其の261:<番外編>08年1〜3月に観た新作映画

 ネタはいくらでもあるのですが、想像以上にいま多忙でとても凝ったものを更新できそうにないので(焦っ)この3ヶ月間で劇場で観た映画についての寸評を書きます。


 1月:「アイ・アム・レジェンド」、「魍魎の匣」の2本。
 ウィル・スミス主演の「アイ・アム〜」ですが・・・ねぇ(苦笑)。もう公開も終わったので書きますが、宣伝コピーにあった「地球最後の男」って・・・他にも生存者いるじゃん!広告に偽りあり、だ。オチの「伝説」の意味も原作とは違うし・・・まぁ、いわゆる「トホホ」あるいは「底抜け超大作」ですな、これは。
 そして京極夏彦先生の「京極堂シリーズ」第2弾「魍魎〜」。ほぼ前作のキャストが再登板しての映画化でしたが・・・いかんせん、監督が変わったのがあかんかった!ファンが激怒するほどの恐ろしい脚色&演出。日本は中国と化した(爆笑)!大してヒットしなかったようなので、おそらくシリーズは今作で打ち止めでしょう・・・。あらら。


 2月:「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」、「ラスト、コーション」、「チーム・バチスタの栄光」の3本。
 ティム・バートンジョニー・デップの黄金コンビによる「スウィーニー・トッド」ですが、筆者的には嫌いじゃないけど万民ウケは無理でしょうね。なんせ喉元切られてモロに血がビュービュー出る(笑:血に弱い人は卒倒&失禁するかもしれん)。前作の「チャーリーとチョコレート工場」をイメージして観ると痛い目に遭います。
 「ラスト、コーション」はアジア系初のアカデミー監督アン・リーの最新作。話題の「SEX描写」は映画としてはかなりハードですが・・・エロを話題にして売るのって「ラストタンゴ・イン・パリ」や「エマニエル夫人」の時代から何も進歩してないよ(苦笑)。ストーリーもオランダ映画「ブラックブック」の<デ・ジャヴ>状態。それにしてもヒロインの脇毛には・・・参った(ダメなのよ、女性の無駄毛系)!
 そして邦画「チーム・バチスタの栄光」。竹内結子が愚鈍過ぎるとか、吉川晃司が天才外科医に見えないとか多々問題を孕みつつも(苦笑)筆者は原作読んでない分、楽しめましたよ^^ただ昨年観た「犯人に告ぐ」のレベルには到ってないので過剰な期待はしないように。オチについては次の一言に尽きるだろう。「あんな医者(=犯人)いたら困るわ!」


 3月:「ノーカントリー」、「ジャンパー」、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の3本。
 「ノーカントリー(略して「ノーカン」)」は先日行われたアカデミー作品賞受賞作。監督のコーエン兄弟(彼らもいっぱい賞貰った)の新境地。ラストはメイン3人のバトルを観たかったが(セルジオ・レオーネの「続 夕陽のガンマン」みたいに)原作通りと言われればそれまでか。中盤はスリル満点!筆者は良かったっす。
 SFアクション「ジャンパー」は・・・中味なさすぎ。ただテレポートしまくればいいってもんじゃないだろう(苦笑)。今年になってまだ3ヶ月しか経ってないのにトホホ作が多すぎる(筆者のチョイスが悪いのか?)。
 最後は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」。「恋する惑星」のウォン・カーウァイ(=香港)初の全編英語による作品。ロードムービー仕立ての軽い恋愛物。まぁ、この人らしい作風だが・・・面白いかどうか聞かれたら「NO」だねぇ。ジュード・ロウや「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「スター・ウォーズ」のアミダラことナタリー・ポートマンまで出演してるんだけど・・・う〜ん。
ちなみに撮影監督はいつものクリストファー・ドイルではなく「デリカテッセン」や「セブン」のお方。にしては・・・あまり映像美を感じられなかったなぁ!カーウァイいつもの即興演出についてゆけなかったのかも!?


 今回はこれでお茶を濁しましたが(すみません)次回は新ネタを必ず・・・!しかし、この状況だと次はいつ更新出来るのかなぁ?購入した「金田一耕助の事件匣」や「グラインドハウス コンプリートBOX」さえ観終わっていないのに(苦笑)。