其の291:<番外編>先取り!2009年公開映画

 <構想>はある、のだが・・・いかんせん、忙し過ぎて再度観直したり、資料をあたる時間がない。そこで久しぶりの「番外編」!来年公開予定の映画リストを書く(=ハリウッド作と邦画)。これなら少しは、ここを覗いてくれた方のためにもなるだろうと思うからだ(注:あくまで筆者の私見を交えたピックアップなんで悪く書いてあっても気にしないように)^^

 本題行く前に2つほど。映画監督の市川準監督が亡くなりました。享年59(若っ)。筆者は彼の作品は数本しか観てないので作品論を展開するのは自粛するが、日本ではCMディレクターから映画監督になった先駆け的存在だろうと思う。深夜、編集中にひとりで食事に出て倒れられたそうだが・・・仕上げを残しての急逝は創作者として心残りだったと思う。合掌。
 あと、前にここで取り上げた映画「闇の子供たち」の拡大公開が決まったそうで。この作品は「ポニョ」よりも多くの日本人に観てもらいたかったので、個人的に大変嬉しいニュースでした。


 さて、来年も(鬼が笑うだろうが)「続編」映画が花盛り(苦笑)!またまたジョン・コナーの配役を変えて無理矢理続ける「ターミネーター4」(6月公開)に、急に公開が夏まで延期された「ハリ・ポタ6」(最終の「7」は2本に分けるらしい。観客から金取る、取る)。1月公開予定の「007」第22作目のサブタイトルは「慰めの報酬」って・・・センス0(怒)!ヒットしたけどつまんなかったトム・ハンクス主演「天使と悪魔」(5月公開)は、どうやら邦題に「ダ・ヴィンチ・コード2」とつくらしいが・・・あの、本当はこっちが「1」なんですけど・・・。ヒットすると「2匹目のどじょう」を狙うのが映画業界の常なので、勿論「トランスフォーマー」の続編も夏公開(でも出来は「とほほ系」)!次はもう少しロボットの変形を分かりやすく見せること&物語のスケールアップを図って欲しいね!!
 あとは「スター・トレック」に「ヘルボーイ」、加えて「ナイトミュージアム2」、「アンダーワールド3」、「ピンクパンサー2」(リメイクの続編!)に「トランスポーター3」。「ナルニア国物語」の第3章は想定内だが「アイ・アム・レジェンド」の続篇って・・・どうすんねん!?
 勿論、CGアニメも「アイス・エイジ3」、「マダガスカル2」と続篇が待機しとります。


 更に恐ろしいことに「リメイク企画」も続々待機中!もうやらんでいい「13日の金曜日」に、「サブウェイ・パニック」、「狼男」も「ウルフマン」としてリメイクするそうだが・・・もう、とっくにジャック・ニコルソンでやってるじゃん(「ウルフ」)!だったら「アマゾンの半魚人」をリメイクせよ!!
 また、既にクラシックの味わいの「地球の静止する日」は「地球が静止する日」と微妙にタイトルを変えて来年末公開予定(キアヌ・リーブス主演)。なんで、これらをリメイクするのか・・・筆者には理解でけん。


 今年も「ダークナイト」を筆頭に(間もなく「アイアンマン」も公開)「アメコミ映画」も数多く上映されましたが、来年も「ウオッチメン」、スピンオフ企画「ウルヴァリン」(主演は勿論、ヒュー・ジャックマン)。そして余りにも似てなくて大コケが予想される神をも恐れぬ実写化「ドラゴンボール」が御座います。亀仙人チョウ・ユンファが演じるそうだが・・・「ユンファ!そんな仕事は断れよ!!」&有名フィギュアを題材にした「G.I.ジョー」なんて作品もあるから、ハリウッドのネタ不足はマジで重傷です(そういえば先日、スピルバーグも盗作騒ぎで訴えられたっけ)。


 さてさて筆者も好きな「アクション映画」ですが、タランティーノが製作総指揮を務める(=多分、名義貸し)バイク・アクション「ヘル・ライド」(上半期公開予定)はマイケル・マドセンが主演で、敵はデニス・ホッパー!う〜ん、デニスはいつも敵役だな〜(苦笑)。あとは・・・ハリウッドに進出した北村龍平監督作「ミッドナイト・ミート・トレイン」にはちと期待してる。他は・・・まぁ、それなりってことで省略(笑)。


 「ディザスター(災害)ムービー」では7月に「2012」という地球規模の天災が起こる作品が。ところが、これ、監督がローランド・エメリッヒ!!「底抜け超大作」連発男が「デイ・アフター・トゥモロー」の二番煎じ。やりたい企画ないなら、無理して撮らんでもええで。


 文章が長くなってきたので、後は「ジャンルまぜこぜ」で書くと2月公開予定の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」はブラピとデビッド・フィンチャー、3度目のコンビ作^^。そのブラピが「オーシャンズ」シリーズに続いてジョージ・クルーニーと共演したのがコーエン兄弟の新作「バーン・アフター・リーディング」。歴史好きならベニチオ・デル・トロチェ・ゲバラ(スチールで見る限り、そっくり!)に扮する「チェ」2部作もよさそう(監督スティーブン・ソダーバーグ)。その昔、「ゲバ棒」のゲバをチェ・ゲバラのゲバだと思っていたディレクターがいたが(爆笑)正解はドイツ語の「ゲバルト(「抵抗」の意)」からなんで、お間違いなく!


 
 続いて<邦画>にいきましょう。こちらも続きが少々不安な「20世紀少年 第2章」を筆頭に、想定外にヒットしたんで作ることにした「クローズZERO2」、「ヤッターマン」。「釣りキチ三平」や手塚治虫大先生原作「MW ムウ」、そして白土三平の伝説的コミック「カムイ外伝」・・・と原作知ってたら観るのが恐ろしい実写映画化がてんこもり(苦笑:若い人はオリジナル知らないから気にならないのだろうが)!以前、「週刊モーニング」に連載されていてドラマにもなった「のんちゃんのり弁」とか「エリートヤンキー三郎」も実写化されるがーさすがにヒットはしないだろう(作るのは自由だけど)。

 加えて宇多田ヒカルの元旦那が監督する「GOEMON(=秀吉に処刑された盗賊・石川五右衛門)」に、江戸川乱歩の原作をアレンジした「Kー20 怪人二十面相・伝」は・・・何故、いま「五右衛門」に「二十面相」なのか企画意図がさっぱり分からん。ちと邦画は・・・期待薄、かも。


 
 ーという感じで、ごくごく一部ながら「ハリウッド映画」と「邦画」に絞って紹介しました。筆者的に2009年の公開作は・・・いまが忙し過ぎて、来年のことまで考えてられませ〜ん!!