其の11:<18禁>バイオレンス!「殺し屋1」

 1年に5本の映画を撮るといわれる(笑)三池崇史監督による、山本英夫原作の同名漫画の実写化(ちなみに「殺し屋イチ」と読む。「ワン」でない)。ちなみにそのハードな暴力描写から<18禁>なので、青少年は観ちゃダメよ!

 
 謎のジジイに洗脳された、泣き虫の殺し屋<イチ>が、新宿・歌舞伎町に巣食うヤクザ達を殲滅すべく闘いを繰り広げるー。
 リアルに考えれば・・・考えなくても絶対にありえない話(苦笑:さすが漫画原作)。

 
 俳優陣にはヤクザのヘッド(サドのピアスマニア)に浅野忠信、タイトルロールの主人公・イチには大森南朋(後に撮影時は「凄い頑張った」とコメントしてた)。謎のジジイに映画監督・塚本晋也と・・・何気に豪華!彼らが奇抜なメイクやファッション、コスチュームで暴れまくる姿は漫画のキャラとはほど遠いが(笑)、この映画を観たクエンティン・タランティーノを狂喜乱舞させ、出演した役者の一部を「キル・ビル」で起用したことはオタク的トリビア
 以前より「極道戦国志 不動」、「FULL METAL 極道」他でハードなバイオレンス描写に冴えをみせ観客の度肝を抜いてきた三池だが、この作品は彼の作品の中でも<頂点>に位置する傑作!!得意のCG(制作は某公共放送の関連会社・笑)を駆使して(刀の出るブーツの仕組みはいまいち不明ながら)三隈研次監督の映画の如く、人体を次々と真っぷたつにしていく!しかもタイトルがザー●ン(大爆笑)!!だから、原作のファン(長い原作をコンパクトに脚色)と、あくまで“シャレのわかる人”のみにお薦めします!
 
 ちなみに哀川翔竹内力初共演作「DEAD OR ALIVE 犯罪者」も違う意味でお薦め!このオチを読める奴は・・・おそらくこの世にはいない(笑)。都内の某映画館で上映していた時(当時、わざわざ住んでいた横浜から時間と金かけて行ったのよ)ラストのあまりの凄さに筆者が約10分間爆笑し続け、一緒に観ていた数少ない観客たちから奇異な目で見られた過去がある(あの時の他のお客様方、すみませんでした)。で、ソフト出てから周囲に薦めまくって、顰蹙を買ったと(苦笑)。「殺し屋1」と「DEAD OR ALIVE 犯罪者」の2作品が三池崇史の最高傑作!これに続く衝撃作、大怪作を期待してます^^!!