其の441:2012年一発目。

 2012年になって10日が経ちました。今年はいい年になってほしいなぁ・・・とつくづく思いマス。

 まず“今年初”となる試写会・・・2月公開予定のイタリア映画「昼下がり、ローマの恋」を鑑賞。3世代の異なる恋愛模様を軽やかなタッチで描いたオムニバス映画。筆者が足を運んだ理由&今作最大の“ウリ”は、ロバート・デ・ニーロが“純イタリア映画初出演(→イタリアと他との合作をカウントしないという前提)”という興味に尽きる。彼は名前からも分かるようにイタリア系で、且つ流暢にイタリア語を話していたので全く違和感なかったね^^!BUT時計見て計ったわけではないが、デ・ニーロの出る肝心のパートが一番尺短かったような気がしないでもない(苦笑)。
 「恋もして人生楽しもう!」というイタリア人気質溢れる内容(笑)で悪くはないんだけど・・・狂言回しの“キューピッド(なんとタクシー運転手の若者に姿を変えている!)”の設定と3つの物語を同じアパートメントの住人にしたのはーあまり有機的に作用してなかったのが惜しまれる。これなら普通の3話立てでよかったゾ。デ・ニーロの相手役には「マレーナ」のモニカ・ベルッチ。年齢の割には勿論綺麗だけれど・・・ベルッチも年食ったなぁ(=彼女は1964年生まれ)と感じてしまった。1カットながら、今作も例にもれずおっぱい出していたのは観客の期待を裏切らない彼女(及び監督)のサービス精神の表れだろう(爆笑)。このテの作風が好きな方はどうぞ劇場へ・・・と一応、フォローしとく^^。


 
 続いて今年初めて“映画館”で観たのが、大ヒット上映中の「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(本当は昨年中に観たかったんだけど、時間がなくて・・・)。ご存じ、トム・クルーズ製作&主演のシリーズ第4弾(前作から早5年!で初のサブタイトル付き)。これ以外に筆者の琴線に触れる作品がなかった事もあるけど、お正月には、こういうド派手なハリウッド・アクションはいいわ!ロードショー中につき、ネタバレは当然のことながら書き過ぎないようにしないとネ★

 
 <ストーリー>は・・・イーサン・ハント(=もちトムよん♪)とIMFのメンバーたち(→「ホット・ファズ」のサイモン・ペッグ、「プレシャス」のポーラ・パットン)はミッションの絡みでロシアのクレムリン爆破事件の容疑をかけられたことから、アメリカ大統領より“ゴースト・プロトコル(=架空任務)”が発令。イーサンチームは登録を抹消されてしまう。クレムリンを爆破したコードネーム<コバルト>なる男の目的は軍の核ミサイルを誤射させて核戦争を起こすこと!分析官のブラント(→「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー)を加え、4人は何の後ろ盾もないままドバイ、さらにはムンバイ(インド)へコバルトを追いかける!!

 
 製作に前回監督したJ・Jエイブラムスが参加していることもあってハラハラドキドキのサスペンスに重量級のアクション、「ドラえもん」に出てきそうな超ハイテク兵器(笑)と<スパイ映画>に必要なものは全てある(ちなみに脚本書いたのはJ・Jの手がけたテレビシリーズ「エイリアス」の担当者2名)。今回は物語がこれまで以上にシンプルで直線的ゆえ、“ひねった展開”はないけどね(あと「007」と違って“お色気度”も少ない)。でも「主人公は死なない」、「最後にはミッションを完了する」ことはハナから分かってるから(笑)あとは座席に座ってスクリーンに没頭してればいいだけ^^。

 これまでの3本も多少のツッコミどころに加えて、どれも一長一短あったけど、今作にはこれまでにない“ユーモア”がある!今回監督を担当したのはピクサーのCGアニメ「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード(毎回監督が変わるのは「エイリアン」とこのシリーズぐらいか)。日本でも大友克洋押井守も実写作品撮ってるので驚きはないが、お約束のテーマ曲にのって展開されるタイトルバックといい、彼の映像センスがそこかしこに観てとれる^^。

 今回、ドバイの超高層ビルブルジュ・ハリファ」の外壁にトムさんが登ったり、落ちたりしている映像が<メイン・ビジュアル>として使われてるけど・・・これ、当然命綱はつけてCGで消してはいるものの、セット撮影や合成ではなく、マジでトム本人が実際に登ったんだって(驚)!その為に<練習用のセット>を作ったそうだし(照明でガラスを温めて、実際のビルと同じ条件にしてリハ)、ラストでバトルする●●●●●なんて、半年かけて作ったセットだというから(本当にインドにあんな●●●があるのかどうかは知らんが)・・・やっぱハリウッドは凄いよなぁ〜!


 筆者的には、この「4」が今までで一番作劇のバランスがとれてて面白かった^^。「3」で主人公が結婚したんで、続編はないかも・・・と思っていたが、その事情についてもキチンと描かれてるし。もしかすると、その辺りは毎回新しい女とつきあうのに、次作にはそのおねーちゃんとどうなったのか言及のない「007」への目配せ(?)かもしれない。トムさんの身体が動くうちに「5」の製作を期待します!!