其の132:「007」といえば・・・

 近日公開される「カジノ・ロワイヤル」(同名のパロディ映画ではない)で、はや21作となる「007」ですが・・・段々、「寅さん」化してきましたね(苦笑)。イアン・フレミングの原作は使い果たしたので今後が気になりますが(笑)やはりジェームズ・ボンドといえばショーン・コネリーで決まりでしょう!筆者は世代的に3代目のロジャー・ムーアですが(笑)。
中でも世評に高いのは第2作「ロシアより愛をこめて」(旧題:「危機一発」)ですが、筆者もその通りだと思います。

 冒頭からボンドが殺される!?ーという意外性十分の展開に始まり、靴からナイフが出るなど誰もが憧れる<小道具>の数々、「オリエント急行」内で繰り広げられる<アクション>、そして忘れちゃいけない<ボンド・ガール>は大人の女性の妖艶さを醸し出す・・・。「スパイ映画」はこうでなくては(あと車はアストン・マーチンで)!「オースティン・パワーズ」シリーズを始め、数々の亜流が作られたのも納得です。

 
 で、やはりボンド役には「英国紳士」らしい<エレガントさ>が欲しい。「原作」の記述は決してそうではないけれどー新しいボンドはどう見ても「悪役系」(笑)。今後、ハマってほしいとは思うのですが。
かのショーン・コネリーは「ボンド役者で終わりたくない」と言って降板したのは有名な話ですが(後に1度だけ「サンダーボール作戦」のリメイクで復活登板)かえすがえすも残念です。日本人に化けた回はーかなり無理がありましたけど(苦笑)。

 
 また状況設定としては「東西冷戦下」で「スペクター」クラスがいないとやはりダメ。「地球征服」ぐらいの野望を持った巨大組織を相手にしてこそボンドの活躍が活きるというもの。妙なメディア王や金○日ぐらいじゃ小さい、小さい(笑)。

 
 近年の「007」は割りと大アクション主体になっていますがーリアルに考えれば、こんなに派手に活動したらすぐバレる。国際問題に発展します(笑)。やはり多少の<リアリティー>は欲しいというもの。「冷戦」も終結し「情報化社会」と化した<現代>にボンドが活躍する場はもう余りないのかもしれません・・・。

 「賢くて、強くて、女にモテる」我々、ボンクラ男性の憧れ・・・ジェームズ・ボンドが「カジノ・ロワイヤル」以降どうなっていくのかー見守って行きたいと思います!