其の459:<番外編>2012年上半期総括

 早2012年も半分終わりなので・・・“お約束”の上半期の総括(ちなみに連合赤軍と筆者は何の関係もありまへん)を^^

 劇場でこの半年観たのが以下の作品(テレビ放送、DVD、試写会等は外してマス)。


  1:「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(1月)
  2:「ヒミズ」(1月)
  3:「J・エドガー」(2月)
  4:「麒麟の翼」(2月)
  5:フィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」(2月)
  6:「戦火の馬」(3月)
  7:3D「ヒューゴの不思議な発明」(3月)
  8:「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」(4月)
  9:「バトルシップ」(5月)
 10:「ダーク・シャドウ」(6月)


 半年で10本とは少ないなぁ(困)・・・震災のあった昨年の同じ時期に比べれば若干マシではあるのだが(→2011年は6月末で7本だった)。森田芳光の遺作に加え、ラース・フォン・トリアーの「メランコリア」、「裏切りのサーカス」あたりも忙しすぎて見損ねたわ。

 園子温クリント・イーストウッドデビッド・フィンチャースピルバーグマーティン・スコセッシティム・バートンと“映画ファン視点”でいえば、好きな監督たちの新作が観られて、いい上半期だったとは思う。加えて、“3D”は筆者にとってあまりどうでもいいことだと再確認した。

 上記10本の中でいえば、心から「面白かった〜^^」と言えたのはトム・クルーズの「ミッション〜」最新作ぐらいかも。他は大なり小なり残念な部分があるからね(そんな「ミッション〜」も<砂嵐中の追跡シーン>は1シークエンスとしては尺長すぎたけど)。フィンチャーも「ドラゴン〜」は、映画としては“普通”だったんで、彼のビジュアルセンス満載の“続編”に期待したい(最悪、このシリーズじゃなくてもいいけどさ)。

 一番悲しいのは園子温、そしてバートンが2作続けてスベったことか・・・。園子温の最新作は“反原発”がテーマの家族劇だそうだが・・・個人的にはあまり興味をそそられないキャスティング。気の早い話だが、レンタルで「旧作100円」になったら観ようかな(笑)。

 おそらく<本年度の爆笑映画>は・・・インド映画の超大作「ロボット」(→主演は「ムトゥ 踊るマハラジャ」の“スーパースター”ラジニカーント!)と三池崇史が確信犯的に<ミュージカル・コメディー>に改変した梶原一騎原作「愛と誠」の2本だろう(→アラサーの妻夫木聡が高校生)^^。暇があれば、この2本もいまさらながら観に行きたいとは思うが・・・“アラフォー男子”として、この2本を映画館に行かないのは“世間の一般常識”にあてはめて考えると、正しい気がしないでもない(笑)。「ロボット」と平成版「愛と誠」(→ちなみにその昔、3部作で真面目に映画化されてる)はレンタルで「旧作100円」になったら観ます(笑)^^


 

 残る<下半期>に期待するのを公開順にそって書いてみると・・・

  7月:「ダークナイト ライジング」、「ピラニア リターンズ」
  8月:「Another アナザー」、「あなたへ」、「プロメテウス」
  9月:「アイアン・スカイ」、「アシュラ」
 10月:「アウトレイジ ビヨンド」、「エクスペンダブルズ2」
 11月:「のぼうの城」、「悪の教典
 12月:ティム・バートンの短編を長編化「フランケンウィニー

 来年3月の話で恐縮だが・・・タランティーノの新作「ジャンゴ 繋がれざる者」(レオナルド・ディカプリオ主演のマカロニウエスタン)も書いておこう(次は頼むよ、タラさん)^^  


 いや〜・・・我ながら偏ってるなぁ(笑)。お堅い「人生映画」とか、マジな「青春映画」、「おゲージュツ映画」は1本も入ってない(爆笑)!でも、これ見る人が見れば、すごくいいチョイスだと我ながら自負してる(注:コアな映画オタク限定)。

 「アベンジャーズ」に大して興味はないけど、絶対に新バットマン3部作完結篇は観なくてはあかんし(何故か関西弁)、スタローンやシュワちゃん他再集結の「エクスペンダブルズ2」はアクション映画ファンとしては外せない(出来は蓋を空けてみないと分からんが)。またリドリー・スコットが「ブレードランナー」以来、SFに挑んだ超大作「プロメテウス」は「エイリアン」の前日譚という噂(→大分、変更はされたらしいが・・・)なので、絶対に観ないと(筆者はSFも好きなんだよ〜ん)!!

 “人間の心の闇(ダークサイド)”に興味のある筆者としては、ジョージ秋山の大問題作アニメ(少年漫画で人肉食!)「アシュラ」と、極悪非道教師の凶悪犯罪を描く「悪の教典」も愉しみだ(影響されやすい青少年たちは注意してね♪)。

 「ピラニア リターンズ」は昨年NO.1の傑作「ピラニア3D」の続編!これは3D料金払って映画館で観る価値は大いにあると思う(笑)。また、大戦末期に月面へ避難していたナチが地球に逆襲してくる「アイアン・スカイ」は、洒落のわかる大人の男性に観て欲しい(あくまで洒落が分かる人ね)^^。“日本人”としては、最後の銀幕男優スター・高倉健さん主演作「あなたへ」も必見だろう。「アウトレイジ ビヨンド」も北野武初のシリーズものとして期待したい。前作は賛否両論だったが、あまり皆気づいていないけど、武監督作はキャラクターを借りた「座頭市」を除いて、そのほとんどが“オリジナル(→リアルにいえば処女作「その男、凶暴につき」も最初にオリジナルを書いた野沢尚が「脚本」としてクレジットされているが、その実、武が全くの別物に改変して演出した)”!!こんな監督は他にいないことを明記しておく。

 
 正直、映画なんぞ、本当に面白いのは数十本に1本ぐらいの割合なんだけど・・・残る半年に(ジャンルを問わず)そんな面白い映画が1本でも多く公開されることを期待します。


 
 <余分な追記>次回は「座頭市」シリーズ3回目の更新予定なんだけど(“不定期更新”なんで、あくまで筆者の気分次第^^)今月29日に、その座頭市シリーズ1作目から18作目までのDVDが廉価版で再発売!いざ書き始めたら、この情報だもんねぇ・・・全くの“偶然”とはいえタイミングよすぎ。勿論、筆者はメーカーとは何の関係もないので(笑)、興味ある人は是非観ておくんなまし。