<其の839>劇場版アニメ「ベルサイユのばら」超短評

 12月も早くも半ばとなりました!それにしても、この物価高はなんとかならんのかね!?戦争も早く終わって欲しい・・・(祈)!!

 

 試写会で来年1月公開予定の映画「ベルサイユのばら」を観て来ました。日本の少女漫画の金字塔「ベルばら」はフランス革命を題材に、実在した人物としていない人物を絶妙にブレンドさせて描き上げた池田理代子先生の大傑作!個人的にはリアルタイムでテレビアニメ(後半の演出は出﨑統!!)を観ていた(そのアニメDVDも所有)&漫画も全部所有しているので(だいぶ後に発表されたエピソード編の数々も含む)“にわかファン”ではないのですよ。おかげでフランス革命の歴史書とか、マリー・アントワネットの研究書とか読むとオスカル達が出てこないので、物足りなく感じるようになってしまった(苦笑)。そんな筆者でも、あのかつての実写版映画(何年か前にDVD化)はテレビ放送された時、余りの出来の悪さに30分で観るのやめたけどさ(この作品は後に発売された映画秘宝のムック本「底抜け超大作」の1本に数えられている)。

 大分前にアニメ映画化の話が出たけれど(音楽の担当はYOSHIKIと告知されてた!)

いつの間にかポシャってたので「もうないだろう」と思っていたら、いつのまにか劇場版が実現(前に告知されていたスタッフとは完全に変わってた)!けれど原作を考えたら最低でも前・後編の2部作と予想していたら、まさかの1本立てでラストまで描くという・・・(驚&怖)。

 色々想像した上で映画を観た結果・・・想像よりは良かったわ!大分ハードル下げてたのはあるけれど(笑)。ここからはネタバレになるので、あまり書けないけれどストーリーはオスカル、アンドレ、アントワネットにフェルゼンの主要4人に絞って展開。その作劇方法は歌を多用したマーティン・スコセッシの「グッドフェローズ」を個人的には想起させた。

 なんせ上映時間2時間弱なので、数々のエピソード&キャラクターがカット(出てきても台詞なかったり)。個人的にはあと30分ぐらいあって、もう少しドラマを見せてほしかったな・・・。脚色に関しては公開されたら賛否両論出てきそうだ。

 最初の方は特にアントワネットの絵が池田理代子先生の絵と違うので違和感を感じたけど、観ている内に慣れた。また声優陣もハマってて良かったよ(オスカルを演じた沢城みゆきさんはテレビの田島令子さんに寄せてた気がした)^^。

 

 昔からのファンとして本音を言えば、3部作とかでゆっくりじっくり「ベルばら」の世界を堪能したかったけど、早送りで映画を観る人達もいる現在、これはこれでありだろう。原作のスピリットは外してないし。今作を観て興味もった方は是非、原作漫画やかつてのテレビアニメを観て欲しいものです。筆者もつい帰宅してテレビアニメのラスト2話を見直したし^^。

 

 さて、次回がおそらく年内最後の更新!2024年の総括回だけど・・・今年も大して映画館行ってないから、どうなることやら。

 庵野秀明脚本の「ガンダム」も放送される令和7年。「ルパン三世」の新作映画も公開予定だし、、、アニメファンにはいい年になりそう^^。