世の中、週末の総選挙といけないクスリの話で持ちきりですが(苦笑:この国、まじで大丈夫かよ)全く関係ない映画のお話で現実逃避しましょう(笑)!「●ューズ●ィーク日本版」に掲載された<AFIの「偉大なアメリカ映画ベスト100>の考察3回目です。まずは30番台の発表!
39位「博士の異常な愛情」→サブタイトルは長いんで割愛^^
38位「黄金」・・・ウ●コのことではない(笑)
37位「我等の生涯の最良の年」
36位「戦場にかける橋」
35位「アニー・ホール」
34位「白雪姫」
33位「カッコーの巣の上で」
32位「ゴッドファーザーPART2」
31位「マルタの鷹」
30位「地獄の黙示録」
このあたりになると、段々レンタルビデオ店の「名作コーナー」みたいなタイトルが並んできますな(笑)。
「博士の〜」は勿論、キューブリック師匠の作。故ピーター・セラーズの1人3役の怪演を見よ!「アニー・ホール」はウディ・アレンのオスカー受賞作ですよ、Oくん^^。「戦場に〜」は業界用語「セッシュウ(注:撤収ではない)」の語源になった日本人スター、早川雪洲大先生出演作(こんな話は基本中の基本ですけど)。
「ゴッドファーザー」はどう見比べても「2」より「1」だろう。「3」は・・・蛇足以外のなにものでもなかったね(余談だがレオーネの遺作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は相当、「ゴッドファーザー」を意識した作りだと思う)。で「1」、「2」で連続オスカーに輝いたコッポラは「地獄の黙示録」で創作者としての頂点を極めて、以後埋没する、と(「アウトサイダー」も好きだけどさ)。
ではいよいよ20位台!!
29位「深夜の告白」
28位「イヴの総て」
27位「真昼の決闘」
26位「スミス都へ行く」
25位「アラバマ物語」
24位「E.T.」
23位「怒りの葡萄」
22位「お熱いのがお好き」
21位「チャイナタウン」
20位「素晴らしき哉、人生!」
20位台にマリリン・モンロー出演作が2本もランクイン(「イヴの総て」、「お熱いのがお好き」)。ネタばれになるが日本人の大好きなオードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」はベスト10にも入ってない。アメリカ人と日本人の好みの差がこういうところにも出てますわ。
「E.T.」はご存知スピルバーグが<娯楽路線一本やり時代>の大ヒット作。いや〜感動したね、子供の時は(笑)。「チャイナタウン」はポランスキーによる傑作ミステリー(御薦め)。
「素晴らしき哉〜」はどこから観てもフランク・キャプラ(笑)。これもいい映画なので、万が一死にたくなった場合は是非観て頂いて思いとどまってほしい。特撮場面は・・・いま観ると、かなりチャチいけど^^。
19位「波止場」
18位「キートンの大列車追跡」
17位「卒業」
16位「サンセット大通り」
15位「2001年宇宙の旅」
14位「サイコ」
13位「スター・ウォーズ」
12位「捜索者」
11位「街の灯」
さすがに・・・新しい映画はもうないね(笑)!「ゴッドファーザー」観た後は「波止場」を観て、若きマーロン・ブランドの勇姿を要チェックのこと。
17位の「卒業」、大好きだ(かなりインモラルな話だけど)。青春映画の傑作というだけでなく、もろユダヤ人顔のダスティン・ホフマンがスターになったことでアメリカ映画の歴史が変わった一作でもある(本当)。
「捜索者」は異色西部劇という評価だとは思うが・・・つい最近、再見したらジョン・ウェインはそんなに復讐ギラギラしてなかった。むしろのんびり系(笑)。モニュメント・バレーが初めてカラー映像で撮影された作品として筆者の記憶にとどめる程度。
それにしても筆者の生涯NO.1作「2001年宇宙の旅」とヒッチコックの大傑作「サイコ」がこの順位とは(激怒)!!アメリカ人は両作の映画史的役割も理解していないとしか思えん。
「スター・ウォーズ」はねぇ・・・筆者はライトセーバー3本も持ってるほど好きなシリーズ(笑)。但し最高傑作は「帝国の逆襲」。ルーカスによる新3部作は・・・ぶっちゃけ失敗じゃないの?世界中の人もそう言ってるけどさ(笑)。
さて残るは「ベスト10」ですが・・・一瞬、次回まで引っ張ろうかと思ったけど・・・いやらしいので止めて(笑)、一挙発表〜〜!!さて何がきますやら!?
10位「オズの魔法使」(注:「使い」の表記は誤り)
9位「めまい」
8位「シンドラーのリスト」
7位「アラビアのロレンス」
6位「風と共に去りぬ」
5位「雨に唄えば」
4位「レイジング・ブル」
3位「カサブランカ」
2位「ゴッドファーザー」
1位「市民ケーン」
いま観ると相当にチャチい「オズの魔法使」が何故10位なのかイマイチ分からないけど、「オーバー・ザ・レインボー」は名曲だと思う。一時はこの歌のシーンをカットする話も出たらしいが、切らなくてよかったよかった^^
ヒッチコックの「めまい」は前回(98年)61位だったから、大幅なランクアップ!公開当時はヒットしなかったそうだが、現在では<ヒッチの深層心理が最も分かりやすく表現された作品>としてヒッチ研究の好テキストとしての評価ではなかろうか。
スピルバーグの「シンドラーのリスト」、リーン監督作「アラビアのロレンス」、そして昼メロ大河ドラマ「風と共に去りぬ」・・・なんと分かりやすいランキング(もうベタベタ)^^!こういう通俗的なのがみんな好きってことかしらん。名台詞満載の「カサブランカ」もそうだよね。これもどうみても昼メロ(笑)。
このベスト10見て面白いなと思ったのが「オズ〜」は監督が何人も交代し、「風と〜」はヒロインが見つからないままクランクイン。そして「カサブランカ」は撮影と脚本執筆が並行して行われ、オスカー獲った時にはボギーもイングリット・バーグマンも「あんな作品が!?」と驚いたそうな。難産だった作品が10位内に入っているこの偶然!現場が地獄の方が人気が高くなるのだろうか?(→それならエリザベス・テイラーの「クレオパトラ」も入るだろうから、そんなわけはない^^)
そして1位が「市民ケーン」ですか・・・ホント、ベタなランキングだなぁ(笑)。ただ面白い作品だと思うし、パン・フォーカス等の映像技法は認めざるをえない(→場面によっては三重合成までしてフォーカス合わせてる)。でもオーソン・ウェルズって他にもいい作品撮ってるのに(冒頭、有名な長回しやってる「黒い罠」とかさ)これ一作ばかり讃えるのも、ちょっと可哀想な気が・・・。なにも残らない大勢の監督たちよりはマシかもしれんけど(笑)。
ということで3回に渡ってシリーズでお送りして参りましたが・・・いや〜、アメリカ映画って本当にいいもんですね!それではサイナラ、サイナラ、サイナラ(誰がどう読んでもパクり)^^