其の397:スコット版「ロビン・フッド」を観たけれど。

 またまた間が空いてしまった!もう、ここまで忙しいと・・・ヤケ(苦笑)。

 そんな超多忙の中、無理矢理、ラッセル・クロウリドリー・スコット5度目のタッグ作「ロビン・フッド」を観る(ホントに今冬は・・・観たい映画がないのぅ)。お話的には中世ヨーロッパ“伝説の義賊”ロビン・フッド誕生までの前日譚(→マリアンとかお約束のキャラも出る)。前日譚といっても実在した人物じゃないんだけどさ(苦笑)。

 キャスト、スタッフも一流どころを集めた重厚な力作だし、観ていて飽きはこないけど・・・出来は<並>ですな(残念)。これまで何度も映画化されている題材とあって(目新しさ狙いで)前日譚にしたんだろうけど、あまりロビンの内面も描かないし、<フランスのイングランド侵攻マル秘作戦>とか登場人物たちを“俯瞰”で観ているので・・・あまり感情移入できるキャラがいないのが難点か。

 ラストのイングランドVSフランスの戦いは・・・場所も<海岸>という共通点もあってか、「プライベート・ライアン」冒頭のバトルをまんまやってる(苦笑)。スコットは「スピルバーグは戦争映画の作り方を変えた」とコメントしていたけど、ここまで真似しなくてもいいのに(→そうでなくてもすでに「ブラックホーク・ダウン」で手法をパクってる)!

 筆者的には「なんでこんなネタをリドリー・スコットがやらなきゃならんの?」という疑問がハナから頭を離れなかったのが正直な感想。アカデミー受賞作「グラディエーター」は、あの当時「久々にかつてのハリウッド史劇を再現した」ということで評価しているんだけど、以来、リドリーは・・・なにが撮りたいのかよくわからん!ファンが望んでいる<映像美>も近年すっかり観られなくなったし・・・。初期作品からリアルタイムで観ている筆者的には<凡作>ということ以上に残念な作品でした。


 
 そんなリドリー・スコットが現在取り組んでいるのが(なんと)「エイリアン5(仮題)」!!御大曰く「1作目の30年前の話で、新しいエイリアンのデザインはH.R.ギーガーに依頼した」そうだ!これはーかつての<ビジュアリスト復活>の期待も含めて・・・すげぇ観たい!!でも「3Dで2部作になる」って・・・。

 
筆者はそんなに3D映画が好きじゃないし(→料金高いわ、メガネは邪魔!飛び出してても10分観れば慣れる)フ●テレビ製作の映画じゃないんだから、なんでもかんでも2部にして話を引っ張らないでほしいわ(怒)!!まぁ、公開されれば観に行きますけどね・・・。