其の562:漫画の実写化「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」他

 ・・・超多忙で間が空きました。始発の新幹線で行く出張もあったりして(しかも日帰り)・・・きつかったなぁ!!!

 そんな中、実写版「暗殺教室」を観にいきました。ご存じ「少年ジャンプ」連載漫画の映画化。筆者を知る人は意外という意味で「あれ観にいったんですか!?」等と言いそうですが、連載の最初の方は何気に読んでいたし、こういう奇抜な設定のお話が好きなもので^^。春休みのせいか、親子連れや子供たちのグループに交じっての鑑賞は久々の経験だったが、思わず自分の小学生時代を思い出しましたよ(苦笑)。

 作品は“普通に”面白かった。<人気漫画の実写化>は製作側としては、安易且つある程度ファンの客層を見込めるメリットがあるものの、その反面「キャラと俳優のイメージが違う!」とか「あのエピソードがない!」とか反感買うリスクもある。筆者はそこまで原作に思い入れがないし、邦画としてはCGの出来も格段にアップしていて(そういう意味では賛否両論あった「永遠の0」もCG頑張ってた)絶対現実ではありえない話を(「殺せんせー」の能力は作劇上のご都合主義の塊ではあるけれど)よく“絵”にしていたと思う。連載中につき、締めはあんなとこだろうし・・・(超想定内)。ホント、気軽に楽しめるエンターテイメント作品でした。


 <漫画の実写化>つながりですが→→→ようやく昨年度の「映画秘宝ベスト1」に輝いたアメコミ作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観ましたよ!「秘宝」のライターさんみたいに号泣したりしないけど(笑)。こちらも誰もが気軽に楽しめる超エンターテイメント作品!!ネタばれしないように書いていきますわ^^。



 1988年、アメリカ。ピーター・クイル少年は母親をガンで亡くした直後、ヨンドゥ(=マイケル・ルーカー)率いる宇宙海賊ラヴェジャーズによって宇宙へと連れ去られた・・・。
 それから26年後、宇宙をまたにかけるトレジャーハンターとして成長したピーター(=クリス・プラット)は惑星モルグで<オーブ>と呼ばれる謎の球体を盗み出そうとしたところ、同じ目的のクリー人部隊と遭遇。ピーターは<オーブ>を持って逃亡する。その為、<オーブ>の横取りを知ったヨンドゥは彼に懸賞金を掛け、一方、クリー人戦士の長・ロナンはオーブ強奪の為、養女で凄腕の暗殺者ガモーラ(=ゾーイ・サルダナ)を派遣する。
 ノバ帝国の首都惑星ザンダーで<オーブ>を売り払おうとしたピーターにガモーラが襲いかかる。そこにピーターの懸賞金目当てで遺伝子改造のアライグマのロケット(声:ブラッドリー・クーパー)と樹木型ヒューマノイド・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)コンビが乱入して大暴れ!結果、4人は逮捕され、宇宙に浮かぶキルン刑務所に送られる。
 ロナンに家族を殺された囚人ドラックス(=デイヴ・バウティスタ)はガモーラを殺そうとするものの、ピーターは彼を思いとどまらせる。その直後、彼はガモーラが強大な力を持つ<オーブ>の力でロナンがザンダーを破壊する目的を食い止めたい意志がある事を知る。高額で<オーブ>を買いたがる人物がいることを知ったロケットとグルート、ロナンへの復讐に燃えるドラックス、そしてピーターとガモーラはそれぞれの思惑は異なるものの、一致団結して行動を開始するのだが・・・!!



 宇宙のはみだし者たちがやがて銀河の平和を守るべく戦うーというストーリーラインはいかにも「少年漫画」の王道・・・そこに男の友情も絡み、「秘宝」ライターたちも燃え&涙したようだ。まぁ、気持ちは良く分かります(笑)。

 詳しくはネタバレ防止につき書けませんけど・・・なにより脚色がうまいね!皆キャラは立ってるし、ダレ場なく、あれよあれよの展開で全くあきさせない怒涛の展開。・・・でも粗筋読むと「スター・ウォーズ」同様、完全なスペースオペラだと思うでしょ?でもピーターの持つ「ウォークマン」からは懐かしのヒット曲が多数流れ、映画の「フットルース」ネタが会話に入ってくる(笑)!共同脚本も務めた1970年生まれのジェームズ・ガン監督のセンスが光る♪

 あと特筆すべきはやはりCG!ロケットとグルートなんかもう完璧で全く粗が見えず(「ジュマンジ」の時とかと比べると、動物の毛並とか雲泥の差)!各惑星の造形や戦艦、戦闘機の描写も凄いし・・・さすが、この辺りはハリウッド!日本とは予算が違いますな❤

 DVDのジャケ写でパッと見ると「馬鹿映画」に見えるけど(笑)、メイン以外にグレン・クローズやジョン・C・ライリー、ベニチオ・デル・トロも出てる金かけた大作(続編も製作決定)!!なにも考えずに観て愉しんで頂きたい欲しい一作だ(ちなみにグルートは色んな意味でいいキャラ^^)。トロマ映画の総帥ロイド・カウフマンが囚人役のエキストラで出てる・・・というのはオタク向けのトリビアということで(笑)。


 <どうでもいい追記>最近、ハナから<2部作>で作る映画が多くて、その傾向にも辟易。当たって続編が出来るなら、企画不足は否めないもののまぁ仕方ないか・・・といったところだが、最初から1本でまとめきれないというのは・・・。製作サイドの腕が落ちとりゃせんか、と思うのは筆者だけかしら??