其の522:2014年劇場一発目は「大脱出」

 2014年、筆者が最初に劇場で観たのは「大脱出」!!シルヴェスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガー“本格”共演作だからねぇ・・・まぁ、“世代”の問題ですわ(笑)。
日本でも大ヒット公開中につき、いつもの様にネタバレせぬよう書きます^^。


 身分を偽って入所し、そこから脱獄することで刑務所の弱点を指摘する凄腕のセキュリティ・コンサルタント、レイ・ブレスリン(=もちスタさん)。そんなある日、彼にCIAより一切が秘密にされている<民間刑務所>の脱獄を依頼される。レイが入獄した刑務所、通称<墓場>・・・そこは通常イメージする刑務所とは全く構造の異なる最新ハイテク刑務所。しかも、レイの素性を知る所長は存在せず、冷酷なホブス所長(=メル・ギブソン版「パッション」でキリスト演じたジム・カヴィーゼル)が支配していた。「何者かに嵌められた!」、そんなレイの前に囚人たちを仕切るエミル・ロットマイヤー(=シュワちゃん)が接触してきて・・・!?


 スタローン&シュワちゃん、80年代をリードした2大アクション俳優ガチ共演のサスペンス・アクション→→→しかも「潜水艦もの」並にハズレが少ないと言われる「脱獄もの」・・・これは観るしかないでょ(笑)!!予告編にも入っていたから書いちゃうけど、この刑務所、なんと巨大タンカーの中に作られた移動監獄要塞(外に出ても周りは広〜い海)!!果たしてここから脱出できるのか!?共に還暦越えた2人が頑張っているので勇気をもらったわ(筆者なぞまだまだ若僧!)^^

 冒頭から出てくるし、タイトルロールのトップもスタさん。監獄に入ってからシュワちゃんと出会うので、尺的にもスタさんの方が長い(笑:以前の映画でもちょいちょい脱獄してたから、その経験が買われたのかも?)。なんでもスタさんがシュワちゃんに連絡して共演をオファーしたというから、シュワちゃんファンには少し物足りないかも知れないが、マシンガン撃つところ(→何故、脱獄ものでドンパチやるかは観てのお楽しみ❤)は歌舞伎のようにミエ切ったりするから(笑:マジです)シュワちゃんファンにもご満足頂けよう。でも2人が殴り合う<売りの肉弾戦シーン>はもう少し長くても良かったけど(苦笑)。そうそう、昔「オーメン」シリーズでダミアン演ってたサム・ニールも今作で久々に観たわ(←あくまで筆者の個人的な話)。

 今作の“もう一つの主役”はやはり、舞台となる斬新な刑務所。垂直方向に個人房が作りこまれてる現代アートのような空間(驚)!ところが各小屋はガラス張りのすっけすけ。昼間は勿論、夜も照明ついていて24時間監視付・・・トイレもその状態だから、筆者だったら用も足せずに短時間で発狂しそう(笑)。この巨大なセットはNASAスペースシャトルの格納庫を借りて作られたもの。このセットを観るだけでもこの映画にお金を払う価値はある^^。アクションのみならず、ここから脱獄するための<頭脳戦>も見所のひとつだ。


 正直「傑作!」とは言わないけど、飽きずに観られる娯楽大作(監督はスウェーデン出身のミカエル・ハフストローム)。2014年のスタートとしては良かったんじゃないかしら?!撮影済の「エクスペンダブルズ3」も期待大(いつ日本公開されるんだろ?)




 <どうでもいい追記>本日発売された「映画秘宝」のベスト10、第1位作品がアレとは・・・!「秘宝」らしいなぁ(笑)。