其の583:キアヌ、アクションで復活!「ジョン・ウィック」

 2015年10月もまもなく終わりますが・・・前回の<続き?>は、もう少し先にしまして(フェイント^^)、キアヌ・リーブス主演のアクション映画「ジョン・ウィック」をご紹介(筆者はミステリーも大好きだけど、アクション映画も大好き)!勿論、ネタバレはありません♪


 愛する妻と平穏に暮らしていたジョン・ウィック(=もちキアヌよ)。ところが妻が病気にかかり、息を引き取ってしまう。悲しみに暮れるジョンの下に子犬デイジーが届けられる。その子犬は妻が自分の死後、夫を心配して生前ペットショップにお願いしていたものだった。デイジーと暮らす中、徐々に癒され、再び生きる希望を見出していくジョン。そんなある日、ジョンが所有する車欲しさに男たちが押し入ってくる。暴行された上、車は強奪。さらに目の前でデイジーが殺されてしまう。ジョンは押し入った男たちがニューヨークに拠点を置くロシアン・マフィアのボス・ヴィゴの息子ヨセフだと分かる。実は彼はかつて裏社会にその名を轟かせた殺し屋を殺す“伝説の殺し屋”!ヴィゴの下で働いていたものの、結婚を機に足を洗っていたのだ。復讐のため、ジョンは再び裏社会に舞い戻るー!!


 「スピード」、「マトリックス」3部作でアクション映画に革命を与えてきたキアヌ。近年は作品に恵まれずに低迷していたけど(監督業にも進出して出ていない期間もあったが)、今作で完全復活!本国では大ヒットして、既に続編の製作も決定ということで良かった良かった^^!

 書いた粗筋読んでも分かる通り、「大したことない奴だと思ってたらホントは凄い奴だった」というキャラ設定はリーアム・ニーソンの「96時間」ほか、特に目新しくはない。しかも行動動機が<復讐>というのも過去何万回も使い古されたネタ。「子供がヤンチャでボンクラだと親が苦労する」という教訓はあるものの(笑)、ストーリー的には新しいことは一切何もない(きっぱり)。今作最大の目玉にしてセールスポイントはストーリーではなく、キアヌの“ガン・アクション”にある。

 キアヌが披露するのはガン・アクションにカンフーその他の格闘技を合体させた、その名も<ガン・フー>!特にお互い銃を持った中での近距離戦で最大に効果を発揮。劇中でのキアヌは雑魚キャラ1人殺すのに3秒かかってない(笑)。多人数でもめっちゃ早いテンポでバッタバッタと撃ち殺す!!これぞバイオレンス・アクションを観る最大の醍醐味❤これを文章で説明するのは至難の業だから、とにかく映画を観て欲しい。

 このテのアクション映画に「リベリオン」の“ガン・タカ”が挙げられるが、筆者としては視覚的には良かったけど、実戦向き・現実的なアクションではなかったと思う(映画自体は面白いよ^^)。ところが今作はより実戦的な新しいアクションを目指してキアヌはクランクイン4か月前から特訓に励み、撮影では9割方、吹き替えなしでアクションをこなしたそうだ。これも監督が「マトリックス」シリーズでキアヌのスタント・コーディネーターをしていた友人チャド・スタエルスキ(今回が初監督)とのコラボレーションあってのこと。「ダイ・ハード」シリーズみたいな派手過ぎる爆破シーンとかはないけれど、アクション映画好きとして十分満足出来た。

 キアヌ以外にも友人のスナイパー役でウィレム・デフォー(=「プラトーン」に出てたヒロミ似の人)やジョン・レグイザモらが出番は少ないながらキアヌを引き立てる名演ぶり。バカ息子の為に高すぎる代償を払わされるロシアン・マフィアのボス・ヴィゴにはオリジナル版「ドラゴン・タトゥーの女」に出ていたミカエル・ニクヴィスト。ジョンの復活にビビる演技は良かったが・・・大分、老けましたな(苦笑)。


 ドンパチ好き、アクション映画好きとしては年に1回はこういうアクション映画を観続けたいもの!さて来年は・・・どんなアクション映画が公開されるかな〜(ちょっと気が早いな)??



 <どうでもいい追記>新たに始まったアニメシリーズ「ルパン三世」を毎週録画して観てるけど・・・ちょっと「カリオストロの城」テイストによせ過ぎの感あり。総監督はテレビシリーズの「1」と「2」の間を狙った「1.5」を狙うとコメントしてたけど・・・ちょっと中途半端。今後に期待したい。

 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」・・・未だ予告にも解禁されたポスターにもルークの姿見えず(マーク・ハミルの名前は印刷されていたが)。・・・何故???映画のラストに一瞬だけ顔出して終わるんじゃないだろうなぁ〜!?