其の506:超大作ゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」

 猛暑お見舞い申し上げます・・・。

 日本は殺人的な暑さの為に大変なことになっておりますが(→実は世界征服を企む悪の組織が天候を操作してるとか?!)そんな中、汗をダラダラ垂らしながら観に行った映画が「ワールド・ウォーZ」!ブラッド・ピット製作、主演兼任作で世界的に大ヒットしておりますが・・・日本では女性客の動員を考えてか、あくまで“パニック映画、ディザスター映画”として宣伝していますけど・・・ゾンビ映画ですっ!!字幕にも出るから、すぐバレるって。ゾンビ、ゾンビ、ゾンビっ(笑)!!公開中なので、いつものようにネタばれしないように書きマス♪


 米・フィラデルフィア。元国連職員ジェリー・レイン(=書くまでもないけどブラピ)が妻と幼い娘2人の計4人でクルマに乗っていたところ、思わぬ交通渋滞に。すると街の一角が突然爆発、ゾンビ集団が人々を襲い始めた!!パニック状態のさ中、ジェリーらは何とか街を離れることに成功する。かつての仲間、国連事務次長ティエリーに連絡を取ったところ、現場への復帰を要請される。人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し、その原因究明に力を貸して欲しいというのだ。彼が派遣したヘリでニューヨーク沖に浮かぶ米海軍艦隊の船に収容されたジェリーは家族を安全な艦にとどめておくため、しぶしぶ依頼を受ける。ウイルス学者や特殊部隊員らと共に、最初に情報を送ってきた在韓米軍基地へ向かったのだが・・・!?


 マックス・ブルックスによる同名小説の映画化(=「Z」はアルファベットのラス文字なんで“最期”の意味の他に、“ゾンビ”の頭文字の意味を含んでいる・・・筈)ですが、原作は多数のキャラが証言していく形式をとっているので、映画にはなりにくいとあって大脚色!ついでにゾンビも従来のパターンではなく「ドーン・オブ・ザ・デッド」と同様の“ダッシュ”するゾンビに変更されている。それにしても天下のブラピがゾンビ映画に出るとは・・・いい時代になったものだ^^

 監督はハル・ベリー主演の「チョコレート」やジョニー・デップ主演作「ネバーランド」で知られるマーク・フォースター。最初「この監督でゾンビやるの大丈夫か!?」とも思ったが・・・前に「007 慰めの報酬」を撮ってることもあって、アクションシーンやパニックシーンの演出はなかなかのもの!中でも中盤にあるジャンボ機墜落の一連のシークエンスは大迫力で良かった^^。あと予告編にも使われてるゾンビの群れが巨大な壁をよじ登っていく場面ネ!あれはゾンビ映画としては新機軸だろう。・・・「進撃の巨人」のパクリではないと思う^^。

 ストーリーはホント、原作を換骨奪胎してよく出来てると思う。ハリウッド映画としてアクション&パニック映画の定番演出は押さえてるし、ウィルスの感染源及び対策を練る学者があっさり●●のは・・・ギャグだよね(多分)!?。筆者的には大変満足しました^^。あえて細かいこと言えば、ゾンビの描き方があっさり目だとか、最初ゾンビをダカダカ倒していても多勢に無勢で人々や軍隊が結局やられて内蔵ぶちまけられるシーンとかは残念ながらないし、多少のご都合主義に加え、ブラピ以外メジャーな俳優が出ていないという映画的弱点もある(→なんせブラピの製作会社で作ったから。ちなみに今作の映画化権をレオナルド・ディカプリオと争った上でゲットしたそうな)。
 
 でもね、ここまでの大予算を使って、誰もが知るスターが主演して作られた“ゾンビ映画(広義では勿論“パニック映画”の範疇に入る)”は初!この事だけでも拍手を贈りたい。創始者ジョージ・A・ロメロ御大も喜んでいるのでは!?これで日本でも女性客が入れば・・・ますますゾンビ映画が盛んに作られるだろう。更なるNEWゾンビ大作映画にも期待したい^^


 
 今後、さらにゾンビ映画が進歩・発展していくと→→→ゾンビの中に指導者的リーダーが登場して、人類VSゾンビの2大世界戦争とかもっとハードな戦いのある究極的な作品が登場する可能性も!?さらにその<続編>では、宇宙を舞台に人類とゾンビが宇宙大戦を繰り広げるという・・・。嗚呼、夢が広がっていくなぁ(爆笑)❤



 <どうでもいい追記:1>今作を筆者は2D(通常版)で観た。3D上映もあるんだけど・・・やっぱり2Dで十分!「パシフィック・リム」は3Dで観たけど「おお!飛び出してる!」なんて思うのは最初の10分だけ。あとは慣れちゃって大して意味ない。筆者はこれまで通りの2Dを断固指示する!!
 
 <どうでもいい追記:2>先日、今秋公開予定の某映画の試写会に行ったら・・・機械の不具合ということで、上映が途中で終了してしまった(驚)!!フィルムならいざ知らず、このデジタル全盛期に・・・こんなことってあるんだねぇ!やっぱりハイテクを過信してはいかんな。