其の12:燃えるぜ!「ストリート・オブ・ファイヤー」

 「ウォリアーズ」(’79)、「48時間」(’83)・・・筆者が10代の頃、一連のウォルター・ヒル監督作品に熱中していた。中でもイチ押しが、この「ストリート・オブ・ファイヤー」(’84)。・・・つい先日、観直したばかりなのだが、めちゃめちゃ感激してしまった!20年を経た今も全く古びてない事を再確認した。

 人気女性ロック歌手が凶悪な暴走族にさらわれた!SOSを受けて彼女の元彼にして、伝説のアウトローが街に舞い戻る。こうして両者の闘いの火蓋が切って落とされた・・・!そう、これは<騎士道物語(=勇者が悪から姫を助ける)>の現代版なのだ。

 伝説のアウトローに扮するのがマイケル・パレ!いまではB級アクション・スターになり下がったが(涙)、近作では元恋人のために命を賭ける熱い男を好演している。拉致られるロッククイーンにはダイアン・レイン。「アウトサイダー」等の名作青春映画でスターになった<全盛期>の若い彼女が拝めます(・・・一時期、低迷しましたが、またマトモな映画に主演するようになって良かった)。・・・そして凶暴な族のヘッドには、いまやメジャーなあの俳優が!「プラトーン」でブレイクする以前の貴重な一作ともいえるだろう(誰なのかは観てのお楽しみ)。

 この「アクション青春映画」を彩るのが、名ロックンロールの数々!!当時、日本でも大映ドラマを中心に(笑)カバーされた曲が多数使われていたので、その<原曲>がこちらで聴くことが出来ます(筆者がサントラを所有している事は言うまでもない)。必聴!