<其の706>キャメロン復活^^「ターミネーター:ニュー・フェイト」

 11月も中旬となりました。ここ数週間は死にそうなほど忙しくてー(涙)。映像の仕事はマジでブラックだわ・・・↓

 

 あの「チャーリーズ・エンジェル」の新作が来年、新メンバーで公開されるそうで。「MIB」や「ゴーストバスターズ」とか、ハリウッドは“リブート”と“続編”、あと“前日譚”が多すぎるわ(苦笑)。そんな中、新たに公開されたのが「ターミネーター:ニュー・フェイト」。タイトルロールを演じるアーノルド・シュワルツェネッガーはもとより、1991年の「T2」以来、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン、そしてシリーズの発案者にして監督のジェームズ・キャメロンがシリーズに復帰(ストーリー&製作)!!しかもシュワちゃんは「もうターミネーターを演じないかも」ともコメントしてる!おまけにターミネーター(=ロボット)なのに老けメイク(笑)。この謎を解く為にも、我らリアルタイムで観てきた世代(→筆者たちは「スター・ウォーズ」も「エイリアン」も全てその当時に劇場で観てるのよ❤)は観るしかないだろっ・・・という事で映画館に駆けこんだ訳。公開してまもないのでネタバレしない範囲で書きマス!

 

 1997年8月29日に起こる筈だったスカイネットの反乱(通称「審判の日」)はサラ・コナーや「T-800」の活躍によって回避。人類は救われたー。

 時は流れて現代、メキシコシティー。弟と共に自動車工場で働く21歳の女性ダニーことダニエラ・ラモス(=ナタリア・レイエス)は突如、謎の男の襲撃を受ける。あわやというところをグレース(=マッケンジー・デイヴィス)と名乗る女性が現れ、彼女の窮地を救う。男は未来からダニーを殺す為に送り込まれたマシーン「REV-9」。そしてグレースはダニーを助ける為に同じく未来から来た<強化人間>だった。あまりの突拍子もない話に困惑する中、再び「REV-9」が襲ってきた!!その時、伝説の女戦士サラ・コナーが姿を現して・・・!?

 ちなみに・・・シュワちゃんが登場するのは中盤ぐらいからよ🎵そして今作が「T2」の“正当な続編”という事で映画の「3」、「4」、更に「新起動/ジェニシス」とテレビシリーズは無かった事に(笑)。

 

 感想としては素直に面白かった^^!ひたすらアクション、アクションのつるべ打ち(バリエーションもいっぱい)で全く飽きさせない2時間9分。加えて「1」と「2」にテイストを寄せているのもグー(上の粗筋読んでもそう思うでしょ)!・・・でも「1」、「2」より良くも悪くも重厚感が少々低めなのは製作総指揮&監督が「デッドプール」のティム・ミラーの資質ゆえか。彼があちこちで語っているように「3」からの出来がイマイチ・・・だったのは、話をジョン・コナー寄りにしたからだと筆者も思う。サラ・コナーに戻して正解だった^^。彼女に加えて、ダニー、そして<強化人間(名称だけは「機動戦士Zガンダム」や「逆襲のシャア」を連想させる)>グレースと、女子3人にシュワちゃんが合流してチームとして戦う事になる。

 ターミネーターが老けてる謎や(笑)、誰がどんな理由でダニーを狙っているのかはネタバレするんで書けないけど、新型ターミネーター「REV-9」は「T2」に出た「T-1000」の発展形で液状化&2体に分裂できるスゲーやつ!今回も「T2」公開当時も液体金属ロボットの内部構造や動力源はよく分からんけど(笑)、彼の存在も今作の大きな見どころの一つ(←このCG作るのに莫大な予算が掛かるのでメキシコシティーの場面は、実はスペインとハンガリーでロケして予算を抑えたというのも面白い)。

 

 このテのSFアクション映画には「?」とふと思う多分につきもので、今作も幾つか「?」な部分があるけれど(例:あれほど世界中が荒廃していたら人類の食糧を作る穀倉地帯はどうなっているのか?<強化人間>を作る技術が人類にあるなら、強化人間化した兵士を増やせば、ロボット軍団ともう少し対等に戦えるのではないのか等々)、そんな野暮なことはもう言いっこなし(笑)!!

 大傑作の「1」には負けるけどさ、シュワちゃん&戻ってきたリンダ・ハミルトンたちの活躍(今作の為にリンダさんはめっちゃトレーニングしたんだって)とその運命をハラハラドキドキしながらスクリーンに対峙するのが、今回のターミネーターの正しい鑑賞法だと思う。

 

  ふと考えると、キャメロンがここしばらく、「アバター」の続編製作(しかも4本!)に集中している事は承知しているが・・・ぶっちゃけ、「2」は来年本当に公開されるんかいな?何度も延期されてるし。で、また3Dでやると思うんだけど、一時期なんでもかんでも3D上映されたけど、あのブームもそんなには長くなかったな~。今度はどうなるんだろうねぇ??