其の587:少女「エスター」の正体にビックリ!

 今年2015年も残り1か月を切りました・・・。残り平和な日々で終わりたいものです。

 
 さて、今回はサスペンス・ホラー「エスター」(’09)を紹介。前々からチェックはしていたものの(ふてぶてしい顔した少女のDVDのジャケット写真は怖い!!)先日ようやく鑑賞した次第^^。邦題は少女の名前になっていますが原題は「Orphan」。“孤児”という意味です。超メジャーな俳優さんたちが出ているわけでもないし、予算的にはB級なんだろうけど、なかなか面白い映画ですよ。映画の舞台も冬場だし、いまの時期観るには丁度良いかも(笑)。


 3人目の子供を流産で亡くしたケイト(→演じるのはヴェラ・ファーミガ)とジョン(→ピーター・サースガード)の夫婦。彼女は日々悪夢とトラウマに苦しみ、2人は以前の幸せな日々を取り戻すべく養子を取る事を決意。孤児院で出会った9歳の少女・エスター(→イザベル・ファーマン)を養女として迎え入れる。服装や生活態度は変わっているものの、難聴を患う義妹と手話を素早く覚えて仲良くなるエスター。ところが彼女は次第に恐ろしい本性を見せ始め・・・!!



 “実は子供が恐るべきワルだった!”という映画は、以前ここでも紹介した「悪い種子」ほか前からよくあるパターン。今作のタイトルロール、エスターもそんなサイコパス系ワル・・・かと思いきや、実は意外な正体がありまして(ネタバレするので書けない!!)・・・彼女の真の姿が明かされる下り(と同時にそれまでの伏線が回収されていく)は非〜常にスリリング!!

 やっぱり、このテの作品の成否は監督の演出力と俳優陣の演技力に関わっているわけで・・・今作の監督はジャウム・コレット=セラ。アメリカで活躍するスペイン出身のお方。「エスター」の時はまだ監督3作目だったんだけど、風景とか撮ってても撮り方がいちいち怖くて巧い!!さすがデビュー作が「蝋人形の館」だけに怖い画を撮るコツを分かってらっしゃる^^。今作で名を上げて以降、リーアム・ニーソンと組んで「アンノウン」(’11)や「フライト・ゲーム」(’14)といったサスペンス・アクションを演出している(「アンノウン」や「フライト・ゲーム」も面白いんだけど、アクションが入る分、今作よりはちと大味かも)。

 あとやっぱりエスター演じた子役イザベル・ファーマンだよね・・・。詳しく書けないのがもどかしくて仕方ないんだけど・・・いや〜、あそこまで良く演ったと感心しました!日本の子役も上手いけど、やっぱり世界配給のハリウッドで活躍するだけあって「さすが!」としか言いようがない。このあと、彼女が成長してもエスターのその後にしか見えない気がして・・・怖い(苦笑)。彼女の今後の女優生活に影響がないことを祈るばかり(笑)。


 唯一、惜しいところは・・・クライマックスの展開がハリウッドの“よくあるパターン”すぎたかな。ああならないとしょうがない気もするけど・・・ちょっとね。そこがホントに残念だけど、観ている間は十分楽しめた!!「エスター」の正体を是非お確かめください^^


 <どうでもいい追記>さて「007」の公開も始まり、残るはお正月の大本命「スター・ウォーズ」の公開・・・。さて、どうなりますやら?!これまでの6本も全て映画館で観てるし、グッズ付き前売り券も買ったんで観ますけどね・・・あんまり過剰な期待はしないようにしている自分もいる・・・!