<其の797>「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」短評

 コロナから復活しました!一時、体温が38度台半ばまで上がった時には我ながらビビったが。ワクチン4回うった効果はあったのか、否か!?

 

 前回の劇場版公開より約3年ー。数々の謎を残していたTVアニメシリーズ「PSYCHO-PASS サイコパス」第3期。その伏線を回収すべく制作されたのが今回紹介する「劇場版  PSYCHO-PASS  サイコパス  PROVIDENCE」。観ましたけど・・・一言でいえば<第3期の前日譚>です。早10周年を迎えたこのアニメも“TVシリーズ”が3期分で、“劇場版”は今作入れて長編3本に60分の中編3本あるからねぇ・・・。なんかハリウッドの人気作みたいな量になってきたな(笑)。

 絶賛公開中につき、これまで通りネタバレしないようサクッと書きますけど・・・<一見さんお断り>なので、少~し過去作を観ておかないと世界観や人物関係が複雑なのでキツいっすよ^^

 

 物語は第3期より2年程遡る2118年。外国船襲撃事件を発端にヒロイン・常守朱(声:花澤香菜)が所属する厚生省公安局刑事課一係のメンバーと外務省海外調整局行動課がタッグを組んで、謎の武装集団と闘うー!!

 

 ネタバレしない範囲で書くと・・・登場キャラクターやストーリー展開、アクションシーン全部込みで「アニメ・サイコパスの世界」って感じ。伏線も回収された超濃厚な120分!感想はシンプルに面白かったですよ^^!但し、展開が高密度ゆえに謎が解けていく度、脳内で埋めていかないといけないので観ていて大変だったけどね(苦笑)。

 あれよあれよの展開が続くシナリオに(監督は「忠臣蔵」や角川映画里見八犬伝」辺りをイメージしていたそうな)、新旧キャラ達もそれぞれ活躍してくれて作品のファンとしてはなかなか満足出来る出来。

 ただ<作画面>でいうと昔の手書きアニメ時代からのアニメファンの筆者世代から観ると・・・今はCG部分増えたね~!メカも背景も・・・そこかしこにCGが。特に今作は登場メカ(兵員輸送機や潜水艦ほか)が、もろCG!確かCG制作画面でも、手書き風に画像変換出来るソフトもあるんだけど、人物はもろ手書きキャラなので(作画監督によって、多少、シーン毎にキャラの顔にバラつきがあるのも「サイコパス」の特徴のひとつだと思う)全体のトーンをあわせる意味でも、メカももうちょい手書き風に寄せてほしかった・・・というのはオールドアニメファンである筆者の個人的見解・・・求めすぎ?!

 ちなみにいつものデジタル調のスタッフロール→→→今作もかっこいいよ♪筆者はこのシリーズのスタッフロールを観るのも好き(笑)。

 

 これで第3期までの一通りのお話はクリアーした訳だけど、次は3期の主人公コンビが<目的>をどう果たすのか&一係のメンバーと外務省海外調整局行動課メンバーの<その後>を描くしか・・・ないと思う。作劇としてなかなか難しそうだね・・・。大体このテの世界観のお話だと、政権を打倒して終わるのがパターンではあるけれど、そこまでやるかどうか。

 TVシリーズでやるのか、またまた映画になるのかは現時点で全くの不明だけど、次作を期待して待ちましょうかね^^。