其の269:「インディ・ジョーンズ」シリーズ総括!

 間もなくシリーズ第4弾「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」が公開されますが「スター・ウォーズ」に始まり「ロッキー」に「ランボー」・・・この年になって続編を観る事になるとは思わなかったなぁ(苦笑)。でもアクション映画好きには外せないシリーズでもある。
 もう何年も前から製作スタートが伝えられてきてはいましたが、いい脚本ができないとかの理由でのびのびに。でも、まぁ無事完成してよかった^^予告編で観る限りハリソン・フォードのアクションも大丈夫そうだし(ハン・ソロ以外の当たり役でもある)。そんなわけで最新作公開前にシリーズ3作を総括(連合赤軍か)!大分前に作られたTVシリーズ「ヤング・インディ・ジョーンズ」は割愛しますので宜しく^^


 ご存知、シリーズ第1作が「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」(’81)。ちなみに現在では「インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク<聖櫃>」にタイトル変更されている。
 1936年、ナチスが所有者に無敵の力をもたらす伝説の聖櫃(アーク)を探していると知ったアメリカ政府は考古学教授にして冒険家のインディアナ・ジョーンズ博士(ハリソンさんよ)にそれを阻止するよう依頼、そこで彼が大活躍するというお話。いま考えると、アメリカ政府もそんな大事なこと民間人に頼むなよと思うけど(苦笑)。
 今更書くまでもないが製作総指揮ジョージ・ルーカス、監督スティーブン・スピルバーグのダチコンビ初のタッグ作品。「スター・ウォーズ」がコケると思ってハワイに逃げたルーカスがスピちゃんと再会して「007みたいな映画を作ろう!」と盛り上がって企画したというのは映画おたくなら誰でも知ってるエピソード。
 そもそもサイレント時代には<クリフハンガーもの>と呼ばれる10分程度の連続活劇が多く製作されたんだけど(=シルベスター・スタローン主演作「クリフハンガー」のタイトルはここから由来)それを80年代当時の現代に復活させたのが今作。スピちゃん的には「ジョーズ」以来のアクション作^^
 これも言わずもがなだが冒頭から冒険、冒険、また冒険の傑作!脚本は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」を執筆したローレンス・カスダンキャスリン・ターナー主演「白いドレスの女」は彼の初監督作)。音楽は勿論、ジョン・ウィリアムズ!「レイダース・マーチ」にのってハリソンが活躍する様子を観客はドキドキハラハラしながら見てればいい^^物語の後半、インディの乗った馬がナチの車に追いつくとかツッコミどころは多々あるけど。 複葉機の機体には「OB−3PO」(=オビ・ワンとCー3PO)、地下の「魂の井戸」の壁画には「R2−D2」と「C−3PO」が書かれているなどスタッフの遊び心(「内輪ウケ」とも言う)も楽しい一作である。ちなみに今作のヒロイン(カレン・アレン)も最新作に出るそうだ。どんなリンクがあるのかしらん??


 3年後製作された第2作「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」。物語は前作から1年前の1935年。聖なる宝<サンカラ・ストーン>を巡ってインディたち(女、子供連れ)が邪教集団を相手に大活躍するストーリー。
 どうもスピちゃんは「中身がない」という事で気にいってないようだが(そう言いつつ今作のヒロイン、ケイト・キャプショーと再婚した)筆者はこれが一番の傑作だと思う。アクション・アドベンチャーなんだから理屈よりも面白ければいいわけで^^。
 冒頭の<解毒剤チェイス>は見せ方がしつこいんだけど、後半の<トロッコチェイス>に至っては、その凄さにすっかり魅了されて(=だって未だ高校生だったんだもーん)「どうやって撮ったんだろう?」の思いで席を立てず、そのまま続けて観てしまったのもいい思い出だ(=毎回入れ替え制となった今では無理)。ミニチュアを使って撮影してた事を知ったのはそれから大分後の事だ(あの時にはCGなぞないのだよ)。


 89年に公開された第3作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」。タイトル通り、誰もが今作で打ち止めだと思ってた(笑)!1938年、またまたナチを相手に(今度はヒトラーまで顔だす!)キリストの聖杯を巡ってインディが大活躍する。当時「何故、インディは鞭を使うのか?」、「顎の傷は何故ついた?」、「何故、蛇が嫌い?」ほかインディの本名まで全ての謎(といっても些細なレベル)が解明されるというのがウリだった。
 1・2作目にメジャーな俳優は出ていませんが、今作はそれまでと違ってインディの父親役にショーン・コネリー(「新007」を狙って製作しただけあって、コネリー出演を希望していたスピちゃんはたいそう喜んだそうな。但し、実際にはコネリーとハリソンの年の差は僅か数年)、インディの少年時代を故リバー・フェニックスが演じている。スピちゃん的には「父子の関係が描けた」という事で今作はお気に入りらしい(=彼の両親は早くに離婚しているのだが、それがトラウマのようだ。父のいない家庭は「E.T.」でも取り上げている)。
 ところが・・・筆者的には「魔宮の伝説」の面白さが頭にあったものだから、正直今作はイマイチ。「その内、面白くなるだろう」と思いながら観てたら終わっちゃった(苦笑)。ただ「インディ」シリーズにはアクションと共に必ずギャグがあって、今作でも皆同時にどっと笑った。こういう<共有体験>があるから映画館通いがやめられない^^


 シリーズ第4弾は約20年ぶりの新作とあって、時代設定は1957年(ちゃんと経過した年月をあわせてますな)。戦う相手は勿論、ソ連!いつも通りの<秘密主義>で詳細は不明ですが「ディズニー・シー」のアトラクションは無関係のようだ(笑)。
 出演俳優陣には先述した1作目のヒロイン、カレン・アレンと「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフケイト・ブランシェットが敵役のロシア人として出演(気持ち、拷問人イルザ入ってる)!なんせルーカスとスピルバーグですから今作ではCGですんごい映像もたんまり見せてくれそう。一応、「ランボー」共々期待して公開を待ちますわ^^