其の403:輸入盤で「ピラニア3D」を観る。

 「ヒルズ・ハブ・アイズ」や「ミラーズ」で(一部マニアに)知られるアレクサンドル・アジャ監督最新作「ピラニア 3D」。諸事情で日本の公開の目途が全く立ってない・・・(涙)。そこで筆者は(やむなく)輸入盤ブルーレイを購入して鑑賞した(→勿論、筆者は2Dでの鑑賞)。いや〜・・・オリジナル版(→勿論、ジョー・ダンテの「ピラニア」のこと)もB級の快作だったけど、これも豪華キャストを配したハラハラしながら大笑いできる超B級の快作だった(決して傑作ではない)!万が一、日本公開されるとマズいので極力ネタばれしないように書きます。

 
 舞台はアメリカのビクトリア湖。ここに地震が起きて、湖の湖底に閉じ込められていた古代の肉食魚が大挙して河川に逃げ出し、水遊びしてた人々を食って食って食いまくり、人間がヒーヒー言うというお話(笑:・・・「動物パニックもの」のあらすじにこれ以上、何を書けばいいんだい)。

 
 ご存じスピルバーグの「JAWS/ジョーズ」の大ヒットを受けて製作された亜流作のひとつでありながらジョー・ダンテ(「グレムリン」シリーズ)の出世作となった映画「ピラニア(→ちなみに、この続編がジェームズ・キャメロンの処女作「殺人魚フライング・キラー」)」。オリジナルのピラニアは軍が改良したもので、これが間抜けカップルのおかげで河川に逃げたため大変なことになる・・・という設定だったけど、今作はその辺りからも違うし、オリジナルより遥かに陽気なテイストに仕上がっている。いかにもハリウッドなポップコーン・ムービー^^。

 
 設定はB級だけど、出演者は凄いよ!!主人公の青年はよく知らんけど、彼の母にして、町の女性保安官として劇中頑張るのは「ベスト・キッド」、「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シュー(よくこの仕事受けたな)。主人公に絡む調子のいいエロいおっさんには子役時代に出演した「スタンド・バイ・ミー」ではデブだったけど、「ミッション・トゥ・マーズ」の時には痩せていたジェリー・オコンネル
“ピラニア”の調査にあたるメンバーのひとりに「スターシップ・トゥルーパーズ」のディナ・メイヤー(ちょっと今作では存在感が薄い)、下流で開催している「ウェット・Tシャツ・コンテスト」でノリノリでおねーちゃんに水かけて、乳すけさせて喜んでいるのが「イングロリアス・バスターズ」のイーライ・ロス(←本当は「ホステル」シリーズなどを作った監督)に、エリザベス・シューとは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」2、3で共演した“ドク”ことクリストファー・ロイドもちょこっと出演(魚に詳しいじいさんの役)。
 おまけにピラニアの一番最初の餌食になるのは元ネタ「JAWS/ジョーズ」に出演していたリチャード・ドレイファスだぜ〜!!ちゃんとオリジナルにもリスペクトしているのだ(ポスターやブルーレイのジャケットも「ジョーズ」のデザイン、もろパク)^^。それに加えてケリー・ブルックほか大量の巨乳脱ぎ要員を動員!!皆、無意味におっぱい晒して(→映画館では当然3Dで浮き出す)犠牲になる、と。アジャは娯楽映画が分かってるな〜(爆笑)^^

 
 そしてタイトル・ロールの<ピラニア(厳密にいえば先述したように違うんだけど)>。オールCGで描かれてる分、そのスピードの速いこと速いこと!こいつらに目をつけられたら・・・確実に死ぬわ!今作でアジャは相当<3D>を意識したようで、おっぱいからゲロ、さらにはピラニアに食いちぎられたチ●ポまでドアップで撮影。これが日本公開できない要因ではないと思いたい(苦笑)。
加えて特殊メイクの進歩もあって・・・食われた人も凄い状態に。中でもクライマックスはアジャ自身「約25分間の大虐殺シーンだ。最高に狂ってるよ♪」とコメント。映画を観たうえで考えると、現場は・・・相当楽しかったと思う(笑)。

 
 ラストは・・・誰もがハナから想定するように続編が作れる感じで終わります。だって、根本的な解決、何もしてないんだもん(笑:身もふたもないこと言えば「水に入らなきゃいい」んだけどさ)。そうしたら予想通り、続編製作決定だって(やっぱり〜)!!この辺りもいかにもB級でグー(苦笑)!おっぱいの飛び出し具合と、ちぎれたチ●ポがどう処理されるのか気になるので日本公開を熱望する!!!