其の512:デ・パルマ待望の最新作「パッション」

 今秋は本当に観たい映画が多くて・・・半ば無理矢理「クロニクル」や「エリジウム」を鑑賞(どちらもSFだ)。特に「エリジウム」の方は傑作「第9地区」のニール・ブロンカンプ監督、待望の第2作!!1作目あてた監督って、大抵2本目の“有名スター出演&予算大幅増”はスベる傾向にあるので少々心配してたけど・・・ハズしてなくてよかった^^!前作程の興奮はなかったけど、ロボット(→劇中では“ドロイド”と呼称。「スター・ウォーズ」からのいただきか?)あり、パワードスーツありと筆者好みの一作。
 それにしてもブロンカンプは士郎正宗の漫画、アニメファンを公言。一方、超能力を題材にした「クロニクル」のジョシュ・トランク監督は、主演俳優に大友克洋のアニメ映画「AKIRA」を見せたという。日本製漫画とアニメが世界を席巻する日は近い・・・かも^^


 ブライアン・デ・パルマ5年ぶりの新作「パッション」も・・・超ハードの中、無理矢理観にいった内の一本!上映中&サスペンス・ミステリーということもあるので・・・ネタばれしないよう、さくっと寸評を。メル・ギブソンの同名キリスト受難映画ではないので御注意を!


 広告代理店に勤めるクリスティーン(=レイチェル・マクアダムス)は、狡猾さと大胆な行動力で重役へと昇りつめた女性。部下のイザベル(=ノオミ・ラパス。乳見せ有)は、彼女に従順だったものの、仕事の手柄を奪われことを手始めに、恋人にも裏切られ、更には同僚の前で恥をかかされる。次第にイザベルはクリスティーンに憎悪を抱くようになるが・・・。

 
 フランスのアラン・コルノー監督の遺作にして、リュディビーヌ・サニエ&クリスティン・スコット・トーマス主演「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(’10・日本未公開)をデ・パルマが海外資本でリメイク。レズテイストは彼が足したそうだが・・・題材的にもデ・パルマらしいよね(笑)。

 正直、“ミステリー”としてはお話は「土ワイ」レベルだけどw、ファンお馴染みの“デ・パルマタッチ”で後半見せる魅せる❤(画面分割もあり)。おまけに音楽がピノ・ドナッジオだもの、「来るぞ、来るぞ」感でドキドキしたわ^^。で、予想通りのオチがつくと(笑)。

 ミステリー、サスペンスファン・・・よりもデ・パルマニア向けの一作。鬼才デ・パルマも、もういいお年だから・・・ファンは見逃したらダメよ♪


 
 <追記>今回、「エリジウム」を初めて“IMAX 3D”で鑑賞。確かに高画質・高音質&ウザい3D眼鏡なしで良かったけど・・・2000円は高くないかい!?筆者は料金的な問題もあるけど、ノーマル2Dで十分だけどな〜。 
 
 加えて「パッション」は初めて“ムビチケ”を購入。普通に窓口で席をとったからムビチケの特性をいかしてない(苦笑)。・・・映画業界もあのテこのテを駆使しているけど、筆者的には特になにも変わらないのだった。チャンチャン♪