其の94:番外編「論争を呼んだ映画」

 先日、あるところで「歴史上、もっとも論争を呼んだ映画ベスト10」が発表!各作品の紹介かねて一言コメントをつけていこうと思います(括弧内は監督名)。

 
 まず第10位「ベビイドール」(エリア・カザン)。
 すみません、今度観ます(苦笑)。

 
 続いて第9位「ラストタンゴ・イン・パリ」(ベルナルド・ベルトルッチ)。
 公開当時は赤裸々らセックス描写で話題になったのですがーいま観ると大したことない。
 名優・故マーロン・ブランドは・・・よく、この仕事受けたなぁ(笑)。


 第8位「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(オリバー・ストーン)。
 タランティーノ脚本をストーンが様々な表現方法を駆使してバイオレントに映画化!
 殺人鬼カップルがヒーローに祭り上げられるのが「ヤバイ」というわけだ(苦笑)。


 第7位「国民の創世」(D.W.グリフィス)
 「KKK」を正当化して善玉に描いたことで一大論争となり大ヒット!
 ヤバイ内容が<売れる>のは今も昔も変わらない。


 第6位「最後の誘惑」(マーティン・スコセッシ)。
 神の子イエス・キリストを<人間>として描いたためにひと騒動。
 「ダ・ヴィンチ・コード」に通ずる内容でもある。公開当時、劇場の前で信者の方々が
 拡声器を使って映画にクレームをつけていた様子を思い出す(苦笑)。


 第5位「JFK」(オリバー・ストーン)。
 また、ストーン(苦笑)。内容の真偽は別として、3時間もの長尺を一瞬もたるまずに見せきるストーンの豪腕ぶりは凄い!


 第4位「ディープ・スロート」(ジェラルド・ダミアーノ)。
 <ハード・コアポルノ>の代表作。すみません、世代的に未見です(苦笑)。
 ただ、日本でもDVDが発売されたりドキュメンタリー映画が公開されるなど、
 狭い範囲では一瞬話題になった(あくまで「狭い範囲」で)。


 いよいよ第3位はー「華氏911」(マイケル・ムーア)。
 一時は公開中止騒ぎになりつつもカンヌでパルム・ドールを受賞した「ドキュメンタリーチック」 な作品。かなり作為的だが、ブッシュ政権を徹底的に批判した姿勢は素晴らしい。


 続いて第2位!「時計じかけのオレンジ」(スタンリー・キューブリック)。
 反社会的な主人公(てゆーか犯罪者)の<ダーク・アドベンチャー>。
 この作品は近いうちに、ここで取り上げる予定です!なんせキューブリックの大ファンなんで。

 
 そして栄えある(?)第1位は・・・「パッション」(メル・ギブソン)!!
 アカデミー監督であり、カトリック信者のメル・ギブが演出に専念して描く「キリストの受難」。かのグレタも裸足で逃げ出す<ハイパー拷問映画>!!リアルすぎ。観ていて辛いっす。ただバチカンからお墨付きを頂いたので「最後の誘惑」と同系列ながら、メル・ギブは安泰。スコセッシ、可哀想(笑)。

 
 日本にもこのテの<論争となった映画>はあるんですけどね・・・「愛のコリーダ」とか「バトル・ロワイアル」とか。機会があったら、いつか<邦画編>もやりますので、首を長〜くして待っていてください。