番外編:「好きな映画監督BEST10」

 某一流メジャー誌の今月号は「映画特集」!それに関連して、20人の映画評論家&ライターが「好きな映画監督10人」を選出しました。それが以下のランキングです。ついでに筆者も勝手に一言付け加えさせて頂きました!


 総合第10位:ジョン・フォードイングマール・ベルイマン    
・・・「西部劇の神様」フォードとベルイマンが同率!「娯楽」と「芸術」、相反する2人が同点というのはある意味、面白い。娯楽性と芸術性を兼ね備えた作品が出来ればベストだろうけど。あいにく筆者は世代的な問題もあり、あまり2人に思い入れはない(ファンの方、ごめんね)。


 総合第9位:リドリー・スコット
・・・「エイリアン」や「ブレードランナー」をリアルタイムで見ている筆者も彼のファン(あいにく弟のトニー・スコットではない)!下手なコメディとかやらないでいいから、またSF作品を手がけてほしい。勿論、画面の隅っこにスモークは是非もので流すこと(笑)!


 総合第8位:クリント・イーストウッド
・・・「ダーティハリー」ことハリー・キャラハンも今やオスカー監督!で巨匠!「硫黄島2部作」も良かった(DVD、2作とも買った)。彼の次回作が今から楽しみ^^


 総合第6位:フランシス・フォード・コッポラルキノ・ヴィスコンティ(注:7位はなし)
・・・「レインメーカー」以来となる新作を準備中のコッポラ。彼の「地獄の黙示録」は筆者が半年に1回は見返す傑作(但し、ヘリ軍団のところだけ:笑)。
そしてイタリアの巨匠ヴィスコンティ!筆者的にはもっと上位でもいい。「山猫」は豪華絢爛な大傑作だ!


 総合第4位:ティム・バートン小津安二郎(注:5位はなし)
・・・筆者も大ファンなのがバートン。来年公開予定で、5度目のタッグとなるジョニー・デップ主演作が無事、完成することを祈る!!
日本を代表する小津監督は本当に海外にもファンが多い。やはり「家族映画」は万国共通。「東京物語」は今観てもいい!


 総合第3位:スタンリー・キューブリック
・・・「2001年宇宙の旅」は筆者の<表>の史上ベスト1(ちなみに裏ベスト1はラス・メイヤーの「ワイルド・パーティー」)。「博士の異常な愛情」、「時計じかけのオレンジ」と傑作揃い。もっと長生きしてあと2、3本は撮ってほしかった!!


 総合第2位:デヴィッド・リンチ
・・・選出メンバーに滝本誠先生がいないのに、リンチが第2位にくるとは意外だった(ファンの方、ごめんね)。分かりやすいメジャー作「エレファントマン」から怪しいメジャー作「ツイン・ピークス」までわけわからん作品を作っても世界で唯一許されるのが彼(笑)。まもなく新作が日本でも公開されるが(上映時間3時間!)・・・また意味不明なんだろうなぁ(笑:でも観るけどね)。


 そして堂々の総合第1位:アルフレッド・ヒッチコック
・・・「サスペンスの神様」&「ヌーベルヴァーグの神様」ヒッチコック大先生が第1位。全くもって意義なし!何の文句もありません。彼ほど後続の映像作家に影響を与えた人もいないだろう。ブライアン・デ・パルマは彼を評して「バッハの如き存在だ。あらゆる映像を作り出した。」と語っている。「サイコ」、「北北西に進路を取れ」、「めまい」・・・どれも面白い!「第三の男」のジョゼフ・コットンが悪役を演じた「疑惑の影」はいまいち知名度は低いものの大傑作スリラー。必見!


 ちなみに総合12位から19位までは以下の通りです。筆者は好きな監督が多すぎて、とても10人じゃ選びきれません(苦笑)。

  12位:スティーブン・スピルバーグ(「インディ・ジョーンズ4」は大丈夫か?) 
  13位:ウディ・アレン(コンスタントに良作を発表する才人) 
  14位:セルジオ・レオーネ(同じセルジオでも、セルジオ・コルブッチも好き)
 同14位:ビリー・ワイルダー(笑わせて笑わせて最後は泣かせる天才職人監督)
 同14位:ジャン・ルノワール(彼の親父は画家のルノワールって知ってた?)
  17位:M・ナイト・シャマラン(「シックス・センス」以降は・・・微妙)
 同17位:エルンスト・ルビッチワイルダーの師匠。弟子も師匠も偉いっ!)
  19位:サム・ライミ(「スパイダーマン」で、ホラー出身である事はなしになった?)
  19位:黒澤明(もっと上位かとー。「七人の侍」はあと10回は観て死にたい)