばれしないよう書くつもりっす。ちなみに今作はリドリー初の<3D>でもある。筆者的には2Dでも良かったんだけどネ(苦笑)。


 
 西暦2089年ー。考古学者のエリザベス・ショウ(→オリジナル版「ミレニアム」3部作のノオミ・ラパス)とチャーリー・ホロウェイ(→ローガン・マーシャル=グリーン)の2人はスコットランドのスカイ島で3万5000年前の洞窟壁画を発見。それには<星図と巨人の姿>が描かれていた。その図は世界各地の古代遺跡に描かれていた星図と共通するものだったー。こうして“人類の起源の謎の答え”となるであろう未知の惑星の存在が浮上する。これは彼らからの<招待状>なのか?!
 4年後の2093年ー。ウェイランド・コーポレーションによって編成された調査チームは、宇宙船<プロメテウス号>で、約2年の歳月をかけて“衛星LV−223”に到着する。ショウはこの惑星に<エンジニア>なる宇宙人が存在し、それが人類誕生の謎を解く鍵を握っているとクルーに説明。大気圏を抜けると、そこには巨大な人工建造物の姿が!調査ミッション責任者のメレディス・ヴィッカース(→「モンスター」、「イーオン・フラックス」のシャーリーズ・セロン)は<エンジニア>と遭遇しても一切コンタクトを取らず自分に報告するように命令する。建造物近くに着陸した一行は内部への調査を開始したのだが・・・!


 ・・・なんか今作を特集している雑誌の類はあえて某作とのリンクを避けているようだが・・・このブログでは以前からちょいちょい書いてるんで、改めて書く!これは噂された<「エイリアン」の前日譚>です^^!上記のあらすじに書いたように「ウェイランド・コーポレーション」の名前だけでファンはすぐ分かるはず。

 おまけに「エイリアン」シリーズで描かれた“要素”が劇中にもたっぷり!宇宙探索の目的がぶっちゃけ「2001年宇宙の旅」に似てるけど(あるいはエーリッヒ・フォン・デニケンか:苦笑)おなじみの“アンドロイド”も出るし、予告編中にも「エイリアン」の「1」に出てきた“スペース・ジョッキー(→あの砲手台で化石になってた巨大異星人)”の部屋の場面が使われてたし。・・・これ以上、書くとやばいな。ホントに書きたいこといっぱいあるけど・・・全てネタばれなんで、自主規制します(マジ口惜しいけど、それがポリシー)!!!

 「エイリアン」の「1」に出てくる惑星は“LV−426”という別の惑星だし、時代は2122年の設定。「プロメテウス」は約30年前のお話・・・ということになる。確かに「エイリアン」も“謎”がいっぱい残されたまま、アクション路線(言わずもがなキャメロン監督の「2」よ)になったわけだが(笑)、今作も・・・いっぱい“謎”残して終わったよな〜。最初の「エヴァ」じゃないんだから(苦笑)!

 リドリーの映像センスが昔と変わらず良かった分(←もう御大も70代になったので、ちょっと危惧してた)、謎の投げっぱなしがどうも・・・(悩)。大気圏抜けたら、すぐに建造物見つけるのもいかがなものかとは思うが、あと30分長くしてもいいから(ちなみに今作は2時間4分)、もう少し“謎の解明”をして欲しかった。リドリー御大は「続編があるなら、是非やりたい」とコメントしているようだが・・・これ、作る気になればあと2本作れるゾ(筆者の個人的予測)!


 「エイリアン」シリーズファンは良くも悪くも観た方がいいだろう。これは観た人同士で議論したくなる映画でもある。リドリーの今後の予定には「ブレードランナー」の続編企画も挙がっているようだが(驚)、是非「プロメテウス」も続編作って、全ての謎を明らかにして欲しい!先日、なにかで怪我したっていう記事読んだ気がするから・・・その前に死なれると困る!!最悪は「エイリアン5」でもいいよ(でも、それにプレデターは絡ませないように:笑)。

 
 最後にガイ・ピアース(「メメント」、「英国王のスピーチ」)が“意外な役”で出演してる。前知識を一切入れずに、これぱっと見て彼を分かった人は・・・凄いっ!